「うれしかったら、いちいち噛みしめる」
人間というのは不思議なもので、第一印象に左右されやすいものだと思っている。
例えば外見。
相手の中身は知らなくても、見た目だけで、
「この人、優しそうだなぁ」
「この人、怖そうだなぁ」
「この人、気が強そうだなぁ」
みたいな感じで人を判断することはないだろうか。
その中で、いざ中身を知ったときに、
”怖そうだった人が実はめちゃくちゃ優しい人でした!”
となると、一気にその人に魅了されてしまう。
いわゆる『ギャップ萌え』というやつ。
これって同様なことが言葉でも言えると思う。
例えば、
「メラメラと」と書かれていたら、熱く燃えたぎっているのかな、となるし、「たんたんと」と書かれていたら、機械的に何かをこなしているのかな、となる。
そんな私が最近「ギャップ萌え」した言葉がある。
それが「いちいち」という言葉が使われていたある文章だ。
その言葉を紹介する前に、皆さんは「いちいち」と聞いてどんな印象を思い浮かべるだろうか。
私が抱いた印象で言うと、
「いちいち指摘してくる」とか「いちいち同じことを聞いてくる」みたいな文章が浮かぶ。そしてどれもがどちらかというネガティブな印象を抱くものが多い。皆さんはどうだろう。
そんなネガティブな印象を持っていた「いちいち」に対し、ギャップ萌えをした言葉が、『ちびまる子ちゃん』に登場してきたこちら。
頭をガーンと殴られた感覚。
「うれしかったら、噛みしめることが・・・」でもいい文章だけど、ここでの『いちいち』がむしろいい味を出しているように感じる。
しつこい、ねちねち=ネガティブな印象、ということ自体が間違っていたんだ。確かに嬉しいこと、楽しいことは何度も何度も噛みしめたい。噛みしめれば噛みしめるほど幸せになる。しつこくしつこく、いちいち噛みしめる。なんて素敵な言葉だ。
そう考えると、どんな言葉に対しても私たち、少なくとも私は勝手に意味づけをしていたんだなって思う。もちろんそうすることでわかりやすさが生まれる。それは大事なことだけど、たまにそのわかりやすさが、本当は見えるものも見えなくさせてしまうんだなということに気が付いた。
もっともっと、フラットに見ていく時間もつくっていこう。
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