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マダニに刺されていた子供を、NYのERに連れて行ったときのはなし


先日、むすめちゃんの頭皮にマダニががっつり刺さっているのを発見。


夜8時を回っていたので、NY市立病院のER(Emergency Room)に連れて行き、とってもらってきました。


◇◆◇◆◇◆◇

ERに到着すると、受付の女性に「子供がマダニ(Tick)に刺された!」と伝えました。

らいさわ絵日記 ERの受付で


受付嬢に話が通じませんでした。

何言ってんだこいつ、みたいな顔されたので、わたしが間違っているのかと思ったほどです。

ティック!」「ティーック」などと、アクセントを変えて言いなおしてみましたが、通じませんでした。

「Bedbug(トコジラミ)みたいなもの!」と伝えても、その受付の女性は変わらず横柄な態度。

わたしに「どんな綴り?」と聞いてきたほどでした。
「Tick」って使わないのかな~なんて不安に思っていました。

注)ニューヨークでは、Bedbug(ベッドバグ=トコジラミ)もよく発生します。
ベッドのマットレスを捨てる時は、ビニール袋で包んでから捨てることがルールです(守ってない人も多いですが)。



その後、ドクターにすれ違い、恐る恐る質問・・・

らいさわ絵日記 ERで


受付の女性が「Tick」を知らなかっただけでした。

そのあと、診察室ではみんな「Tick」と呼んでいました

さらに、後ほど受付の女性が通り過ぎた後、親切で「やっぱりTickだったよ!」と伝えると、「ふ~ん」みたいな反応でした。

「病院の受付なんやから、そのくらい興味持っとかんかい! 仕事やん」(らいさわ心の声)


▼ 英語をしっかり勉強した人は自分の英語に自信を持ってくださいね! 英語が第一言語のヘタな人間よりはあなたの方が何百倍も素晴らしいです。


◇◆◇◆◇◆◇

診察前に、ナースが体温や血圧などを測りますが、その時点でむすめちゃんは大泣き。

ドクターが入ってきて、うちのむすめちゃんが泣き叫んでいるのを見ると、すぐ出て行きました。

「泣き止ませる努力せんのかい!」(らいさわ心の声)

・・・まぁ、小児科ではありませんからね。

どうにかむすめちゃんを説得し、診察室にたどり着くと、しばらくしてさっきのドクターが、研修医2人を連れてやってきました。

そして・・・

らいさわ絵日記 ERの医者たち

まるで新しいおもちゃを手に入れた時の子供のように「これ見て!」と、
研修医たちに、目の前の生きたマダニの症例を見せてた
んです。

「お前が子供か・・・」(らいさわ心の声)

むすめちゃんは、自分からは何も見えないので、ただただ怖い。

そんな子供の表情や態度なぞ全く気にせず、そのドクターは

「Look at that!」(これ見て!)と連呼してました。

その後、ピンセットでマダニを取ったドクター。

らいさわ絵日記 らいさわが出会ったERの医者


大手術に成功でもしたかのような面持ちで、握手を求めてきました。

「ピンセットでマダニとっただけやん・・・」(らいさわ心の声)

しかも・・・

「パンデミック期間中なのに、ドクターが素手で握手求めるんかーい!」(らいさわ心の声)

まぁ、握手は求められたら断れませんわ。

握手して、ドクターが診察室を去った直後、サニタイザーで手を洗っておきましたとさ。


◇◆◇◆◇◆◇

我が家のむすめちゃん。
このマダニに刺されてERに行った経験は、少しトラウマとして残っています。

時々思い出してはこの話をしたり、深い森へのハイキングに行くのを嫌がります。

マダニが多い季節に草木の多い公園や森林へハイキング、キャンプなどに行かれるお子さん連れの方々は、

マダニに噛まれやすい場所を避ける、長いシャツ、帽子を被せる。長いパンツを履かせて長めの靴下の中にインする。虫除けスプレーなどを使う、などなど、ご家族が事前に対策を練ってあげてくださいね。


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ありがとうございます。むすめちゃんの日本帰国費用に回させていただきます。😆