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40年以上「週刊少年ジャンプ」を買い続けて思う事。という件。

先週から週刊少年ジャンプ誌上で盛り上がっている話題をご存じだろうか?

人気漫画「呪術廻戦」があと5話で終了するという話題である。昨日ジャンプは発売されたので、あと4話で終了である。

ほんの数週間前に、別の看板漫画「僕のヒーローアカデミア」が終了したばかりとあって「少年ジャンプ終了」といった意見もあれば「新しいマンガで十分楽しめる」といった感想もアリ、感じることは人それぞれのようだ。

私は小学低学年の頃から週刊少年ジャンプを買い続けているので、すでに40年以上購読していることになる。立ち読みじゃなくてちゃんと購入して読んでいるところがこだわりである。

そんな私が「呪術廻戦」終了で思うことは「なんか寂しいなあ」だ。今ちょうど季節は夏なので、夏で例えると「夏休みはまだ少し残っているけど、夏祭りも予定していたレジャーも終わっちゃったなあ…」といった寂しさに似ている。(わかりにくかったらすいません)

決して今の連載陣が面白くないわけではない。面白いけど、にぎやかな作品、派手で華のある作品が無くなっちゃったなあと思うのである。

もちろん今の大看板「ワンピース」が残っている。しかしながら、多くの読者が思っているように「ワンピースの面白かった絶頂期」は過ぎている。(そんなことないと思う方、あくまでも個人の感想なので許してください)
「ワンピースで泣いた」とか「感動した」経験がある人の多くは、今からずいぶん前の話ではないだろうか。私は最も泣いたシーンは「メリー号とのお別れ」である。そこがピークなのだ。ずっとワンピースを読んでいる人は、それぞれに「ワンピースのピーク」を持っていると思う。長く連載していれば、どうしても中だるみしてしまうのは、いくら優れた作品とは言え仕方ないことなのだと思う。だから今後クライマックスに向かって新たに感動する「ワンピース」の場面も出てくるだろう。

長く連載していると中だるみになると書いたが、超長期連載でも中だるみを感じなかった作品がある。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」だ。あまりにも長い連載だったため、警察官の在籍場所が「派出所」から「交番」に呼び名が変わってしまうという、日本の社会変化を超越した作品だ。この作品のすごいところは「1話完結」といった、ある意味ネタを考えるのがめちゃくちゃめんどくさい内容でありながら、その時の社会情勢や流行を織り込んで作品を完成させ、連載を続けたという事である。経済や政治にもアンテナを張っていなければ書けない作品を、よくあれだけ続けたなあと尊敬する。

ただ、やはり少年漫画という括りでは「こち亀」は主流にはなれず、人気の中心は「王道バトル漫画」となってくる。私が子供だったからなのか、当時の記憶を美化しているのかわからないが、昔は「派手で賑やかなバトル漫画」が多かったと思う。「大看板」となる漫画がたくさんあった。聖闘士星矢(私はリングにかけろの方が好きだ)、北斗の拳、キン肉マン、シティハンター、ドラゴンボール、魁男塾、今でも誌面を変えて連載中のジョジョの奇妙な冒険などが同時期に連載していたのだ。(私の記憶なので間違っていたらすいません)

どれも重厚なバトル漫画である。またスポーツバトル漫画の王道「キャプテン翼」もあったのだ。なんと豪華連載陣だろう。ちょっと時代は違うが「遊戯王」なんかもカードバトルなのでバトル漫画といえばそうだろう。幽遊白書もバトル漫画だよね。こっちもちょっと時代が違うけど。

豪華連載陣終了その後のジャンプを支えたのが、今なお連載中のワンピース、そしてナルト、BLEACHである。ちょっとギャグも入るが銀魂もバトル漫画に入るだろう。
これらの連載と上記キン肉マンなどの時代と大きく違うのが「連載期間の長さ」である。

先述のワンピース、ナルト、銀魂、BLEACHは、連載の話数で言うと「こち亀」に次いでベスト2から5なのである。いかに長い期間ジャンプを支えたかが分かるだろう。そしてこの頃にジャンプが指摘されていたのが「次世代が育たない」という問題だった。

長らく続いたこの「次世代問題」を打ち破ったのが「鬼滅の刃」であり「僕のヒーローアカデミア」であり「マッシュル」であり、今回終了する「呪術廻戦」だったのだ。そういう意味ではジャンプ編集部は実にお見事である。なんか上から目線な言い方だが、40年以上ジャンプを買い続けているのだ。それくらい言ってもいいだろう。

そしてこの「次世代問題」があったからこそ、編集部は人気漫画の無理な延長をしなくなり、作者が描きたい終わり方で連載を終了させて、新陳代謝をしているのだと思う。

だから私は呪術廻戦の終了を「寂しい」とは思うが「ジャンプ終了」とは思わない。「カグラバチ」なんかはちょっと昔を彷彿とさせる重厚なバトル漫画だ。

きっとジャンプ編集部は、また新しい才能を発掘するはずだ。

また、漫画の連載が短くなったのにはインターネットやSNSの影響も大きいと思う。それこそ昭和なんてマンガ喫茶もレンタルもないから、週刊誌を買うか、コミックスを買うかしないと漫画は読めなかった。おもしろいかどうかはネットを介さないアナログなクチコミしかなかった。爆発的に人気になるには「アニメ化」しかなかったのである。

今はどうだろう。「このマンガがすごい」なんて冊子が販売されるのはまだかわいい方で、SNSで紹介されて広まったり、アメトークなど、テレビでも紹介したりする。昔のようにマンガが「子供のモノ」でなくなって、大人の市場で市民権を得ている。マンガの面白さを発信する機会も多くなり、情報が広がるスピードも圧倒的に速くなった。
そして人は「飽きる」動物である。早く広まれば、早く飽きてしまう。どの分野でも同じだが、作品の賞味期限が短くなったのだ。

そういった意味でも「早く完結させて次の人気作品を作る」のは時代に合っているのだろうと思う。

人気作品が終わってしまうのは寂しいが、新たな面白い作品に出会えると思って、私は今後もジャンプを買い続けるだろう。

今日はここまで。

あ、ちなみに連載の長さ6位は「ジョジョ」7位は「DRAGON BALL」8位はなんと「ピューと吹くジャガー」だって。ジョジョはまだ誌面を変えて連載中だからすごいなあって思ったのと、もっとびっくりしたのが「ピューと吹くジャガー」ってそんな長かったの⁈ってなりました。先日終了した「僕のヒーローアカデミア」より5話も多いって、、、笑。

あと、私が最も何回も読み返しているマンガは「バリバリ伝説」です。ジャンプではないんだよなあ、、、バイクも乗れないしwww。

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