見出し画像

テーマパークも改善しなければ「テーマ」についていけなくなる時代。な件。

遊園地やテーマパーク市場の回復がみられている。2023年の市場規模は8441億円とコロナ前2019年を上回った。客数はコロナ前に及ばないが客単価の上昇が貢献した形だ。テーマパークなどの遊びにもインフレが起きている。というか、企業側があえて狙ってインフレを起こしている形だ。
2024年も主要テーマパークで新エリアの増設が予定されており、インバウンド需要なども高まりもあわせ、さらなる成長が見込まれている。

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、2023年の「遊園地・テーマパーク」の売上高は8441億円だった。2019年を17%上回り調査以来過去最高となった。しかしながら入場者数は7238万人と過去最高の2015年を約10%下回った。客単価を上げるよう企業努力を進めてきた結果が売上高を更新させた。

特にオリエンタルランドは顕著で、2024年3月期の客単価は16,644円で2019年3月期と比較して4割も高くなった。入場券の変動価格制や有料の優先入場券が寄与した。「客単価を上げた」というより「企業側が意図してインフレを起こした」と感じてしまうのは私だけだろうか。それが「成長」と言えるのかは、私はわからないというのが正直な感想だ。

一方で、間違いなく企業努力だと言えるのが、新設エリアなど、新しい楽しみ方の提案だ。

6月開園のオリエンタルランド「ファンタジースプリングス」は今さら説明するまでもないだろうが、それ以外にも3月にお台場に開業した「イマーシブ・フォート東京」やジブリパークの新エリア「魔女の谷」、USJは「ドンキーコング」をテーマにしたエリアを開業予定だ。
続く2025年にも沖縄に「シャングリラ」(イマーシブ・フォート東京を手掛ける刀が取り組む)を開設。
三菱地所は横浜市に大型テーマパークの開業を目指す。
ポケモンはよみうりランド跡地に「ポケパーク・カントー」を開業する計画だ。

新しいテーマパークもさることながら、既存のテーマパークも、その「テーマ」を拡張していかなければ集客を維持できない、競争の厳しい時代と言える。その中で、客数減少を売り上げ減少に影響させない「高価格帯で遊べる特典」を作ることは営業戦略としては正しいことなのだろう。売上を維持できなければ「新しいテーマを提供する新施設」も作ることができない。

しかしながら、ある意味「夢」を提供するテーマパークが、優先券や変動価格制など「お金を使う人はより楽しめる」場所になってしまうというのは、どうなのだろう。

遊びに行ける人と行けない人、日本の経済状況と同じように「2極化」が進んでいるようで、寂しい感じがするのは、私だけだろうか。

子供たちに「夢」を与える場所は、気軽に行ける場所であってほしいな、と思う。

今日はここまで。

フォロワー1000人を目指して投稿中。記事を読んだら「スキ」してもらえると嬉しい。フォローしてもらえるともっと嬉しいです。

引き続き、どうぞよろしく!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?