見出し画像

トレンデレンブルグとデュシェンヌについて

近年、変形性なんたらって言われて、手術したり
注射したりとされている方が増えていると思います。

僕も病院で臨床していると、変形性股関節症で
痛み取れずに手術しました。変形性膝関節症に
なって手術しました。
って方を、割とみるように感じます。

意外と、手術したからって痛みがとれるわけで
なく、手術後も痛み強くて歩きづらいって
方が多いです。

骨自体の原因をとっても、その周辺の組織の
原因があるのかなと考えています。

ちょっと、前置きが長くなったんですけど
本題に入ろうかと思います。

股関節に負担になる姿勢ってどんなものがある?

普段の姿勢や歩き方をしっかりとみて、
股関節疾患・膝関節疾患の進行を
防ぐことは、とても重要。

そこで、山本 真秀 ,山田 拓実,片脚立位時の股関節骨頭合力に対する姿勢変化と杖の影響-三次元運動解析装置による体重心の算出-https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjhs/5/1/5_KJ00001520044/_pdf

という論文見つけたので、読んでみました。

P(対象者):
健常な男子大学生3名、平均年齢23歳、
平均身長174.4㎝、平均体重66.3㎏

I(方法):
①静止立位②片脚立位③トレンデレンブルグ肢位
④デュシェンヌ肢位⑤T字杖に軽い荷重
⑥T字杖に最大荷重の測定課題を実施し、
三次元動作解析装置・床反力計を使用し測定

C(比較):
6肢位の際の骨頭合力を比較

O(結果):
・立位は体重の1.28倍
・片脚立位は2.97倍
・トレンデレンブルグ肢位は
 片脚立位の105%に増加
・デュシェンヌ肢位は40%に減少
・杖使用では杖を使わない時よりも83%減少

【まとめ】
 トレンデレンブルグ肢位では骨頭への圧力が高い
ということでした。股関節疾患のかたで
トレンデレンブルグ徴候がでているかたは
要注意ですね。歩行の修正・指導や杖などの
デバイスを検討したりとかして股関節疾患の
進行を防ぐことは必要ですね。
 デュシェンヌ兆候も股関節への負担はないものの
腰椎とかの負担はありそう。
 今回の論文は静的な動作での研究だったので、
動的な動きでの研究をしたものがないか調べて
みたいなと思いました。

ではでは、また次回もよろしくお願いします。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?