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漫画家さんにも働き方改革は必要だよね。と思う件。

今週月曜日に発売した「週刊少年ジャンプ28号」は「呪術廻戦」が表紙だった。見開き表紙が巻頭カラーだったのだが、本編の方は表紙を入れて9ページしか掲載されていなかった。通常の連載は19ページなので半分にも満たないページ数だ。終わりのページの欄外には「作者急病のため2週お休みします」のコメントがあった。人気漫画家は通常でも忙しいのだろうし、巻頭カラーで業務の負担もあったのだろう。

漫画家は過酷な労働だと言われている。週間連載にもなれば、その忙しさはかなりなものらしい。私は漫画家ではないので正確なことはわからないが、漫画家を描いたマンガ「バクマン」や「アオイホノオ」にはそんな感じで書いてあった。原稿を書くには時間がかかるのだ。

最近は週間連載の厳しさもあってか、人気漫画である「ワンピース」や「呪術回戦」や「僕のヒーローアカデミア」などは3週連載して1回休むというスケジュールで掲載されている。だが、それでも多忙で体調を崩してしまうほど過酷な業務量なのだろう。実際今週の「僕のヒーローアカデミア」の欄外にも「次回2週お休みします」との記載があった。芥見先生も堀越先生も体調を崩されているようで、お大事にしていただきたいものである。

今は上記のように「定期休載」が実施されているが、それはあくまでも人気漫画家先生に限られており、連載ほやほやだったり、まだアニメ化になっていない作品の先生は週間連載を続けている。

以前はどんな人気作品でも定期休載などは無かった。「ドラゴンボール」も「聖闘士星矢」も「シティハンター」も「北斗の拳」も「ジョジョの奇妙な冒険」も「ナルト」も「BLEACH」もその他もろもろも。「ワンピース」でも定期休載が始められたのはここ2年くらいなのではないだろうか。今挙げた作品には、殆ど病気での休載もなかったように記憶している。(なんせかなり昔の記憶なので自信がないが)たまに富樫先生の「幽遊白書」や「ハンターハンター」で、いかにも下書きだとわかる荒い絵で描かれていたり、病気による休載があった程度だと記憶している。

今になって考えると、当時の漫画家先生は「鉄人」だったのだなと思う。まあ、当時は栄養ドリンクのCMに「24時間戦えますか?」と歌うような風潮だったから、時代だと言えばそうなのかもしれないが、殆ど休みなど無いような環境で連載を続けられていたのだろう。そのおかげで子供のころ毎週作品を楽しむことができたのだから、感謝と尊敬の念しかない。

あ、そんな中でも明らかに原稿を落とす(間に合わなかった)感じだったのが「ストップひばり君」の江口先生である。作風も含め、子供心に「自由な人だなー」と思った記憶がある。今マンガを書いていらっしゃるのかわからないが、今は不定期で自由に書いてもOKな環境なので、また読んでみたいものである。もし新しい江口先生の漫画をご存知の方、コメントください。

そんな今も昔も漫画家さんを生み出している「週刊少年ジャンプ」は1994年12月に発効した新年3.4合併号で653万部という驚異的な発行部数を記録した。今は(2023年10月から12月日本雑誌協会調べ)113万部の発行部数である。全盛期と比べれば今の発行部数は5分の1以下となってしまっている。とはいえ現在でも100万部以上を売り上げているのだから、人気コンテンツであることは変わらないだろう。

ただ、今の定期休載や作者先生のご病気、最盛期に比べれば待たせている読者が少ない(&高齢化)などを考えれば、隔週発行や月間発行などを考えてもいい時期なのではないかな、と40年近くジャンプを買い続けているからこそ、そう思う。

実際に「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木先生などは、月間連載に移られて、マイペースで新しい作品(シリーズ)を続けている。「ナルト」の岸本先生も、作画は他の人に任せ「原案」という形で「BORUTO」を続けている。

今は運送業界などを筆頭に、働き方改革が進められている。サービス業や医療介護分野、マンガのようなエンタメ業界はなかなかそういった基準を設けることが難しそうな気がするが、漫画家の先生たちにも「働き方改革」は必要な時なのではないかなと思う。

面白く楽しい作品を考えられる先生には、健康でなるべく長く作品に携わってもらいたいと、読者として思う。

今年「ドクタースランプ」や「ドラゴンボール」を描かれた鳥山先生が亡くなった。鳥山先生は本来とても面倒くさがり屋だったというが、それでも毎週楽しい作品を届けてくれた。あらためて感謝と、ご冥福をお祈りしたい。
長くジャンプで楽しませてもらいました。ありがとうございます。

今日はここまで。

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