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ついに「silent」を見た。

今注目のドラマをご存知だろうか。
そう、それは「silent」

フジテレビ系列にて、毎週木曜日22時より放送しているドラマ。

簡単にあらすじを紹介すると、

主人公の青羽紬(あおば・つむぎ/川口春奈)は8年前に、一生をかけて愛したいと思えた恋人との別れを経験し、新たな人生を歩もうと前を向いて生きている一人の女性。そんな紬と大切な人との出会いは高校2年の秋、たまたま朝礼で耳にしたある男子生徒の声に惹(ひ)かれたことがきっかけでした。壇上で作文を読む、佐倉想(さくら・そう/目黒蓮)に心を奪われた紬は、次第に彼が気になる存在になっていることに気づきます。3年生で同じクラスとなり、共通の友人を通してだんだんと距離が縮まっていった二人は付き合うことに。音楽好きというお互いの趣味で通じ合い、仲を深めていった二人でしたが、卒業後のある日、これからも一緒にいたいと思う紬に対し、想は突然、理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまいます。それから8年という月日が流れ、新たな人生を歩み始めていた紬でしたが、ある日、偶然、雑踏の中に想の姿を見かけたことをきっかけに、再び彼の存在を意識するようになっていきます。もう一度、想に会ってちゃんと話をしたいと彼の姿を探し始めた紬でしたが、実は彼が徐々に耳が聞こえにくくなる“若年発症型両側性感音難聴”を患い、聴力をほとんど失っていたという思いがけない現実を知ることになって…。

フジテレビ公式サイト

と掲載されている。

ドラマ開始直後から注目は集めていて、世界トレンド1位に入るほどだということは知っていた。だけど私はずっと見てきていなかった。ちょっと天邪鬼なところがあるからね。というのは冗談で(笑)

バタバタしていてなかなか見れていなかったし、自分の性格上、1つ見ちゃうとはまって抜け出せなくなっちゃう怖さもあったからちょっと遠ざけてた。

そんな中でこの休み、ついに、ついに見てしまった。
TVerで無料で見れる1話~3話、そして最新の6話を。

案の定、大号泣。ハマった。

すごいいろんな刺さり方をしてる。
きっと学生の頃にこのドラマに出会っていても感動していたと思うが、今出会うことでより言葉が入ってくるものがある。

その要因の1つとして、自分が「障害」というものに関わっているからというのもあるかもしれない。とりわけ主人公の想のように、中途で障害を持った方への支援も行っている。身体麻痺や高次脳機能障害など。

出来ていた頃の自分を知っていて、出来ていたことが出来なくなった自分と向き合っている。

その人たちの辛さや強さを、すべて理解できる自信はないがある程度のことは近くで見ていて伝わってくるから。



だからドラマで想の口や手話から語られる言葉だったり、最新回で言えば、奈々の動作や表情だったり。そこから伝わってくるものがある。

中でも一番刺さったのは、想が大学時代、まだ完全に耳が聴こえなくなったわけじゃないけど、聴こえづらくなってきて補聴器をつけているときに、就活セミナーで奈々に会った時の言葉だ。

「ただ不安だ、ってことを、言葉にできないのが悔しかっただけで」

補聴器を使うことで耳元で大きな声でしゃべられたり、指示が聴こえないやつだと思われたり、自転車で走っていたら、イヤホンつけて走っているやつだと思われたり。心配されたり、同情されたり。

1つ制限が加わることで、あらゆるものに難しさが生じる。

本人としては、「ただ不安だ」ということを口にしたいだけなのに、気づけば周りが先回りして何かをしてくる。

自分の気持ちを代弁するかのように。
自分のことをすべてわかったかのように。


「先回り」

これって難しい部分で。
普段就労支援ということをしている身でも、ついつい先回りをしてしまいがちなところはある。

また福祉ってどちらかというと「やってあげる」イメージが強いから、「やってあげなきゃ」ってなって先回りすることもある。

でも本当に本人がそれを望んでいるのか。
本人の意志がそこにあるのか。そこの考えを止めちゃいけないと思っていて。

人って話すことで、自分の考えを伝えることで思考が整理されることってある。落ち着くことってある。だから時には先回りが悪手になる。

大事なのは「待つ」こと。
もちろんそれによって危険にさらされるような未然に防がないといけない。でもそうじゃないなら「待つ」。本人の一挙手一投足を。本人の生の想いを。

そんなことをドラマから感じた。


silent。面白い。
やっぱり人気なものは人気たる所以がある。

次回が楽しみで仕方ない。
そしてきっと、また泣く。

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