ご縁か名声か

一般的に世の中の学生は就職する時は以下の3択で選ぶことが多いと思う。
大企業、ベンチャー企業、外資系企業。

これらを選べるのは非常に立派なことだと思うし、自分にはできなかったからこそ羨ましく感じることもある。

だけど上の選択以外の選択肢がある。
中小、零細企業というものだ。

自分は売上1桁億の零細企業に就職した。
理由はそれ以外選択肢がなかったから。

旧帝出身なので新卒カードを利用すれば就活の努力次第でどの企業も行けたはずなんだけど、
その努力ができなかった。
新卒特有の就活が生理的に受け付けられなかった。

ただの甘えだ。

結局エントリーシートもインターンもせず、
知り合いの紹介を受けた企業で1年間インターンをしてそのまま就職した。
基本給は大企業の平均以上はあるけど、手当も残業代もボーナスもない。

周りからすればブラックに見えるかもしれない。
そんな企業に2年以上働いて、
最近中小企業で働く良さが見えてきた気がする。

一つ目が風通しの良さだ。
社長と密にコミュニケーションを取れるし、分からないことは上司にすぐ聞ける。
上層部の判断はすぐにアナウンスされる。
仕事外でも密に関わる。
内定が決まった時は社長が両親に挨拶しに来てくれた。
こういう人間関係の暖かさは小規模な組織特有の物だと思う。

二つ目は顧客との距離感だ。
顧客は何せ紹介で獲得することがほとんどだ。
知り合いの知り合いであったり、
同級生であったりすることが多い。
相手のバックグラウンドが見えた状態で取引することになる。
変にビジネス上の関係であることがなく、友人や親子、師弟のような関係になりやすい。こういったご縁は貴重な物だし一生物のかけがえのない財産になる。

もちろんこの二つの条件がない会社もあるだろうけど幸い自分はその環境に身を置けた。

日々成長ややりがいを感じるし、
結果を出せば直接評価されることが多い。

最高の環境だ。

ただたまに不安になることもある。
安定した生活にはならなそうだし、職歴で評価されることもあまりない。誰もが褒めてくれるような名声を手に入れることも出来ないだろう。

生き方や働き方、在り方を満たすには最高の環境なのだけど、
不安定で名声が得られないという側面もある。

まぁ、もう選んでしまったのだから後戻りはできないのだけど果たしてこれでよかったのがわからなくなる。友人の大企業での活躍や充実ぶりをみると尚更ね。

こんなこと考えても何も解決しないので、
ご縁を大切にする、
この生き方を確立できるように
明日からも頑張っていこうと思う👍

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