見出し画像

月と火星に生命の痕跡があるかも!?今後の探査計画に期待が高まる

こんばんは、りょーです。

今日紹介するのは、地球外生命体の痕跡が他の惑星や衛星でも見つかりうるのか!?という研究を紹介します。2日前に速報性が高い論文として公開された、なかなか面白い研究です。

音声でお楽しみいただきたい方はこちらから。

今回の研究は、数値計算によって、月や火星、他の岩石でできた惑星などに生命がいる、または過去にいた可能性について調べたものになります。

今後私たち人類は他の星への直接探査を実施することが現実味を帯びて来ており、その時に果たして生命の痕跡が見つかりうるのか!?というところに注目したというところでしょう。

この研究では、地球や火星などの岩石でできている星の表面温度、サイズ、放射性同位体の量(簡単に言うと放射能を出す不安定な元素)を計算の要素として取り入れて、それらから星表面または星の表面からちょっと深いところに生命が存在しうるのかを計算しています。

画像3

まずは太陽のような恒星を見てあげて、そこからちょうどいい距離感にある星は「生命生存可能領域(ハビタブルゾーン)」に属しているかどうかを確認してあげます。これは単純にちょうどいい距離感で、水や氷が表面にあってもいいだろう、というような区分です。

そしてその中でさらに厳しく表面の温度と、その惑星の大きさと、あとは表面が以上に放射能まみれじゃないか、みたいなところをチェックしてあげる計算式って感じですね(細かく話すとややこしくなるし難しいから雰囲気だけ掴んでね)。

画像2

ではここで、どんだけこのハビタブルゾーンってところに惑星が存在しうるのか、というところですが、それは恒星1つあたり0.3個程度だそう。初めて数字を見たけど、割とある印象。

また、星の周りを回っているわけではない無所属な月よりも大きい岩石なんかは、恒星の数に対して10倍くらいあったりするとか。

つまりこの宇宙には岩石でできた星っていうのは割とたくさんあって、それぞれで生命がいるかもしれない計算ができることになります。

そして今回の研究ではとりあえず新しい計算式を月と火星についてやってあげました。その結果、月は形成初期には水がしっかりと存在していたと考えられ、現在までその水が残っている可能性は否定できないとか。さらにそこには生命もいたかもしれない、という結果が算出されました。今後NASAはアルテミス計画という月面着陸の計画があり、そこで直接月面が調査されるので、今後10年以内には実証されることが期待されています!

火星でも同様の結果が得られ、今後はさらなる生命探査への期待が高まることでしょう。また、過去の研究で生命生存の可能性が示唆されている木星周りの衛星などでも計算が行われることもあるかも、とのことです。この論文の続報には注目ですね。

画像1


余談ですが、今回の研究は「ハビタブルゾーン」にある惑星についての計算式を用いていました。しかし、実は最近はただ距離だけでハビタブルゾーンと呼ぶのはナンセンスじゃないか、みたいな議論も出て来ているので数年したら概念自体が変わっている可能性は十分にあります。

けどとりあえず現状は、この計算がもっともらしいと考えていいと言うのが研究者の意見です(ちゃんとした論文雑誌で掲載されるくらいはもっともらしいってこと)。

この概念が変わったらまたお知らせしたいと思います。まぁ見えないものを、数式という言葉で表現している天文学の世界ですから、どんどん新しい考え方が出て来てもおかしくないんですよね。

ということで、もし面白かったなと思ったらスキ、フォローお願いします。

こんな長いの読んでられっか、って人はもっとお手軽に宇宙に触れられるInstagramの方をのぞいて見てくれる嬉しいです。

それではまた。

よければサポートをお願いします!いただいたサポートはより良い記事を配信するための活動費に使わせていただきます。