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人材派遣営業の教科書 第二章 人材派遣営業が守るべき10の掟  ⑦「バイアスから逃れる」

こんにちはー!
人材派遣営業の教科書の第二章である「人材派遣営業が守るべき10の掟」の7つめの掟です。(前回からかなり間が開いてしまってすみません!)
無理なく持続可能な人材派遣営業を提唱する私による、鉄の掟が10個という矛盾に溢れたマッチョなテーマの第7弾をお送りします。


バイアスとは・・・?

約束を守る、スピードに拘る・・・と来て、バイアスという言葉が出てきました。
急に耳馴染みのない言葉になってしまいましたが、バイアスとはここでは「偏見や先入観」のことを指します。

では、人材派遣営業が逃れるべきバイアス偏見や先入観とは何なのでしょうか。
それは、
人材派遣という働き方は、正社員という働き方よりも劣っている
という思い込みです。

断言しますが、このバイアスがある限り、派遣先には誇りを持った提案や交渉はできず、派遣スタッフに役にたつアドバイスもできません。


犯罪報道をどう思いますか?

こう言うと、「そんな偏見ないですよ」とか「どう言うことですか?」って言われることが多いです。

自分の中に派遣や非正規雇用に対して偏見や思い込みがあるかどうかは、事件報道で容疑者の肩書として「派遣社員の」とか「元派遣社員の」とか「アルバイトの」っていう表記を自然に受け入れているかを考えればわかります。

例えば、50歳代で派遣社員であることと事件を起こしたことに因果関係はあるのでしょうか。
もしかしたら、その方は賃金が低い派遣会社で契約をしていて、そのために金銭的に困っており、その事件の原因の一つであったかもしれません。
でも、それはすなわち、賃金が低いから犯罪をするのだろうという偏見であり、派遣社員は賃金が低いという決めつけでもあります。

もちろん、傾向としてそういうこともあるのかもしれません。でも、仮にそうだったとしても、あなたはプロとして知っておくべきです。
全ての派遣社員が賃金が低いわけではないことを。(時給1万円のスペシャリストもいますよね)
全ての賃金の低い方が犯罪をするわけではないことを。

そして何より、それを受け入れてしまうのではなく、見方の一つとしてそう言う傾向があるなら少しでも派遣スタッフの待遇改善のための取り組みを行なっていったり、派遣という働き方を選んでもらえるように魅力を増やしていくことに挑戦するべきです。

この偏見に完全に毒されてしまうと、
「(約束を守れなかった派遣スタッフのことを)こんなんだから、あの人は派遣社員何ですよ・・!」とか「自分で仕事探せないから派遣社員なんですよね。」なんて言葉が自然に口から出るようになります。


誰も派遣社員にならなくなる

そうなってしまえば、人材派遣業界にできる仕事は必要悪としての人材派遣です。
・情報が不足していて、正社員になる道がないと思い込んでいる方
・どうしても事情があって正社員は難しい方
・雇用形態へのこだわりがない方
などに、上手いこと言って、派遣という魅力のない偏見に満ちた働き方を進めて、企業に送り込むだけの、詐欺か人身売買業者に成り下がります。

きっと遠からぬ未来に誰もあなたやあなたの会社から派遣労働をしようとは思ってくれなくなることでしょう。

全ての派遣会社がそうなれば、誰も派遣社員をやらなくなります。
大手の派遣会社の独占常態か、しっかり派遣という働き方と向き合っている会社や営業パーソンしか派遣スタッフから振り向いてもらえなくなることでしょう。

ありのままを受け止め、理解する

つまり、これからの人材派遣営業は「ありのままを受け止め、理解する」ということが大切になります。
バイアスには囚われず、しかし派遣という働き方を良くするための課題や現実は受け止め、派遣労働を選ぶ方や派遣先のことを理解し、派遣というプロダクトを磨いていくのです。

・・・そう考えると、人材派遣営業って大変ですよね。
今の待遇では割に合わないと思う人もいるかもしれません。

でも、僕はこのバイアスから逃れられていないこと(もちろんそれ以外の要因も)によって、派遣というプロダクトを磨く努力を怠り、「あぁ、派遣スタッフがいない!とにかく募集だ!」とかやっているから人材派遣営業の待遇が良くならないのだと思います。

犯罪報道の時に「派遣社員」なんてわざわざ言われれば、多くの派遣で働く方は傷つくと思います。そして、そんなプロダクトを扱っている派遣会社がそんな状況を当然だと考えていれば、派遣という働き方もそれでご飯を食べている派遣会社もよろしくないものと捉えられるのは仕方ないのではないでしょうか。

待遇はともかく、そんな仕事人材派遣営業、辛いしツマラナイですよね。


日本人全員に派遣という働き方をお勧めできますか?

補足みたいな話ですが、このバイアスから逃れることは人材派遣営業を楽しむために一番大切なポイントではないかと僕は考えています。

さまざまな悩みから僕が解放され始めたのは、本気で「日本人全員に派遣という働き方を薦められるようになろう」「派遣サービスを働き方として最高のプロダクトにしよう」と思うようになってからです。

派遣スタッフの方があなたを信頼してくれないのも、簡単に約束を破るのも、派遣先の企業があなたを人材をデリバリーするだけの人だと捉えているのも、あなた自身が派遣サービスに誇りを持っていないことが見透かされているからです。

「私は、派遣という働き方を全ての人に薦められるものにしたいと思っています。だから、他の派遣労働者や派遣サービスの評価が下がらないよう、約束を守って欲しいです。」
「私は、派遣という働き方を全ての人に薦められるものにしたいと思っています。だから、稼働後がより良くなるよう〇〇の提案をさせてください。」
こんな風に胸を張って言えますか?

ぜひ、まっすぐ本気でそう言えるように、人材派遣サービスをどうしていきたいか考えてみてください。
あなたも、派遣サービスや日本の労働の行末を左右する一人のはずです。
そう考え、自分なりの答えを持って(派遣を全員に勧めるではなくても)活動すれば、きっといろいろな景色が変わってきます。きっと派遣スタッフや派遣先からの視線も変わってくることでしょう。

最後に

今日は、人材派遣営業の教科書の第二章として『人材派遣営業が守るべき10の掟 ⑦「バイアスから逃れる」』というテーマで、偏見を持たずに活動することの大切さと効果をお話ししました。

次回は、10の掟の8つめとして「相手のして欲しいことを想像する」というテーマで解説します。
では、また!




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