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ASPT皆勤賞を継続する我慢比べ 【#70】


韓国渡航前の取材ラッシュ

時差ボケの類に悩まされることもなく、朝6時にはしっかり目が覚める生活が送れている。

手持ちのボールは多いが、まごつくことなく、確実に一つづつ前進させていく。個人的に注力していた経営者の方の言語化のプロジェクトも再契約を打診いただき、本年も引き続きサポートできることになり嬉しい。しっかりと対価に見合うバリューを出していかなければならない。

頭の中がもっともクリアな朝イチに、再難易度と位置づけられる落合陽一さんの新刊の原稿整理に充てる。自分が持ちうる知的体力を起動させ、思考を総動員する。絡み合うロジックと言外の深いコンテクスト。暗闇を心許ない懐中電灯一つで、ゆっくりと足元を確かめながら道を作る。

昼頃に予定されていた書籍取材が直前でバラシとなり、昼寝に充てる。小一時間寝てから、テレビ局に勤めている記者の友人からサウナの誘いで渋谷に。ちょうど夕方の取材が渋谷だったので好都合。友人を待つ間に、栄養補給で侍に。

家系ラー家系ラーメンに限っていえば、麺かほうれん草をオプションで選べてもいいと思う。トッピングではなく、主食としてのほうれん草。
桜丘町にあるSAUNASに初来訪。外気浴環境がネクストステージに到達しており、冷え込む日だったことも手伝い、昇天。

1時間ちょっとで抜け出し、取材先であるジェネシア・ベンチャーズさんのオフィスに。今月からWORDSと共同で発信を支援させていただく。代表の田島さんに真正面から、企業フィロソフィーを丁寧に聞いていく。事前に入念な準備をしていたこともあり、初回から手応えのある取材となった。

振り返ると、ライター仕事を始めてから10年以上、何らかの形でVCの情報発信と付き合い続けてきた気がするので、このままライフワークとして継続していけるとうれしい。結局のところ、スタートアップの先端トレンドを息を吸うように得るためには、VCの近くに身を置くのが一番だ。表層的な業界知識ではなく、幹に根差した勘所は何年経っても褪せることなく自分に内在化しているのだと再確認できた。そうした”死なない知識”を求めて、陶冶していきたいものだ。

取材を終えて、帰宅。韓国渡航のパッキングを秒で済ませて、タスクを再開。ナレッジワーク社のコンテンツ作成のクオリティコントロールの部分で携わらせてもらっている。そのリライトにあたり資料を読み込み、自分自身も営業ナレッジが深まっているのを感じる。勉強(インプット+アウトプット)が同時並行するタイプの仕事は得るものが大きい。

同い年の編集者と進めている新刊の脱稿日を設定。取材がすべて終わった段階で、かなり丁寧に練り込まれた構成案を受け取り、なかなか良い本に仕上げられそうな手応えがある。基本的には毎日原稿を触るなりして、前に進め、眠らせない状態をキープして刊行まで持っていきたい。

DAY1 メインでバブルボーイ

始発の電車で、成田空港へ。

朝の時間帯で店がやっていなく、一風堂。久々に食べたら身に染みた。

フライトまでの時間に細かくタスクを前進させる。

機内で『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を観た。評価が★5と★1で真っ二つに分かれそうな映画。人生のうち、多次元宇宙にどこまで想像力を張り巡らせてきたのか、その厚みによって受け取るストーリーの分量そのものが変わるような。

もう一本、脚本・バカリズムの『侵入者たちの晩餐』も鑑賞。緊張感のない強盗ものは、新ジャンルで気楽に観れる。

サクッと仁川に着き、パラダイスシティの送迎バスに乗り込む。そのままじぇいそるさんらいつメンと合流し、メインイベントDAY1 Cにレジスト。

まさかのじぇいそるさんと同卓。じぇいそるさんは終始踏んだり蹴ったりな展開で苦しそうだった。自分は前半時点で、睡魔に襲われ、集中力を保つのが難しかった。それでもなんとか走り続けた。が、ラウンドフォーラウンドが始まり、最後の2人で無事死亡。待ちに待った10,10にフォールドの選択肢はなかった。

ASPT皆勤賞が継続しており、ポーカーコミュニティの顔馴染みがどんどん増えてる。別の角度で社会、そして人のコミュニティの回路を持っておくことは人生を豊かにしてくれる。

もう半分目が閉じていたが、後輩を誘ってビールを飲む。今日のところはホテルが空いていなかったため、無理を言い、友人のエアビーに一泊させてもらう。韓国は総じて物価が良心的なように思う。メインを無事にバブったので、翌日はミステリーバウンティに出ることにする。

DAY2 ミステリーバウンティ引けず

ポーカー大会参加中は集中力をすり減らし、相当体力消耗しているはずなのに、アドレナリンが放出されているからなのか、なぜかいつも早く目が覚める。ホテルのビジネスコーナーで小一時間ほどタスクを触る。一つさばけたところで、ミステリーバウンティのレジストへ。

終始、耐えの時間が続く。プレイヤーが上位25%まで絞り込まれた段階で、ミステリーバウンティタイムが開始。プレイヤーを飛ばした瞬間に、ミステリーバウンティの抽選がある。が、自分はこの段階でショート気味だったので、狩るより、狩られる側。とてもじゃないがバウンティを狙いに行ける状態じゃなかった。そしてインマネは18位であり、さらにまだ遠い。昨日のメインでバブった記憶がずっとつきまとう。

最終的には1bbまでゴキブリ精神で粘りに粘り、最後はAハイでオールイン。BBのKハイにコーられて、謎のクアッズで死亡。結果は10位。バウンティに賞金の配分が多くかけられているので、インマネの賞金は渋い。それでも、ここまで粘られたのは収穫。A,KのAll-inに10,5oで大きなオールインを被せるのが印象的で、よもや別のゲームの様相を呈していた。これが醍醐味。

ちょうど飛んだタイミングでHIGH LIMIT POKERに出演しているプレイヤーたちと飲みに行こう、となって近くのチキン屋とバーに。

個人的にはHIGH LIMIT POKERの舞台裏の話を出演者目線で深く話してくれたのが楽しい会話だった。ある意味で極限の状況の中、ポーカーに集中しつつ、画面の向こう側のオーディンエンスを楽しませたり、制作サイドの演出意図を汲んだり、出演者はとにかく考えなきゃいけないことが多くあるのは明白。各々の思惑を聞くことができて学びがあった。

ポーカー専業として次のステージに上がるためには、深い意味での人間力が求められる。最高の夜だった。

DAY3 ハイローラーで走り抜けてメダル獲得

一緒にホテルを泊まっているドラゴンがメインのFTに進出。配信でその戦いぶりを見届ける。

明らかに頭一つ抜けているモンゴル(?)人のプレイヤーに釘付けになる。所作、表情、ベットスピード/サイズ、間の置き方、広い意味でのテルを瞬時に見抜く。こうしたライブポーカーならではのサブ変数を突き詰め、誰が見ても明らかなエッジを稼ぎ出しているのはただただ感服。その裏に積年のポーカーの死線をくぐり抜けてきたのが伝わる。血の臭い。

キャッシュをやるようなモチベもなかったので、気が触れてハイローラーに凸る。が、テーブルに全てのチップを掃除機のように吸収し、城を構築した大社長が鎮座。手強い相手のチップ圧力に屈することなく、虎視眈々とその機を待つ。賽は投げられた。BTNでA,Ks。SBがA,Qsでジャム。スナップでコールしてまずダブルアップ。立て続けのハンドで2,2がフロップで刺さる。大社長とヘッズアップ。ターンで8がペアって、ハウスが完成。リバーで少考し、ポラーなベット。すると、スナップで大社長からドデカオールイン。さすがにこちらもスナップ気味にコール。相手は8,9のトリップス。ここで一気にテーブルチップリに躍り出る。そのままFTまで走って、FT開始時点でチップリーダー。

本来設定されたインマネラインは3位〜からだったものの、最後に残った四人で話し合いディール。4位に最低賞金として20万円をつけることを合意。ちょっとした緊張が解ける。ここまで長時間戦い、ゼロか20万円かは大きな差だからだ。ほとんどのブレークを最小限にしてカットし、黙々と緊張感のある殺し合いを続ける。

ディール時点で1位だったおじさんがまさかの一飛びで三人に絞り込まれる。BBで入った6,6でジャム、相手がA,9でコール。リバーまでAも9も落ちることはなかったものの、一枚フラッシュで死亡。自分も色を持っていただけに若干のモヤモヤがあるものの、ここまで来ると運ゲーなので致し方なし。気のいいメンバーでポーカーができて楽しかった。

今日も今日とて、ポーカープレイヤーたちと連れ立って飯に繰り出す。仁川周りはとにかく何もないので、タクシーで雲西まで。いつものサムギョプサル店でプチ祝勝会を開く。

日本を除く世界中の飯の中で、自分は一番韓国料理が好きかもしれない。歴戦のポーカーをみんなで振り返りつつ、ハンドレビューをしたり、今の世界のポーカールームの情報を共有したり、この時間は貴重だ。自分はただのレクだけど、彼らのようなガチ専業は何もよりも情報戦を戦っている。

あっという間に韓国滞在も残りわずか。明日はパラダイスのCIMERに行って、ゆっくりサウナで疲れをとりつつ、そのままキャッシュに流れてもいいかな、という算段で過ごしてみる。

韓国滞在のルーティン・デジャヴ

ポーカーツアー参戦中は一日と一日の継ぎ目が曖昧になるので、朝起きてまだ記憶がフレッシュなうちに、このnoteに昨日の記録を書き記す。

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