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おとなの成長と友人と幸せ:サラリーマンが幸せになる方法 その43

これは、サラリーマンが幸せになるために「ありたい自分( being )を軸に持ち、ありたい自分を良好な状態( well-being )にし続けること」について書かれた note です。

意味のない学びはないし、おとなになってからの勉強は贅沢だよ、という話を「その22」で書きました。

それからもこのテーマについて深掘りを続けるうちに well-being に密接に関係があることが分かってきました。そこで、今回はおとなの成長について考えてみます。

幸せだなぁ

私は、時間は少ないながらも日々なんらかの学びを得ようとしています。読書だったり、ウェビナーだったり、対話や日々の気づきだったり。新しい学びや、価値観などに出会え、ほんのわずかでも成長を感じると「幸せだなぁ」と感じるんです。

何か目的や目標があって、資格やスキル獲得のために成長を目指す学びの形もありますが、それよりは私のように日々、ちょっとした学びや喜びを感じるために成長を求める人も多いと思います。

では一体なにに幸せを感じているのでしょうか

心理的 well-being の6要素

well-being とは、心身と社会的関係が長く良好であることを意味します。研究分野では、主観的 well-being 、客観的 well-being そして心理的 well-being に分けられることが多いです。また心理的 well-being は計測可能にデザインされており、以下6つの要素からなります。

① 人格的成長
② 人生における目的
③ 自律性
④ 環境制御力
⑤ 自己受容
⑥ 積極的な他者関係

資格やスキル取得の学習は「② 人生における目的」に関連した学習であれば、幸せを感じながら成長できそうです。

ただ今回のテーマは「① 人格的成長」についてです。
この要素は、他の5つとは大きく違う面白い性質があるからです。

年齢による変化

well-being の感じ方は年齢により違いがあることがわかっています。25歳〜65歳 over を対象としたアメリカと日本の個々の調査で、どちらも若い世代は②〜⑥の well-being が年長者に比べて低く、歳を経るごとに高まっていく結果が出ています。そして逆に、「①人格的成長」は若い世代が突出して高く、歳を経るごとにぐんぐんと下がっていくこともわかりました。

25歳〜30歳くらいですと、働きはじめて若手から中堅になり、できることが増え成長を感じる機会が多いのは想像できますよね。

これが歳をとるにつれて、おのれを知ったり世間を知ったり、家庭や子育て、介護などにパワーが裂かれ、成長機会が減少していき、自然と well-being も下がっていくのだと思われます。

楽しい

私個人の話をすると、30歳くらいまで勉強らしい勉強などしたことがなく、IT業界に転職して切羽詰まって学びはじめました。それでも40歳くらいまではITスキルの学習はしても「人格的成長」と言えるような成長を意識しはじめたのはここ数年になります。

つまりアンケート調査とは逆に、40代になってから「①人格的成長」が高まっている感覚があります。(私が人格者だと言っているのではなく、これまでが低すぎたと言うだけですよ)

なぜ40代から学びをはじめたのかというと、目の前に子育てと、家事分担と、ワークライフバランスというのっぴきならない課題が現れたからです。これらをうまく切盛りしながら、仕事の成果も維持しなければなりませんでした。長時間労働でなんとかこなしていた今までの働き方では無理だったのです。

最初は課題解決のための学びでしたが、すぐに手段が目的化しました。

なぜか?
面白いからです。
自分が本当に興味のあることを自らテーマを選出して学ぶのがこんなに面白いとは知りませんでした。知識が現実の課題解決の糸口となり、思考法が変わり、生き方が変わり、人間関係が変わりました。

ちなみに「人格的成長」という翻訳で惑わされそうですが英語では「Parsonal Growth」とかきます。直訳すれば個人の成長。私的には簡潔に「自己成長」の方がしっくりきます。

そう、自己の成長するだけで well-being が高まるんです。
なお自己成長( Parsonal Growth )には以下の特徴があります。

成長の可能性の連続線上にいて、新しい経験に向けて開かれている感覚。
・連続した成長を感じている
・自分の経験に開かれている
・新しい経験に開かれている
・潜在能力を持っているという感覚がある
・自分自身がいつも進歩していると感じる

キーワードは「経験に開かれている」と「成長を感じている」です。

共に成長(変化)を楽しむ

「開かれている」とは「ポジティブにとらえている」と言い換えられると思います。ポジティブとは単純に「楽しい」感覚とも言えます。つまり成長を楽しみ、成長を感じること。私は図らずもこれができていました。

そして私の経験上、成長を促進してより楽しくしてくれるのは、共に成長する仲間の存在です。

心理的 well-being にも「⑥ 積極的な他者関係」があります。私はサードプレイスの仲間と楽しく学び共に成長を実感することで、自己成長と積極的な他者関係の2つを満たすことができていたという訳です。

おとなの成長と友人

「①人格的成長」が歳を取るごとに下がり、それ以外の②~⑥の要素は年齢と共にあがるという調査結果を書きました。

つまりおとなになってから、楽しく友人たちと学び、連続して成長していくようにすれば、心理的 well-being の6要素を全て年齢と共にあげられるのです。人間はどんどん幸せになっていけるという訳なんです。

これすごく実感してます。
先日も人は47.2歳が最も幸せじゃないという調査結果に対し、私自身は絶好調に幸せだということを書きました。これも仲間と共に少しずつ成長しているからだと思うのです。

大人になってからの友人。
素敵ですよね。
その友人と一緒に幸せになっていける。
考えただけでめちゃくちゃ幸せじゃないですか?

まとめ

1.おとなになっても成長を心掛ける
2.仲間と一緒に成長をめざす
3.歳をとればとるほど well-being に!


ちょっとご縁をいただいている母親アップデートコミュニティさん(HUC)には、昨日より0.2%成長しよう、というキャッチフレーズがあります(正確じゃないかも)。たった0.2%なら出来そうですよね?でも365日続けていたら2倍に成長している計算になるというのです。昨日よりたった0.2%の成長で2倍ですよ?やらない手はないですよね。しかも連続した成長を感じるとこで well-being も上がり続けるんです。

おとなになってからの成長、したくなりませんか?

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