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中編官能小説

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約2~3万字程度の筆者の官能小説です。 前、中、後の三部構成になっています
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【官能小説R18】耽溺依存症【1/4】

本作品はR18指定作品です。 18歳未満の方の閲覧は固く禁止しておりますので、18歳未満の方はブラウザバックをお願いします。 本編1「力強い線ですね。素敵ですよ」  思ってもいないことを口にしながら、恩田吹雪は教室の生徒を見回った。  絵画教室を開いたのは三十二歳の時だ。画家としての自分に限界を感じて、別の道を探した末に始めた。  開業してからすでに十年が経つ。始めた当初こそすべて吹雪一人で行っていたが、今では講師や事務員を雇い、授業に出ることもほとんどなくなった。そ

【官能小説R18】耽溺依存症【2/4】

本作品はR18指定作品です。 18歳未満の方の閲覧は固く禁止しておりますので、18歳未満の方はブラウザバックをお願いします。 前回のお話はこちらから 本編1 以前会ったコンビニの前で、吹雪はプラスチックの筒を肩にかけ、包装紙に包まれた額縁付の絵を手に持ちながら青木を待っていた。筒の中には、彼がいままでに教室で描いたデッサンや絵が入れられている。手に持っている絵は、廊下に飾られていた裸婦画だ。  目の前に広がる暗闇を見ながら、吹雪は頭の中で青木の姿を描きだした。特別な感情

【官能小説R18】耽溺依存症【3/4】

本作品はR18指定作品です。 18歳未満の方の閲覧は固く禁止しておりますので、18歳未満の方はブラウザバックをお願いします。 前回のお話はこちらから 第一話から読みたい方はこちらから 本編1「ん、んんっ!」  苦しそうに青木が喘いだので吹雪は口を離した。透明なヨダレが薄く糸を引き、一瞬のうちに弾けて二人の繋がりを断ち切った。 「ごめんなさい、苦しかった?」 「い、いえ。大丈夫です」  息を荒立てながら青木が蕩けそうな表情を浮かべている。火傷しそうなほど顔も真っ赤

【官能小説R18】耽溺依存症【4/4】

本作品はR18指定作品です。 18歳未満の方の閲覧は固く禁止しておりますので、18歳未満の方はブラウザバックをお願いします。 前回のお話はこちらから 第一話から読みたい方はこちらから 本編1 服を脱いで吹雪は下着姿になった。濃い赤色の下地に黒の刺繍が施されている下着に、いい年して派手な下着をつけていると思われたらどうしよう、といういまさらな不安が襲ってきた。もう少し地味な下着をつけてくるべきだったなと吹雪は反省した。だが後悔はしなかった。  振り返って青木を見た。彼は

【官能小説】お母さんは僕のモノ【前編】

※ この小説には肉体的にも精神的にも残虐な描写が多く含まれています。 苦手な方はブラウザバックをお願いします。 ♢ おかあさんのつくるシュークリームには、あながあいていた。やいたきじのなかに、クリームをいれるためのあなだ。ボクは、よく、そのあなにゆびをいれて、おこられた。 「こら、やまと。食べ物で遊ばないの」  おこるおかあさんはとてもこわい。でも、おこったあとはかならずギューってしてくれる。おかあさんにギューされると、やさしくていいにおいがした。  だからボクは、その

【官能小説】お母さんは僕のモノ【中編】

※ この小説には肉体的にも精神的にも残虐な描写が多く含まれています。 苦手な方はブラウザバックをお願いします。 前回のお話 ♢ おきるととけいのはりが12をむいていた。  おかあさんはまだねていた。  ボクはおなかがすいたので、キッチンへいくことにした。れいぞうこをあけると、きのうおかあさんがつくってくれたシュークリームをみつけた。 「これは明日のおやつだから、食べちゃだめよ」  いますぐにでもたべたかったけど、ボクはおかあさんのいいつけをまもり、仕方なくぎゅうにゅ

【官能小説】お母さんは僕のモノ【後編】

※ この小説には肉体的にも精神的にも残虐な描写が多く含まれています。 苦手な方はブラウザバックをお願いします。 前回のお話 ♢  3かい、よるがきた。お母さんはまだおきてこない。それどころか、ウンチとおしっこをおもらししたせいで、だいすきだったお母さんのにおいがきえた。それでもボクは、だいすきなおかあさんといっしょにねるために、よるはがまんした。  4かいめのあさ、ボクはおなかがへった。がまんできなくなって、おかあさんとよくいく。あかいとりのマークがついているおみせ

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【官能小説】すれ違う愛の言葉【前編】

※この小説は有料記事ですが全文を公開しております。 記事の購入は強制ではありませんが、もし買っていただけたら筆者の今後の励みになります。 スキやコメントをしていただけるだけでも嬉しいので、どうかよろしくお願い致します。 ♢ 上野にある美術館のロビーで、佐々木良枝は椅子に座りながら展示会場の出口を見つめていた。一人、また一人と出てくるが、祐一の姿はまだ現れない。  腕時計を確認すると、もうすぐ美術館に入ってから三時間が立とうとしていた。良枝が展示会の鑑賞を終えてからは、すでに

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【官能小説】すれ違う愛の言葉【中編】

※この小説は有料記事ですが全文を公開しております。 記事の購入は強制ではありませんが、もし買っていただけたら筆者の今後の励みになります。 スキやコメントをしていただけるだけでも嬉しいので、どうかよろしくお願い致します。 前回のお話 ♢ 複雑な気持ちを抱えたまま、良枝は寝室の扉を開いた。先に祐一を通して、彼女はその後に続いた。 「怒ってる?」  祐一がいった。廊下でも同じことを聞かれたばかりだった。 「どうして?」 「だって、なんか怖いから」 「別に怒ってなんかないわ

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【官能小説】すれ違う愛の言葉【後編】

※この小説は有料記事ですが全文を公開しております。 記事の購入は強制ではありませんが、もし買っていただけたら筆者の今後の励みになります。 スキやコメントをしていただけるだけでも嬉しいので、どうかよろしくお願い致します。 前回のお話  軀だけを舐められ続けて、すでに一時間が経過しようとしていた。その間、良枝は幾度となく軀を玩弄され、何度も絶頂を施され、あまりにも重すぎる愛を享受されていた。それによって気力も体力も奪われた良枝であったが、残り少ない思考の中で不安に思うことがひ

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