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「専売特許」を取り戻す

タイトルだけ見ると物ものしい感じがするが、いたって緩い文章となっております(笑)

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あなたには自分の「専売特許」といえるものがあるだろうか。

専売特許:ほかの人がまねできない自分だけの得意技

「自分だけの」というと少し大げさだが、学生時代から自分の専売特許といえるものがあった。それは『全力疾走』だ。

まずもって小2の冬から高校3年生の夏まで野球部に所属していた。
中学、高校と環境が厳しくなればなるほど『全力疾走』は徹底される。試合中の攻守交代の全力疾走、打席で凡退した後ベンチに戻るまでの全力疾走。極めつけは、1日の授業が終わった後、部室に行くまでの全力疾走。

高校の頃、ほかの部活の生徒たちがゆっくりと部活動に向かう中、野球部だけは鬼の形相で部室まで全力疾走をしていた。それくらい全力疾走が「当たり前」だった。

野球部とは関係ないところでも、私にとって全力疾走は当たり前だった。体育のランニング、学校から帰ってきて一人でランニングと全力疾走。そもそも走るのが好きだった。

「おれ、これいつまでも全力疾走できるな。年をとって走れなくなる感覚なんて、やってこないだろうな」

当時は本気でそんな風に思っていた。

が、しかし。。。

*

気づけば大学4年間を過ごし、社会人も2年目を終えようとしている。

必然的な「全力」が求められる環境から卒業してもう6年が経とうとしている。この6年の間も、走ること自体は好きだからランニングはずっと続けていた。

だけど「全力疾走」からは段々と遠ざかっていた。なんせ求められる機会がないから。

次第にそれは他の場面にも影響を及ぼす。
「全力」を出す機会が、徐々に徐々に減ってきたのだ。

何もそれは手を抜いているわけではない。
”頭は超フル回転”なんてことは多々ある。だけど、どこかやり切れていない自分にモヤモヤしていた。

頭も体も全力で均衡を保っていた学生時代。
頭の全力が加速した一方で、体の全力がストップした大学~社会人時代。

この前、気持ちのいい天気だったので久しぶりに外でランニングをした。

3kmほど走っただけで息が切れている自分に体力の衰えを感じる。
試しに全力疾走をしようと思った。

思いっきり腕を振って、モモを上げて、1歩、2歩。

「あっ、これはまずい」

瞬時に全力疾走をするのをやめた。
このまま走り続けたら「ミートバイバイ」(肉離れ)する気がしたから。

かつて「いつまでも全力疾走できるな」と思っていたはずが、すっかり全力疾走できない状態になっていた。

使わないと使えなくなる。
当たり前なことのはずなのに、どこか高をくくっている自分がいた。

肉離れには気をつけながら、「今」出せる全力疾走を続けた。
すると、すぐ息は切れるけど体全体がスカーっとする感覚があった。

「これだ、これだ、!!」

どこか忘れかけていた感覚だった。

*

今年は全力疾走を取り戻したいと思っている。
それが自分の専売特許だから。

今年は「全力」も取り返したいと思っている。
かつて当たり前だったはずなのに、気づけばどこかセーブしている、保険をかけている自分に気づいたから。

人間時間とともに変わっていくものがある。変えていくべきものもある。
その一方で変わらないもの、変えちゃいけないものもある。

その変えちゃいけないものの1つが、自分にとって「全力」なのかもしれない。かつての自分の「専売特許」に、自分自身が飢えている

気持から、そして行動から取り返していきます。

今後の記事の質向上のための資金として使わせていただきます!