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描くための読書録

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本に書いてあるテーマはとっても気になるからこそ、本は買うけどなかなか読み進められない。 本を読むのが遅いので、それならば文章を書くため、何か新たなものを描くために読めば、読むの… もっと読む
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記事一覧

[描くための読書録]ハイデガーの『存在と時間』はアリストテレスの研究から生まれた。前篇の『存在』は日常的技能、後篇の『時間』は実践的知恵。ドレイファスは、技能獲得の四段階の説明を一般化して『存在と時間』の問題と繋げることができるという。

描くための読書録:山地酪農 - p.6

描くための読書録:山地酪農 - p.6

番外編〜祖父が乳牛を育てていた頃の話を少し母に聞いた

1960年生まれの母が小さい頃に祖父が乳牛を飼っていたと前に聞いたことがあった。この本を読んでますます興味が湧いて来たからLINEで聞いてみた。

ぼく)じいちゃんが乳牛を飼ってたのはお母さんが何歳くらいの時?

母)5,6歳位から中学生になるくらいまでだったかな?どうしたの?

ぼく)いま自然放牧っていう酪農の本を読んでるから気になった。ち

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描くための読書録:山地酪農 - p.5

あの頃、必死に牛乳を振ってバターを作ろうとしても作れなかったわけ最近、「ノンホモ牛乳」とかってワードを聞くようになった。何だか知らないけれど、ポジティブな意味合いで使われていることは確かだ。その謎がようやくわかった。「ノンホモ」があるなら「ホモ」がある。

「ホモ牛乳」のホモは高温殺菌(UHT)の牛乳を製品化する上で必要なもう一つの機械、「ホモジナイザー」から来ている。

高温殺菌すると牛乳の脂肪

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描くための読書録:山地酪農 - p.4

描くための読書録:山地酪農 - p.4

フレッシュミルクの地産地消→大量生産と遠距離流通中洞さんがおすすめする70度から80度でゆっくり沸かす方法が、結局いちばん美味しいんだって話だったけど、その方法だとどうしても細菌が残って商品として流通できない。日本の牛乳の品質を規制する乳等省令が定めてる「大腸菌が陰性でなければならない」っていう基準を満たせないんだって。

じゃあ、おれらはその究極の牛乳は飲めなくて、酪農家の特権なのか??
そもそ

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描くための読書録:山地酪農 - p.3

描くための読書録:山地酪農 - p.3

おいしいって?

さて最終章を読んだことだし、第1章 私たちが飲んでいる牛乳に立ち戻ろう。
第1章では自分たちの足元から見直してみる章だ。

おいしいという概念は、先天的なものと後天的なものがあると、フードライターの重鎮マッキー牧元さんに教えていただいた。

人間の本能として、エネルギーになるものと身体で生成できないミネラルをまず欲する。脂質・糖分・塩分だ。子どもが好きなメニューは大抵、オイリーで

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描くための読書録:山地酪農 - p.2

描くための読書録:山地酪農 - p.2

続:第4章 これからの日本の酪農
中洞さんは日本の酪農業界を変えたいと言っている。
まずは、なかほら牧場の山地酪農を広めること、山地酪農をやりたいと思う人には惜しげもなくその方法を伝授することにした。いわゆる、フランチャイズ化だ。

そして、なかほら牧場を株式会社にして、株式公開して投資家を募り、そこから新しく牧場を創業する酪農家への資本貸付、自然酪農に転換する牧場への支援をするそうだ。
アルフィ

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描くための読書録:山地酪農 - p.1

描くための読書録:山地酪農 - p.1

本を選んだきっかけ山地酪農をはじめて知った時に、美味しい牛乳を作るためには牛が健康でないといけない、そのためには牛が食べる牧草がなくてはならず、そのためには広大な山が必要だ、という考え方にびっくりした。

そして、牛のおかげで山は美しく保たれて人が共存できる豊かな土地になる、という環境にも人にもポジティブな方法があることに感動した。知れば知るほど、里山のような考え方だなと思った。そして、僕の大好き

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