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描くための読書録:山地酪農 - p.1

本を選んだきっかけ

山地酪農をはじめて知った時に、美味しい牛乳を作るためには牛が健康でないといけない、そのためには牛が食べる牧草がなくてはならず、そのためには広大な山が必要だ、という考え方にびっくりした。

そして、牛のおかげで山は美しく保たれて人が共存できる豊かな土地になる、という環境にも人にもポジティブな方法があることに感動した。知れば知るほど、里山のような考え方だなと思った。そして、僕の大好きなワイナリーのFattoria al fioreさんの考え方にも通づる、未来の世代のための初期投資の考え方も共通していると思った。

何はともあれ、ぼくが探していた何かだと思った。
山地酪農を提唱した先生は中洞さんではなく、植物生態学者の故・猶原恭爾博士の提唱・実践指導したものらしい。ネットで探してみると、中洞さんの本が1番に出てきたので読んでみることにした。

読むための問い

本を読み進めたいという自分なりのエンジンを持つために、問いを立ててみる

・山地酪農とは何か?
・山地酪農は日本の未来のヒントになるか?
・山地酪農の牛乳は美味しいのか?

3番目は実際に買って確かめるしかないけど。
それでは読んでいこう!


第4章:これからの日本の酪農

ぼくはひねくれているので、4章あるうち最後の4章から読んでみようと思う。なんか慣れないことしてるからか、頭のてっぺんの内側からあつーくなってきた。笑

そもそも、輸入資料を依存するために日本の酪農は、国土を活用する産業になってないらしい。後ろから読んでるからいきなり核心をつくね、いいね。

本来の酪農は、牛の介在によって、人間が食べられない草などの植物資源を牛乳に変えるものである。

牛をそんなふうに考えたことなかったよ。
中洞さんは、人間にはできないことを牛はやってのけるんだって言ってる。

広葉樹林を放牧の牛が管理する。下草を舌で刈り取り、枯れ木や枯れ枝を踏み潰して、林内を整地する。糞尿は、栄養価の高い肥料として放牧地に還元する。

ちょっと待ってよ、牛が管理するって言ってるよ。牛の自然の力を信じて、託せば牛が木を管理してくれるんだって。

牧場何なは自然広葉樹林と人工針葉樹林を設ける。広葉樹林帯では、キツネ、リス、タヌキ、野鳥、地域によっては熊やイノシシなどが牛とともに生活する。水源保安林の役割も果たす。
針葉樹林帯は、林業生産と畜産の共生・補完関係をしめし、省力的林業生産の場所になる。

牛以外の動物や自然環境との共存もできるようになって、林業まで助けてくれるんだって、神じゃん。

つまり、山地酪農は
牛の本能的な力を信じることで、植物資源から牛乳を得たり、牛が牧場や樹林を管理してくれたり、他の野生動物と共存できる環境を作ってくれて、しかも最小限の規模での林業の手助けをしてくれるスンバラしい酪農方法ってことだ〜
(ぼくのための要約なので詳しく知りたい方はご自分で読んでくださいね。笑)

よーし、いい時間だから今日はこれくらいにしとこう。
それでは、またやります。


描くための読書録
本に書いてあるテーマはとっても気になるからこそ、本は買うけどなかなか読み進められない。本を読むのが遅いので、それならば文章を書くため、何かを新たなものを描くために読めば、読むのも進むのではないかと思い、徒然なるままに書き、その流れで本を読んでみようという至極個人的な小さなチャレンジです。
想いのままにやるので、読みたいところまで読んで次の本に行っちゃうかも知れませんがすいません。。

 まず読み進めるのは、山地酪農のパイオニア なかほら牧場の中洞正さんの「幸せな牛から美味しい牛乳」です。一部、この本から文章を引用しながら書き進めていきます。


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