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定量目標だけの設定だと失敗する。持続可能な解決策を確立するには。

ども、スマレジの新垣です。
前回は「目標達成の超基本」としてKGI、KPI、KFSについて書いてみました。

今回は「課題設定」について書きつつ「定性目標の大事さ」についてアウトプットしてみようと思います。

すべての始まりは目標設定

前回の記事では「目標達成の超基本」としてまとめてみたが、目標達成を「問題解決」として言い換えてもまったく同じことが言えます。つまり、前回の記事は「問題解決の超基本」を書いた記事と言えます。読んでね

問題解決の「問題」とは「現状と目標のギャップ」のことですから、目標に近づくには「問題を解決して前に進む」必要があります。当たり前のことですが「問題を解決しないと目標には近づけない」ということです。

でもね、
その問題を解決したとしても継続"不可能"な解決方法だとしたらどうでしょう。今しかできない力業で継続"不可能"な解決方法だとしたら…怖いっすね。

その解決策を止めた途端に現状へ逆戻りします。
ダイエットで考えると解りやすいです。

リバウンドする人は定性目標が立てれない人

ダイエットに失敗してリバウンドしたという話をよく聞きます。
私はそのたびに思うのです。
継続可能な問題解決策を確立できなかったんだろうな」と。

  • 5kg痩せるという目標があったとします

  • 目標達成のために、二か月糖質を制限するためにご飯を止めました

  • 結果、5kg痩せることに成功しました!が・・・

  • いつもの食生活に戻したら、また元の体重に戻りました

根本的な問題解決になっていないということです。
なぜ?こんなことが起きるのでしょうか?

定量目標だけの目標設定だと失敗する。

「定量目標だけの目標設定だと失敗する」
これが私の考える結論です。

ダイエットだと「5kg痩せる」という定量目標に対して「なぜ?5kg痩せる必要があるの?」と問うことで、定性目標も立てて、目標の解像度を上げる必要があります。定性目標を立てるとは、その目標の「意味や意義」を立てると考えるとイメージしやすいかもしれません。

  • なぜ?5kg痩せる必要があるの?

  • 理由:小さい子供のためにも、肥満を解消し病気しない健康な身体になる必要があるから。

あるいは、目標を「理想像」としてとらえて問うことで定性的な目標が見えてきます。定性目標を「理想の姿」として捉えるとイメージしやすいかもしれません。

  • 5kg痩せて目標が達成された理想像は?

  • 理想像:健康的な食生活と適度な運動習慣をつけて、適正体重を維持できている状態

目標の解像度を上げる

「なぜ?」や「理想像は?」と「問い」を立てることで、定性的な目標設定を行うことが可能となり、それを言語化することで目標の解像度を抜群に上げることができます。

正しい目標設定の言語化はこうなりますね。
 ↓

目標:小さい子供のためにも、健康的な食生活と適度な運動習慣をつけて、5kg痩せて適正体重を維持する。

目標の解像度が上がると、問題の解像度も上がる。

目標の解像度があがると問題の解像度も上がるので、課題の設定も変わってきます。

解像度が"低い"目標:5kg痩せる
発見した問題:糖質取りすぎ
設定した課題:ご飯を止める

解像度が"高い"目標
小さい子供のためにも、健康的な食生活と適度な運動習慣をつけて、適正体重に戻すために5kg痩せて維持する
発見した問題:カロリーを無視した食事、運動習慣がない
設定した課題:食生活を改善する、運動習慣をつける

ほらね、問題の解像度があがることで課題設定が変わったでしょ。

中長期的な定性目標も設定する

ダイエットという個人の目標設定で例えましたが、組織やチームの目標設定でも同じことが言えます。定量目標(数値目標)だけで言語化された目標設定だと、メンバーの意思統一や共通の目標設定(共通した目指す理想像)の設定ができなくバラバラな解釈や行動を生んでしまい、持続可能な解決策の確立に届かないことが起こってしまいます。

その定量目標はなぜ達成する必要があるのか?
その定量目標を達成した理想像は?

これらを問うことで、目標の解像度を上げてみてはいかがでしょうか?
解像度が上がった目標の言語化には「中長期的な定性目標が入っているのが理想かなー」と思います。よって、この問いに答えることで、短期目標も中長期目標も設定できる可能性があります。

目標の解像度が上がれば後工程の解像度も上がる

目標の解像度があがれば、後工程の解像度も上がります。
逆説的にいうと
・捉えた問題の解像度が低い場合
・設定した課題が的外れだった場合の原因は
→ 解像度が低い目標設定にあるかもしれませんね。

  1. 目標を設定する(KGI、大きな目標、なぜその目標を達成させる必要があるのかを言語化する、目標が達成された理想の状態を言語化する)

  2. 目標の解像度を上げる(KGI、目標を分解して複数の小さな目標にしてみる)

  3. 現状把握すべき項目や指標が明確になる(仮説を立てて集計と分析する事で現状の解像度があがる、〇〇だから〇〇なのではないかなど、主張したいことや、言いたいことに根拠を持たせるにはどんな情報が必要かを考える)

  4. 現状と目標のギャップである問題の解像度があがる(3.で立てた仮説をもとに集計と分析をした結果、解像度の高く現状を把握できる。引いては問題の解像度もあがる。問題発見)

  5. 問題を解決すべき課題として捉えて課題を設定する(問題解決する順番を決めて、課題設定する)

  6. 課題に対して解決策を出す(解決策立案)

  7. 解決策を実行に移す(行動計画)

  8. 何を測定して評価するかを決める(KFS、KPI)

  9. 測定、評価、改善をする(KPI)

  10. PDCAを回す

解像度が上がった目標を言語化すると「緊急度も重要度も高い項目と、緊急度は低いが重要度は高い項目」が織り交じっている言語化になることが多いはず。最近はそんなことをよく考えています。言い換えると「目標の言語化を試みると、短期目標と中長期目標が織り交じってくることが多い」となります。そうなるとしめたもんで、我々の中長期的な目標は○○○○で、そこを目指すために短期で○○○○を目標にしよう。こんな感じでの意思統一することが可能となります。

目標の言語化って大事です。
短期的な定量目標だけではなく、中長期的な定性目標も言語化したいですね。

ではまた。



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