独りの時間(五行歌 四首)
最近
夜の散歩をしている
住宅街で車通りもあるので
登山用のライトを持って
まるで20年ぶりに犬を連れているように
森の中で
はるかな梢を見上げる
ちらちらと陽が差し、風がきまぐれな妖精のように枝をゆらす
神さまを感じるとしたら
こういうとき
初めてその部屋に泊まったとき
白い壁が少しずつ迫ってくる
夢を見た
この壁を自分で広げること
それが僕の使命
学校なんか行かなくていいよ
と合唱する大人のそばで
自分と向きあい(向き合えずに)苦しむ
十人十色の
子供たち
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