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ピカソの絵はどうして凄いのか?

↑これはピカソの絵。

一体何が描かれているのだろう?

わたしは芸術論は全然詳しくない。
でもこの絵が好きだ。

なんか可愛いし、絵が下手な私でも書きたくなってくる。
なんせ線一本で書かれている。一筆書き。
奥行きもなければ、目もないし、手もない。

だけど一目見れば、「犬!」って分かる。
犬にちょっと詳しければ、ダックフント!ってなる。

そう、この絵の正体は、犬!
ピカソの愛犬ダックフントのランプ。

酷い画力の私なら
目、鼻、耳とベロ描いて、手を二本に足を二本、尻尾を描いて、毛を描いて、色を塗る。それでも物足りなくて、首輪をつけて、犬小屋を建てる。犬小屋には、ランプの家とネームプレートをつけて、そうして出来上がった絵に、また「ウチの犬ランプ」という題名をつける。

でもピカソは違う。小さなあんよに短い尻尾、耳を垂らして、鼻先を少し丸ませれば、もうそこには愛犬がいる。

「これだけ描けば、もうウチの愛犬だ。」と言わんばかり。

ピカソはこの絵で、犬の核(エッセンス)のみを描いている。だから一筆書き。余計なものは付け加えない。

最後にメッセージ

優れた芸術家は、本質を見抜く。
ミケランジェロは、大きな大理石を見ると、掘るべき形が分かる。
いらないものを削ぎ落とした時、悠久の時を超える傑作が生まれる。

もっともっと、自分自身という作品を削ぎ落として生きていきたい。そんなことを想います。

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