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会社にとってなぜPLが重要なのか

会社にとってPLは重要だ。なぜなら、会社が儲かっているかどうかを明らかにするからだ。経営理念やビジョンが立派でも、PLを見れば全然儲かっていないことが分かることも多々ある。地味で目立たないPLこそが会社の真の姿を知るために最も重要なアイテムだ、ということを3つのポイントにまとめてみんなにお伝えしたい。

1.今どのくらい儲かっているのかわかる

 PLからは、今儲かってるかどうかがわかる。PLの一番上に書かれている売上高ではなく、一番下に書かれている純利益を見るべきだ。純利益がたくさん出ていればすごいことだ。すぐに投資したくなる。売上高の大きさは儲かっているかどうかに関係ない。売上高が大きな会社でも、純利益が出ていなければ儲かっているとはいえない。逆に、売上高が小さくても純利益が出ているのであれば儲かっている。大きなことを言っていても純利益が全く出ていない場合、近い将来潰れるか二束三文で買われる。まずは今、純利益が出せているかどうか、それが大事だ。

2.過去どのくらい儲かっていたかわかる

 次に過去のPLも見なければいけない。PLは毎年作られていて、その全ての分を確認する必要がある。見るべきポイントはこれもまた純利益だ。過去からずっと、純利益を安定して出せている会社はすごい。すぐに投資を検討しよう。純利益が出たり出なかったりする変化の激しい会社もあるが、儲かっていないわけではない。鉄鋼や石油のビジネスでよくみられる傾向であるので長い目で見ると良いだろう。
過去ずっと純利益が出ていないのに今年だけ純利益が出ている会社は、本業に関係のないところで不動産や株が売れたなど一過性の儲けを疑う。しかし、先行投資を続けてやっと花開いたということもある。そういう場合は、これからもっと儲かるかもしれない。このように様々なパターンがあるので、過去のPLをみる際は注意深く見ることが大切だ。

3.将来どのくらい儲かるのかわかる

 最後に、PLから稼いだお金を何に使っているのかを見なければいけない。それはPLの真ん中ぐらいに書いてある販売管理費を見よう。稼いだお金を、未来を見据えて従業員や研究開発、新しい設備の投資のために販売管理費を使う会社の純利益はその分減ってしまうが、将来の儲けに繋がる。逆に、販売管理費を過度に抑えているような会社は危ない。残った純利益を貯金したり、株主に配ったりするだけで将来の儲けには繋がらない。そういう会社は事業を伸ばすことを諦めているか、伸ばす方法がわかっていない。将来儲かる会社かどうかを知りたければ、PLからお金の使い方をチェックするべし。

以上、なぜPLが重要かというと、会社の過去・現在・未来の儲けを知ることができるからだ。たまに、PLを見ずに儲かる儲からないの話をしている人がいいるが、本当にナンセンスである。PLは重要だ。みんな、何があってもPLは必ず読もう。


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