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現在、老人ホームでの調理7年目。私の日々の料理の挑戦、成功、そして時には失敗も含めて、…

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現在、老人ホームでの調理7年目。私の日々の料理の挑戦、成功、そして時には失敗も含めて、皆さんと共有したいと思います。また、健康を考慮した食事のヒントや季節ごとの食材を活かした料理、調理理論、食品衛生、ご自宅でできる簡単な料理などお届けします。

最近の記事

ストレス耐性と自信の重要性:特別養護老人ホーム厨房の視点から

皆さんは、ストレス耐性についてどう考えますか?この質問は抽象的に聞こえるかもしれませんが、そもそも私たち人間にはストレス耐性が備わっているのでしょうか? ストレス耐性とは、ストレスにどれだけ耐えられるかという能力を指します。例えば、「Aさんは5段階中3段階までのストレスに耐えられる」「Bさんは5段階中4段階までのストレスに耐えられる」といった具合に表現できます。 厨房内での経験から学んだこと 私は特別養護老人ホームの厨房の責任者として、多くのスタッフと一緒に仕事をしてい

    • 夏至を彩る初夏のごちそう:特養ホームの6月イベント食

      特別養護老人ホームでは、6月のイベント食として、夏至を祝い、初夏の味覚をふんだんに取り入れた特別メニューが提供されました。今回は、その美味しさと彩り豊かな料理の数々をご紹介します。 紫陽花ちらし寿司 まず目を引くのは「紫陽花ちらし寿司」です。大根を型抜きし、色を付けた甘酢漬けが紫陽花の花びらを再現しており、美しい見た目と爽やかな酸味が楽しめます。このちらし寿司は、見た目の華やかさだけでなく、味のバランスも絶妙で、皆様に大好評でした。 夏野菜のかき揚げ 次にご紹介するの

      • 厨房でのコミュニケーション向上のために

        「人の話が処理できない人へのアドバイス」 ブログで話題になっている「人の話が処理できない人へのアドバイス」という記事をご存知でしょうか。このブログでは、人の指示を正確に理解するための方法が紹介されています。厨房でも、指示を的確に理解することは非常に重要ですので、以下のポイントを参考にしてください。 1. 話を正確に聞き取る 相手の話を自分の解釈で補わないようにしましょう。正確に理解するためには、言われたことだけをそのまま受け取ることが重要です。 2. 質問をためらわな

        • 5月のおやつ:特別養護老人ホームの季節の楽しみ

          特別養護老人ホームで提供された5月のおやつをご紹介します。この季節ならではの食材を使った、おやつを楽しんでいただけるよう工夫しています。それでは、5月のおやつメニューをご覧ください。 メニュー 枇杷ゼリー 抹茶モンブラン フェナンシェたい焼き 1. 枇杷ゼリー 5月の旬の果物、枇杷を贅沢に使ったゼリーです。枇杷の甘さと爽やかさが口いっぱいに広がり、季節を感じる一品です。透明感のあるゼリーに浮かぶ枇杷の実が、見た目にも涼やかで美しいです。 2. 抹茶モンブラン 抹茶

        ストレス耐性と自信の重要性:特別養護老人ホーム厨房の視点から

        • 夏至を彩る初夏のごちそう:特養ホームの6月イベント食

        • 厨房でのコミュニケーション向上のために

        • 5月のおやつ:特別養護老人ホームの季節の楽しみ

          特別養護老人ホーム厨房の責任者として思う「愚痴、悪口を言ってはダメな理由」

          今回は「愚痴、悪口を言ってはダメな理由」についてお話しします。 「愚痴は悪なのか?」  答えはシンプルですが、その理由は少し複雑です。まずは愚痴について考えてみましょう 愚痴の短期的な効果 愚痴は、一瞬だけ自分を楽にする「ドラッグ」のようなものです。「あの人はバカだ」と愚痴をこぼすことで、一瞬だけ自分が正しいと思えるのです。でも、その瞬間的な満足感は長続きしません。 私たちが毎日厨房で働く中で、「今日は大変だった」「あの仕事はきつい」と愚痴をこぼしたくなることもある

          特別養護老人ホーム厨房の責任者として思う「愚痴、悪口を言ってはダメな理由」

          特別養護老人ホーム厨房の責任者としての「雑談の力」

          私は老人ホームの厨房の責任者として、毎日の食事提供とスタッフの管理を担当しています。今日は、日々の業務の中で大切にしている「雑談」についてお話ししたいと思います。私自身、雑談が苦手でしたが、それがどれだけ重要かを理解し、改善に努めてきた経験を共有します。 雑談の解像度を上げる 「雑談」という言葉は非常に抽象的で、目的がある会話以外すべてを指すかのように感じます。しかし、雑談は単なる無意味な会話ではなく、お互いの人となりを知る時間です。特に厨房のような職場では、日々のコミュ

          特別養護老人ホーム厨房の責任者としての「雑談の力」

          特別養護老人ホーム 母の日のおやつレシピ

          母の日には特別なデザートをお届けしたいですよね。今回は、「プリンとラズベリーゼリーの2層デザート」をご紹介します。滑らかなプリンのコクとラズベリーの爽やかな酸味が絶妙にマッチしたデザートです。 レシピ材料 140人分 プリンの材料 卵黄: 13個 全卵: 27個 牛乳: 5600ml 生クリーム: 2000ml グラニュー糖: 1kg バニラエッセンス:適量 ラズベリーゼリーの材料 冷凍ラズベリー: 1500g グラニュー糖: 600g アガー: 12

          特別養護老人ホーム 母の日のおやつレシピ

          これまでにお出ししたおやつを振り返るパート1

          おやつタイムは、特養の入居者にとって生活に欠かせないひとときです。心と身体を癒す甘いおやつの数々は、まるで私たちスタッフと入居者が共に歩んできた歴史を彩るように、皆さんの笑顔と共に刻まれています。今日は、これまでに特養で提供されてきたおやつを振り返りたいと思います。 お気に入りのコーヒーやお茶を片手に、特養で愛されたおやつの世界を一緒に旅しましょう。 1. ショコラドナンシー ショコラドナンシーは、深いコクのあるバターとチョコレートをたっぷり使った贅沢なおやつです。ただし

          これまでにお出ししたおやつを振り返るパート1

          翌日のカレーは危険!

          カレーは翌日に食べるとさらに美味しく感じられるとよく言われます。しかし、この美味しさの裏で、食品安全に関しては慎重に扱う必要があります。特に私たちの施設では、新鮮さを保つため前日の調理は行わず、新しいカレーを提供していますが、家庭でのカレーの取り扱いについては以下のポイントに注意してください。 1. 保存時のリスクとその回避 カレーに含まれる肉や野菜は、不適切に保存されると細菌が繁殖しやすい環境になります。カレーを安全に保存するためには、調理後は速やかに鍋に氷水で冷まし(2

          翌日のカレーは危険!

          特別養護老人ホームの春の味覚を楽しむおやつタイム

          春は新しい始まりの季節であり、特別養護老人ホームにおいてもこの時期は、色鮮やかで季節感溢れるおやつで、入居者の方々に楽しい時間を提供しています。私たちの施設では、季節の移り変わりを感じてもらうため、手作りのおやつを提供しており、4月には特に「春」を感じさせるメニューを心がけています。さらに、毎月異なるテーマを設定し、それに合わせたおやつを企画することで、入居者の皆様に常に新鮮な楽しみを提供し続けています。。 手作りの春のおやつ 4月に提供したおやつは、手作り。メロンのショ

          特別養護老人ホームの春の味覚を楽しむおやつタイム

          特別養護老人ホームの季節の味覚を楽しむ - 穀雨のイベント食

          今月は特別養護老人ホームで提供される、季節感溢れるイベント食についてご紹介します。二十四節気の一つである「穀雨」をテーマにした、この季節ならではのメニューをぜひご堪能ください。 穀雨とは? 穀雨は、春も末期に差し掛かり、穀物を潤す雨が多くなる時期を指します。この時期は自然の恵みを感じる絶好の機会であり、食材もその豊かさを増します。今回のメニューは、そんな穀雨の季節を味わうための特別な献立となっています。 献立鯛めし風炊き込みご飯 鯛のだし旨味がたっぷり染み込んだ炊き込み

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          初投稿自己紹介

          皆さん、こんにちは!私は老人ホームで調理師として働いて7年目になります。このnoteでは、日々の料理の挑戦、成功、そして時には失敗も含めて、皆さんと共有していきたいと思います。 料理は単に食事を作ること以上の意味を持っています。それは健康を支え、季節の変化を感じさせ、そして何よりも、心を込めた手作りの味が人々を幸せにする力があると信じています。老人ホームでの経験を通して、栄養豊富で健康的な食事を提供することの重要性を深く理解してきました。 ここでは、季節ごとの食材を活かし

          初投稿自己紹介