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読書記録3|2022年に読んだSF小説

小説は普段あまり読まないのですが、2022年はSF小説にハマりました
備忘も兼ねて、今年読んだSF小説を紹介します

三体

SF小説にハマったきっかけの作品です

巷で話題だったのでずっと読んでみたかったものの、分厚い本が5巻分もあるので躊躇していましたが
年始の旅行の移動中に読む本として意を決して購入しました

読み始めると一気に三体の世界観に引き込まれ夢中になりました

宇宙の脅威から地球を守るために、科学者たちが頭脳を使って孤独に戦う姿にワクワクしました

2023年にNetflixで実写ドラマが放送されるそうでとても楽しみです

最新刊『三体0』とスピンオフの『三体X』はまだ読んでいないので
この年末年始に楽しみたいと思います

スノウ・クラッシュ

世紀末のアメリカとオンライン上仮想空間『メタヴァース』を舞台にしたストーリー

今日使われている「メタバース」という言葉は、このスノウ・クラッシュが由来とされています

Google創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、PayPal創業者のピーター・ティールなど
多くのIT界隈の著名人が愛読書として挙げていることでも知られています

VRヘッドマウントディスプレイのOculusも、同作品じゃらインスピレーション受けているそうです

ストーリーは面白いですが難しいです
ストーリーそのものというよりかは文章がなかなか読みづらかったです
(原文のせいなのか、和訳のせいなのか…)

これからのITを占う一冊でもあるので、ITに携わる人は是非読んでみてください

1989年

言わずとしれたディストピア小説の金字塔

1949年に書かれた古い小説ですが
最近書かれた本ではないかと疑うほど現代を予言しているように感じました

全体主義が進み、国によって国民のあらゆる行動や表現が監視、検閲され、思想が統制された社会を描いた作品です

全体主義が極限まで進むと国はどうなるか、国民はどういう挙動をとるのかが突き詰められていて面白いと思うと同時に
すべての行動がデータとしてインターネットに残る現代社会において、人はどういう思考をするのかも考えさせられました

ライフネット生命創業者の出口治明さんがNews Picksの音声番組で同作品の解説をしていました

1984年が書かれた当時は、スターリンがソ連を率いてた時代であり
同作品は著者ジョージ・オーウェルによる社会主義へのアンチテーゼだそうです

作中の国家"オセアニア"を指導している独裁者"ビッグ・ブラザー"のモデルはスターリンであり、オセアニアが敵としている"エマニュエル・ゴールドスタイン"は当時スターリンを批判していたトロツキーをモデルにしています

1984年を読んだあとは是非出口さんの解説も聞いてみてください

現代社会を考えるために定期的に読み直したい1冊です

プロジェクト・ヘイル・メアリー

映画『オデッセイ』の原作作品の著者アンディー・ウィアーの最新作で
本作もライアン・ゴズリング主演で実写映画化を予定しているそうです

オデッセイは大好きな映画作品のひとつで、宇宙に行く話はだいたい好きなので読んでみることにしましたが、めちゃくちゃ面白かったです

一人の男が地球を守るために宇宙に旅立つのですが、
宇宙での出会いや、度重なる困難に立ち向かう姿に引き込まれます

多くの人に読んでもらいたい作品なので多くは語りませんが本当にオススメ

ちなみにタイトルの「ヘイル・メアリー」はアメフトの言葉で
逆転するために試合最後のプレーで一か八か投げるロングパスのことを言います

旅のラゴス

『時をかける少女』の著者筒井康隆の作品です
94年の作品なのでけっこう古め

文明が失われた代わりに、人々が不思議な能力を持つようになった世界で旅をするラゴスの物語

先程紹介した出口治明さんが
「たくさん人と会い、たくさん本を読み、たくさん旅をすることで人生は豊かになる」と言っていますが
ラゴスはまさにそれを体現しています

自分の好奇心を追求するためには危険も顧みない
何かに夢中になる姿に、自分もこうありたいと感じました

旅をして、知らないことに触れたいと思わせてくれる作品でした


2022年は新たにSF小説を読むようになりましたが、2023年も引き続き読んでいきたいです

オススメの作品があれば是非教えて下さい

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