マダニに刺されていた子供を、NYのERに連れて行ったときのはなし
先日、むすめちゃんの頭皮にマダニががっつり刺さっているのを発見。
夜8時を回っていたので、NY市立病院のER(Emergency Room)に連れて行き、とってもらってきました。
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ERに到着すると、受付の女性に「子供がマダニ(Tick)に刺された!」と伝えました。
受付嬢に話が通じませんでした。
何言ってんだこいつ、みたいな顔されたので、わたしが間違っているのかと思ったほどです。
「ティック!」「ティーック」などと、アクセントを変えて言いなおしてみましたが、通じませんでした。
「Bedbug(トコジラミ)みたいなもの!」と伝えても、その受付の女性は変わらず横柄な態度。
わたしに「どんな綴り?」と聞いてきたほどでした。
「Tick」って使わないのかな~なんて不安に思っていました。
その後、ドクターにすれ違い、恐る恐る質問・・・
受付の女性が「Tick」を知らなかっただけでした。
そのあと、診察室ではみんな「Tick」と呼んでいました。
さらに、後ほど受付の女性が通り過ぎた後、親切で「やっぱりTickだったよ!」と伝えると、「ふ~ん」みたいな反応でした。
「病院の受付なんやから、そのくらい興味持っとかんかい! 仕事やん」(らいさわ心の声)
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診察前に、ナースが体温や血圧などを測りますが、その時点でむすめちゃんは大泣き。
ドクターが入ってきて、うちのむすめちゃんが泣き叫んでいるのを見ると、すぐ出て行きました。
「泣き止ませる努力せんのかい!」(らいさわ心の声)
・・・まぁ、小児科ではありませんからね。
どうにかむすめちゃんを説得し、診察室にたどり着くと、しばらくしてさっきのドクターが、研修医2人を連れてやってきました。
そして・・・
まるで新しいおもちゃを手に入れた時の子供のように「これ見て!」と、
研修医たちに、目の前の生きたマダニの症例を見せてたんです。
「お前が子供か・・・」(らいさわ心の声)
むすめちゃんは、自分からは何も見えないので、ただただ怖い。
そんな子供の表情や態度なぞ全く気にせず、そのドクターは
「Look at that!」(これ見て!)と連呼してました。
その後、ピンセットでマダニを取ったドクター。
大手術に成功でもしたかのような面持ちで、握手を求めてきました。
「ピンセットでマダニとっただけやん・・・」(らいさわ心の声)
しかも・・・
「パンデミック期間中なのに、ドクターが素手で握手求めるんかーい!」(らいさわ心の声)
まぁ、握手は求められたら断れませんわ。
握手して、ドクターが診察室を去った直後、サニタイザーで手を洗っておきましたとさ。
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我が家のむすめちゃん。
このマダニに刺されてERに行った経験は、少しトラウマとして残っています。
時々思い出してはこの話をしたり、深い森へのハイキングに行くのを嫌がります。
マダニが多い季節に草木の多い公園や森林へハイキング、キャンプなどに行かれるお子さん連れの方々は、
マダニに噛まれやすい場所を避ける、長いシャツ、帽子を被せる。長いパンツを履かせて長めの靴下の中にインする。虫除けスプレーなどを使う、などなど、ご家族が事前に対策を練ってあげてくださいね。
ありがとうございます。むすめちゃんの日本帰国費用に回させていただきます。😆