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言葉だけの「武装」はカラーコピーのようなもの

#新卒採用の現場から

3月1日。
就活が解禁された。

とは言うものの、最近は通年採用をする企業も増えてきており、それよりもっと早く動いているところも多い。

私も会社で新卒採用に関わっているのだが、2~3か月前から面談したり面接したり。面談していると学生さんからも「夏から始めました」などという声を聴くこともある。(早っ。)でも早いに越したことはない。

きっとここで

「就活ってこうすればうまくいくんだよ!」

みたいなことを言えれば重宝されるんだろうけど、あいにくそれを持ち合わせていない。結構大変だったから。

でも大変だった話というか、これ失敗したなってことは言える。採用の側に回って気づいたこともある。そんな失敗談を記事にしていけたらな。

というわけで今回のテーマが、「言葉だけの「武装」はカラーコピーのようなもの」


就職活動をするにおいて欠かせないのが自己分析。
自己分析をすることで自分という人間を知り、自分の強みややりたいこと、企業を選ぶ軸などを言語化していく。

だから本来は今ある自分を言語化していかなくてはならない。

だけど人間だれしもよく見られたい。何者かであることに憧れ、何物でもないことに焦りを覚える。そして世には「就活対策」「面接対策」「自己分析の仕方」なる本や説明が溢れている。そこにいろんなことが書いてある。

例えば「定量的な言葉(数字)を使って実績を伝えましょう」的な。
確かに言っていることは正しい。数字には説得力がある。でもそれは中身が伴ってこその説得力で、ただただ並べられた数字には意味がない。だけどこの「数字」に引っ張られてとりあえず並べてしまう、そんな自分がいた。

1を10にすることは百歩譲って良しとして、時には全く思っていなかったけど後付けしてみたり、0→1にしてみたり。自分をよく見せようとそんな「武装」をしてしまうことがある。

実際私もそんなことをしている時もあった。

だから就活は苦戦した。

今ならわかる。
そんな「武装」、所詮、カラーコピーを貼り付けているに過ぎないと。
見栄えはいいけど、中身はペラペラだ。

そんなペラペラな紙を貼り付けるくらいだったら、例え武装されていない「木」だとしても、それを磨いたほうがよっぽど芯がある。”今ある”をいかに洗練して伝えるかの方が伝わる。


新卒採用に関わって、様々な学生の自己PRやガクチカを目にするようになって、なんとなくだけど数字の奥に中身が見えてくるかどうかがわかるようになってきた気がする。

というか、数字を見るというより全体を通して一貫性があるかどうかが気になるようになった。これは自分の性格かもしれないけど、「あー、自分ってやっぱストーリーを大事にしてるんだな」って。人の自己分析の結果を見て自分の自己分析してしまっている(笑)


結局は言葉だけの、つくられた「武装」はバレる。
それなら今あるものをより「洗練」したほうが伝わるな、って。
もっとはやく気づければよかった(笑)


だけど「武装」するに越したことはなくて。
ただ武装は言葉でするんじゃなくて行動でするもの。実際の行動でつかみ取ってくるもの。


行動と言語化、武装と洗練の両立がきっと大事になってくる。


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