【官能小説】すれ違う愛の言葉【前編】
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♢ 上野にある美術館のロビーで、佐々木良枝は椅子に座りながら展示会場の出口を見つめていた。一人、また一人と出てくるが、祐一の姿はまだ現れない。
腕時計を確認すると、もうすぐ美術館に入ってから三時間が立とうとしていた。良枝が展示会の鑑賞を終えてからは、すでに