【小腸のはなし】健康雑学
【小腸のはなし】健康雑学
こんにちは(^^♪整体×ヨガのプライベートサロン【Refresh Labo R.I.T.】整体師の伊藤です(^^)
今回は【小腸】について書いていきます。
ちょっとマニアックな内容ですが、何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪
小腸とは
小腸は胃に入った食べ物を大腸へと運んでいく器官です。
長さは約6m、太さは約3~4㎝の器官。
6m?!長っ!と思うかもですが、
普段生きている間は小腸自身や周りの筋肉の収縮などにより、およそ3mほどになっています。
胃から繋がる小腸は、グネグネと曲がりくねりながら最終的にお腹の右下あたりで大腸となっていきます。
小腸は、部位によって3つに分けられます。
■十二指腸
■空腸
■回腸
これらについては、後述していきます。
胃から小腸に運ばれた食べ物は、小腸の2種類の平滑筋(輪走・縦走)の
【蠕動運動】【分節運動】【振り子運動】により中身を混ぜられながら大腸へと運ばれていきます。
小腸の部位 「十二指腸」
十二指腸は、腰椎1番のあたりにある、”胃の出口”幽門からつながる部位です。
十二指腸はC型に湾曲しており、すい臓の頭部を囲みこう腹壁に固定されています。
十二指腸の真ん中あたりには「大十二指腸乳頭」(ファーター乳頭)と呼ばれる部位があり、
膵液を運ぶ膵管、胆汁を運ぶ総胆管とつながっています。
これらは「オッディ括約筋」という平滑筋により流れを調節されながら、胃から運ばれた内容物を腸に運びやすい形にしていきます。
また、十二指腸には「十二指腸線」(ブルンネル線)と呼ばれる器官によって胃酸を中和する機能も備えています。
小腸の部位「空腸」「回腸」
空腸と回腸は、後腹壁に固定された十二指腸と違い
腹膜(腸間膜)に覆われて移動性に富んだ構造になっています。
十二指腸から続いて左の腰椎2番あたりで空腸になっていきます。
この、十二指腸~空腸の変わり目のことを「十二指腸空腸曲」といいます。
空腸と回腸には明確な分かれ目はありませんが、
前半2/5が「空腸」場所でいうと左上腹部。
後半3/5が「回腸」場所でいうと右下腹部。
となります。
前半部の空腸のほうが筋肉の発達具合が著しく、内容物を運ぶ速度も速いです。
(カラになるのが早いから”空腸”)
↑ 覚えやすいネーミングですね!
小腸の組織構造
小腸内部には、粘膜の内腔に突出した”輪状ヒダ”があります。
この輪状ヒダは部位によって数が異なり、
■十二指腸・・・下方にいくにつれ増えていく
■空腸・・・・・一番多い
■回腸・・・・・段々少なくなっていき、末端では消失する
というようになります。
輪状ヒダをさらに細かく見ていくと、その表面には「腸絨毛」が生えています。
小腸全体では500万本にも及ぶ密生具合です。
腸絨毛の中軸には毛細リンパ管が通っており、主に脂肪を運ぶ役割を担います。
その周囲に張り巡らされた毛細血管は糖質やタンパク質を肝臓へと輸送していきます。
そして、さらに!細かく腸絨毛を見ていくと、その表面には「微絨毛」が生えています。
この微絨毛も栄養素の吸収の役割を担っています。
輪状ヒダ ⇒ 腸絨毛 ⇒ 微絨毛
の三段構えで栄養素の吸収効率を高めているわけですね!
また、小腸内の粘膜上にはリンパ節が沢山集まっており、免疫活動も行われています。
粘膜上にゴマみたいな感じで孤立したリンパ節が沢山あるのですが、
それらが集まった「パイエル版」(集合リンパ節)と呼ばれる免疫組織もあります。
小腸もさすがに奥が深いですね!
まとめ
『小腸』いかがでしたか?(^^♪
なかなか奥の深い器官ですよね!
今回も解剖学の基礎的な内容でしたが、僕自身、勉強しながらまたアウトプットしていきます!
何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪
最後まで御覧いただきありがとうございました!
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