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遊牧民に会いに行った~蒼き狼に会いに#5~

時刻は9:00
ウランバートル市内の銀行に来ていた。

昨日タクシーの運転手に渡したベンジャミン・フランクリンに未練がありつつも、トゥグルク(モンゴル紙幣)が無いので、両替をする。

モンゴルに来て散々カルチャーショックを受けていたが、
やはり銀行でも、日本と対応が違う。

9:00から営業開始で、一番に並んでいたが、なかなか呼ばれない。
なぜかと言えば、銀行員が9:00になってから、紙幣を勘定するからだ。

モンゴルに来て、改めて日本のサービスのクオリティの高さに気付かされる。せっかくの機会なので、モンゴルに来て驚いてことをざっと言いたい。

昨夜、街中にあった売店でジュースを買ったが、賞味期限が切れていた。

ミックスジュース

昨日、KFCを食べたのだが、ポテトが腐っていた・・・

ウランバートル市内のKFC

昨日、ウランバートル内を散策したのだが、大気汚染がすごい。
昨日、ウランバートル内を散策したのだが、クラクションがすごい。10秒に1回はクラクションが鳴る。(本当に)

昨日、ホテル前の電柱が傾ていた・・・

電柱に注目

まだまだあるが、また機会があれば、言いたい。
(モンゴルのマイナスイメージを付け過ぎているので、次回は良かったことを言いたい。決してモンゴルが嫌いなわけではないのでご理解いただきたい。)


時刻は13:00
モンゴルの大草原に来ていた。

6月ということもあり、草原がきれいだ。
チンギス・ハーンがこの大草原を駆け抜けていたのかと思うも、すごくロマンを感じた。

大草原1
大草原2



現地に来てみて、日本では想像もしなかったことだが、風がとても強い。
(手で押さえていないと帽子が飛ぶレベルの暴風)

モンゴルの子どもたちは毎日暴風警報で学校が休みになっているにちがいない。そう思うくらい風が強かった。


実は数日前に砂嵐でゲルが倒壊したことがあったそうだ。
そのためゲルを作っていたのだが、屋根をプラスチックの袋?で覆っていたのは、興味深かった。(これも暴風対策なのであろう)


ちなみに遊牧民はスマホも保持しており、文明の発展にも取り残されていない。(町にも出かけることも多い)


夕方になり、せっかくなので草原を歩いてみると、面白いことに気付いた。
遊牧民が暮らしているゲルのすぐ近くに柵があり、風力発電機がある。

疑問に思い聞いてみると、
韓国の環境団体の土地だと聞いた。
砂漠化が進み、それを阻止しようと活動していただが、結局そのプロジェクトは中止になったそうだ。
結局、その跡地には風力発電機が設置されたと、現地の人が言っていた。

広大な草原にフェンスで囲われた土地があり遊牧民は迷惑しているとも言っていた。

奥に風力発電所がある

真相は分からないので、これについては言及しないでおく。



しかし、日本でも田舎の土地が外資系に買収されているというニュースを見たことがある。
これが最悪の場合、水の流出や電力の独占につながるという話を聞いたこともある。
(これも事実は分からないので、これ以上言及しない)

ではなぜこのような話をしたかと言うと、現地に来てより水が貴重だと感じたからだ。
というのも、ここでは水道が通っていない。そのためトイレもぼっとんトイレで、シャワーもできない。水が無いと非常に不便であると身に染みて感じた。
(追加料金を払えば、車でシャワーのある所に連れて行ってくれる)

また、日本の料理がおいしいのも水がきれいであることと関係しているらしい。(ホリエモンが言っていた気がする)

蛇口をひねるときれいな水が出てくる環境に感謝したいなと思った。

ちなみにゲルの中はこんな感じで、水道が通っていない。
(虫が無視できないほど湧いていた)

ゲルの中

時刻は21:00

家畜を檻の中に入れるために子どもたちが手伝う。
しかし、なかなか牛が中に入らない。
結局1時間程度かかった。

子どもたちが家畜を檻の中に誘導している間、
母は、乳しぼりをしていた。
乳しぼりも体力を使うみたいでバケツ一杯の牛乳を入れるのに、1時間ほどかかる。

遊牧民の生活を垣間見れて、非常に良い経験になった。

乳搾り

時刻は23:00になっていた。

星がとても綺麗だ。綺麗に撮れなかったのでインターネットにあった写真を載せておく。

モンゴルの星

ぜひ皆さんにも、一度この星空を生で見ていただきたい。
二度と忘れない、そのくらいの感動を覚えるだろう。

結局、2泊3日でゲルに泊まった。
日本では決して味わることのできない、そんな2泊3日だった。
大草原を駆け抜け、逞しく生きる彼らの背中は、私にとって非常に魅力的であった。
彼らを見ていると何か勇気付けられる。

この気持ちはどこから来るのか?2日間考え込んでいたが、最終日になってようやく理解できた。

彼らの瞳は常に輝いていた。



明日はモンゴル最終日、
ウランバートル市内には、日本人捕虜が建設した建物がたくさん存在する。
それを見ておこう。
つづく


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