発注ミスマッチは概ね防げる
こんにちは。CIVE Founder / RYDENプロデューサーの井上雄一郎です。
世の中の営利企業すべて、
何かしらの価値を提供して対価を得ているわけですが、
求める方と提供する方のミスマッチが結構あるなと思っていて、
そのミスマッチを解消するということも、CIVEの役割だと思っているのでそのことについて書きます。
理想のビジネス相手を探すのは難しい
まず、これは運に近い気がしています。
特にマーケティング領域については。
普通はクライアント自身、課題を正確に言語化できているわけではないし、
更にその課題解決に向けた「戦略」と「オペレーション」が必要なのに、オペレーション企業に全て一任したり、優秀なアートディレクターが必要なのに、アートディレクターが所属していない会社に依頼したり、そういうミスマッチは、めちゃくちゃあると思っています。
しかし、依頼先を正確に選んで判断するのはものすごく難しくて、
・課題を定義する
・投資額と具体的なリターンを設定する
・そのために必要なソリューションを選定する
・そのソリューションを提供してくれる相手を見つける
・適切にオリエンテーションして
・適切にジャッジする
こういったプロセスをきちんと実行するには、かなり普段から経験を積んだ人でないと無理です。
プロジェクト成功の命運は、「誰に頼むか」が非常に重要なのに、そこでミスマッチが起こると、せっかくのマーケティングコストも浪費に終わり、お互いにとって不利益な結果につながります。
だから、クラウド系のマッチングサービスなんかは、価格重視だったり「作業的なもの」であれば良いんですが、そうじゃない場合は会ったことのない人に課題をきちんと伝えて、理解してもらって、期待通りのアウトプットをもらうなんてことは非常に難しいと思っています。
如何にしてミスマッチは起きるのか
おそらく要因は2つあります。
発注側のクライアントに「目利き」がいない
受注側も自分たちの得意分野を明確にしていない
飲食店であれば、ここは中華だ和食だ赤提灯だって店構えで分かるんですが、会社組織になると一気に分かりにくくなって、街中華だと思って入ったらヴィーガン料理の店だった、しかも高級、ということが起きます。
これを、CIVEは非常にもったいないと思っていて、
目利きは価値が高い
上記の1.発注側のクライアントに「目利き」がいないについては、クライアント側で簡単に解決できる問題ではありません。そんな人を雇用できるのは、上場企業など一部だけでしょう。
だから、我々のようなチームがパートナーとなって「目利き」を兼ねることで、ミスマッチを回避できると思っています。
クライアント自身が複数の会社を選定して、取りまとめるという困難なタスクを、我々のように幅広い領域をカバーするチームがサポートする方が、圧倒的にパフォーマンスが上がります。
クリエイション側の責務は?
そして
2.受注側も自分たちの得意分野を明確にしていない
については、自分達は何を提供していて、具体的にどういうプロセスで仕事が進むのか、そもそもどういう工程が存在するのか、そういうことが結構ブラックボックスで、お互い「えっ!そうなの!?」が生まれやすい状況につながっていたり、クライアントへのヒアリングはしっかりやるのに、自分たちについての説明はあまりやってなくて「こんなはずじゃ…」が生まれたり。
大抵の業種においてもそうだと思うんですが、自分たちはどういうスタイルで、何が得意で何が苦手なのか、どういう価格帯で提供しているのか、そういうことを明らかにしていく努力がものすごく必要なんじゃないかと思っています。
熱量の中心で仕事のバトンを受け取る
最後に、我々のスタンスを書こうと思うんですが、できるだけ仕事の熱量の中心に近いところでバトンを受け取りたいと思っています。
普通は発注主が一番熱量が高くて、その同心円から離れるに従って、熱量は下がっていきます。顔も見たことがない、会話もしたことがないクライアントの熱量なんて想像しにくいので、どうしても、そうなります。
第三者、第四者を通じてテキストで送られてくるクライアントの意図なんて、伝わるわけありません。
なので我々は極力チームとしてクライアントをサポートし、伴走していくことを理念として掲げています。
結局、投資に見合ったリターンを返していくには、そうするしかないんじゃないかと思っています。