見出し画像

我が子を素敵な大人に育てる方法_section5(全25)24〜25

こんにちは。

レーザー(Laser)という言葉は、気軽に使っているけれど、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationなんだよ!とドヤ顔で言ったら「あっそ」と言われて泣きそうになった、トッププロ家庭教師の酒匂です。

「我が子を素敵な大人に育てる方法」を紹介します。
※「子育てベスト100」をもとに書いています

今回はsection5 その24〜25です。
※過去記事一覧はこちら

section5 学力をつけるには?
〜効果的なフィードバックで「やる気」を引き出す〜

section5 その24 「早寝早起き」をする
〜脳のために十分な睡眠を取る〜

 カリフォルニア大学バークレー校の脳科学者、マシュー・ウォーカー教授(大好きな先生の1人です)によると、学習の後に十分な睡眠をとると、睡眠をとらなかった場合に比べて記憶の定着がよいことがわかりました。ハーバード大学医学部の研究によれば、学習した後の最初の30時間が重要で、この期間の睡眠が足りないと、30時間よりも後にひと晩ぐっすり眠ったとしても効果がなくなってしまうそうです。
 こうした睡眠と学習に関するさまざまな研究から、睡眠は前日に勉強したことやテクニックをより深く記憶にとどめさせるだけでなく、理解を深めることもわかっています。

画像:—『子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』加藤 紀子著

 脳は寝ているあいだも、起きているときに行なうさまざまな情報処理や、起きているときの処理を補完するようなことまで行なっています。
「寝る間を惜しんで勉強する」という表現がありますが、最新の研究によれば正しいとはいえません。
 また、文部科学省によると、早寝早起きをしている朝型の人と、遅寝遅起きをしている夜型の人の勉強やスポーツの成績を比較したところ、いずれの成績も朝型の人のほうが夜型の人よりもよい傾向にあったという研究報告があります。
 アメリカでも高校生の学業成績で同じような結果が出ており、早寝早起きでしっかりと睡眠をとることが、学習の定着にはとても重要だといえそうです。

「早寝早起き」をするにはどうすればいい?

■小学生は21時には寝る
 小児科医でもある文教大学教育学部の成田奈緒子教授によると、小学生ならできれば21時には就寝したほうがよいということです 。
 成長ホルモンを効率的に働かせるためには、22時には「熟睡」しているのがベストだからです。
 塾やスポーツなどの習い事があって帰宅が遅くなる場合には、習い事の前におにぎりなどを食べさせてしまうとよいでしょう。帰宅後は軽めの食事で済ませて、寝るのが遅くなりすぎないように気をつけます。

■ 1 5時以降の昼寝は避ける
 15時以降に昼寝をしてしまうと、夜遅くまで寝つけなくなることがあります。寝る時間が遅くならないように、昼寝をするなら15時より前に、30分から1時間程度にとどめておきます。

■寝る1時間前はブルーライトを避ける
 スマホやゲームの液晶画面から出ているブルーライトは、睡眠ホルモン「メラトニン」の大敵です。また、部屋の照明に使われる白色 L E D照明機器にも、ブルーライトが多く含まれています。
 江戸川大学睡眠研究所の福田一彦教授は「子どもの眼は水晶体が澄んでいて瞳孔も大きいため、ブルーライトの影響を受けやすい」といいます。
 スムーズに眠りにつくためには、少なくとも寝る1時間前からはブルーライトに触れないように気をつけ、部屋の照明も明るくしすぎないよう工夫します。

■朝に「子どもの仕事」をつくる
 子どもの寝つきが悪く、朝なかなか起きられないときには、「洗濯物を干す」「朝ごはんのおはしやコップを並べる」「ペットの餌を準備する」など、朝早く起きてやる家事を子どもにもまかせます。
 朝早く起きるリズムができると、夜は自然と早く眠りにつけるようになります。

section5 その25 「集中力」をつける
〜集中できるのはせいぜい15分〜

 カリフォルニア大学アーバイン校の情報科学者、グロリア・マーク教授によれば、人が集中した状態で知的な活動を行なっている際、邪魔が入ると、ふたたび集中した状態に戻るまでに「23分」もかかるそうです。
 また、アメリカのブルッキングス研究所は、頻繁に邪魔が入ると、子どもの脳の実行機能が阻害されることを明らかにしています。
 子どもたちのまわりは、楽しい刺激に満ちあふれています。そのため、頭の中は雑念に占拠されやすくなっています。
 現代は、子どもたちの脳がひとつのことに集中しにくい環境であり、効率的な学習や脳の発達には決してよいとはいえないようです。

「集中力」をつけるにはどうすればいい?

■机の上には「いまやること」だけを置く
 勉強するときにはまず、視界に無駄なものが入ってこない環境をつくります。脳はそうした無駄なものからも自動的に情報を取り込み、エネルギーを消費して疲労します
 子どもの脳に余計なエネルギーを消耗させないためには、机の上から関係ないものを片づける、あるいは無地の布をかけて隠してしまうのも効果的です。やるべきことに集中できるよう、いまやるものだけを目の前に置きます。
 片づけコンサルタントの安藤貢氏は、机の上に常備しておく文房具も、子どもが気に入っていて使いやすいものだけに厳選することを勧めています。

■「ルーティン」を決める
 ルーティンとは、いつも決まってやる動作など「儀式」のようなものです。ラグビーの五郎丸選手がキックの前にやる拝むようなポーズが有名ですが、多くのスポーツ選手が、ふだんの練習からルーティンを取り入れ、「集中のスイッチ」にしています。
 これは心理学的にも効果があることが明らかになっており、勉強にも活用できます。子どもが勉強を始める際、「決まった位置に文房具を並べる」「机をきれいにふく」「親子で決まった言葉をかけ合う」など、毎日楽しく続けられそうなルーティンを一緒に考えます。

■「小分け」にして時間を計る
 子どもが集中できる時間は、未就学児〜小学校低学年の場合は「年齢プラス1分」程度、高学年から中学生でも「15分」ほどといわれています。
 子どもは長時間集中することができないので、やるべきことは5分から10分くらいでできそうな分量に小分けにするのがコツです。そしてゲームっぽく、ストップウォッチを使って「ヨーイドン」と始めます。
 かかった時間や正答率をゲームのスコアに見立て、ゲームのステージをクリアしていくような感覚だと、子どものやる気がアップします
「5〜10分×2〜3セット」で行なうと達成感を得やすく、集中力だけでなく時間の感覚も身につきます。

■ 「休憩 」をとる
 イタリア出身のコンサルタント、フランチェスコ・シリロは、仕事や勉強、家事などを25分間続けた後に 5分の休憩をとり、そのサイクルを最大4回続けるという時間管理術「ポモドーロ・テクニック」を編み出しました 。
 シリロは、この「25分+5分」が人間にとって最大限の生産性と効率性を引き出せるベストなバランスだといっています。
 子どもの場合、一気に25分集中するのは難しいですが、勉強したら休憩を入れて脳を休めることは、学習効率や集中力アップにつながります

■「水」を飲む
 イースト・ロンドン大学とウェストミンスタ ー大学の合同研究によると、勉強の前にコップ1杯の水を飲んだ子どもには、集中力と記憶力の向上が見られました
 脳の80%は水でできており、脳の働きを高めるために水分を補うことは大切だということです。

今回はここまでです

いかがでしたか?

睡眠時間が大切であることは分かっているけど、子供がなかなか寝ないという悩みをお待ちの方は少なくないと思います。
最近はお子さんがスマホやタブレットでYouTubeやドラマなどを見る機会が増えていると思います。ブルーライトは脳を起こしてしまうため、普段から使う時刻や時間を決め寝る前は使わないようにしたり、そもそも21時に眠くなるように運動させたり食事などの時刻を調整すると良いと思います。
次回より「体力をつけるには?」というテーマでお話しいたします。

それでは素敵な一日をお過ごし下さい。
トッププロ家庭教師の酒匂でした。

次の記事はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?