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武器になる哲学/山口周③
今回は武器になる哲学/山口周の3回目の思考のまとめです。
何度も言いますが、難しい内容とぶつかることで、思考の成長を感じる書籍です。
もう少しお付き合いください。
マルクス
ルールやシステムで人の行動をコントロールしようとすれば、そこに自ずと「疎外」は発生してしまう。であれば私たちは、むしろ理念や価値観といった内発的なものによって、望ましい行動へと促すのが重要なのではないでしょうか。
→これは現代の組織づくりやチームづくりに通づる。ルールで一つになることは難しい。
ルソー
けれども、かわりに日本人は「空気を読む」ことに長けている。そして情報技術の扱いにも長けている。それならば、わたしたちはもはや、自分たちに向かない熟議の理想を追い求めるのをやめて、むしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据えるような新しい民主主義を構想したほうがいいのではないか。
→自分たちの強みを活かすことが抽象度を高めても求められている。
スミス
主体的に最適解を求めるための技術である論理思考が猛威を振るう現代において、「何が正解かはよくわからない、成り行きに決めてもらおう」と考えるのは、思考の放棄ではないかと思われるかもしれません。経営管理に携わるという立場であれば、徹頭徹尾自分の頭で考えるという態度を、美徳と考えこそすれ、愚行と考える人はいないはずです。しかし、全ての最適解を自分で導出できる、考えるのは知的傲慢と言えます。
→全てを完璧にするのは難しい。成り行きや妥協策も時には必要と心得ることが大切。
ダーウィン
自然淘汰という仕組みは、いわばサイコロを振るようにして起きた様々な形質の突然変異のうち、「たまたま」より有利な形質を持った個体が、遺伝によってその形質を次世代に残し、より不利な形質を持った個体は淘汰されていくという、膨大な時間を必要とする過程だということです。
→意図的に何もかも変えていけるわけではない。たまたま良いことが起きる仕組みを作ることを考える。
アノミー
要するに「社会の規制や規則が緩んでも、個人は必ずしも自由にならず、かえって不安定な状況に陥る。規制や規則が緩むことは、必ずしも、社会にとってよいことではない」ということです。
→会社や家族という枠組みへの依存が弱まる風潮はいいこともあるが、いいことだけと思い込まないことが大切。
ボードリヤール
これを逆に言えば、なんらかの記号を持たない、あるいはあっても希薄な商品やサービスは、市場において生き残りにくい、ということでもあります。
→コンセプトがはっきりすることがヒトもモノも大切。
ラーナー
公正世界仮説、すなわち「頑張っている人はいずれ必ず報われる」という考え方は、実証研究からは否定されており、努力の累積量とパフォーマンスの関係は、対象となる競技や種目によって変わる、ということを説明しました。つまり、いたずらにこの仮説に囚われると、やってもやっても花開くことのない「スジの悪い努力」に人生を浪費してしまいかねない、ということです。
→努力は必ず報われるわけではない。努力が報われるための工夫や思考が必要。
この章は「社会」の章だった。
まとめている間もとても頭を使うが、この学びは今後に大きく活きてくると思う。
コンフォートゾーンの脱出に繋がっていると信じて。
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