移住したドバイで新しいお仕事が見つかりました〜好きなことは本当に色んなことに広がっていくんだなと思った話〜
こんにちは。
イラストレーターのりゃんよです。
最後にnoteを書いてからあっという間に1年以上が経っていて
今は遠く離れたアラブ首長国連邦のドバイに住んでいます。
・自己紹介
初めて読んでくれてる人もいると思うので、簡単に自己紹介をします。
色々とやっていますが、メインはフリーランスのイラストレーターです。
北海道の小樽で生まれて札幌育ち。
母親が元学校の絵の先生でした。
私が小学生の頃から絵が好きで将来美大に行きたいとお願いすると
やんわりですが「自分と同じように、絵で生きる苦しみを味わって欲しくないからやめてくれ」と言われ、詰んだ気持ちで「じゃあ何をして生きていけばいいんだろう…」と沸々とした思いのまま育ち、悶々とした思いのまま就職活動をしてました。
一社たまたま、白紙なエントリーシートに企画のアイディアを絵で描いてくださいという会社があって、多分絵が良かったから奇跡的に採用され
就職するも入社後の新人研修で即社長の前で爆睡してしまい、
同期が私のせいでみんな怒られてる姿に耐えられなかったため研修後速攻会社をやめて
そこからたまたま飲み会で出会ったプロのイラストレーターさんに半ば強引に弟子入りさせてもらい、なんとかフリーイラストレーターになった、なんの計画性もない人生どうでもなれ系女子です。
どうにてもなれと思いつつ、フリーランスのイラストレーターになれたあとは 、自分がいいと思う絵を一生懸命描きました。
気づけば開業してから10年、絵のお仕事が途切れる事なく続けてこれました。
・やりたいことと需要が一致してお仕事になったこと
デッサンを基礎から学んだり、遠近法がどうだとか専門的には学んでいませんが
絵が好きだから「絵を描いてこうしたい」って気持ちがすごくあります。
難しいことも分かりやすく伝えたい。
私は絵のない本をなかなか読めないし、なんか楽しそうな雰囲気が出てるものにすごく惹かれるから。
その役目を絵で果たしたくて、書籍の仕事や広告の宣伝漫画の仕事は何故か自然とやってきます。
そして、イラストレーターの他にやっている
グラフィックレコーダー。
グラフィックレコーディングとは、会議や議論の議事録を絵と文字で残すものです。
自然と打ち合わせ中に話している仕事の内容を証拠に残したくて日頃やっていたことでした。
たまたま出席したセミナーなんかで内容をまとめてたんですが、終わった後に面白いと思った内容が全く残されず、集合写真だけ撮ってそれがシェアされるのが勿体無いなくて、こうゆうの描きましたよ!と最初は無償でシェアしもらっていたのが、段々と仕事になっていきました。
これも「絵も合わせてわかりやすいようにまとめて、後でシェアできたらいいのに」という思いだけで描いていてそれがまた新しいお仕事になりました。
そしてもう一つ、ひょんことなら機会をもらってやらせてもらってるのが
京都芸術大学の漫画学科でやらせていただいてる非常勤講師です。
フリーランスとして5年くらいし軌道に乗り
自信がついてきた頃に舞い込んできたお話でした。
中学生くらいの頃、先生になりたいとフワッと思ったことがあったので
その夢も叶ったんだーととても嬉しかったです。
これは「私のように絵を仕事にしたい人の夢が叶えれるよう助けることがしたい」という思いが仕事になりました。
・やりたいことだけど需要と一致せずできなかったこと
大事なのは絵のうまさより、考える力。
どうやってほしい人に届けよう?
これを伝えるのにはどういうタッチが合ってるかな?と考えたり
自分はこれが描きたい!っていう執着が必要です。
これは自分が何を好きかと徹底的に向き合ってたら見つかる気がします。
教育と真剣に向き合い、もっとどうしたらいいんだろうと調べてる内に、幼少期の教育が、上記の2つを育てるのに大切だということがわかってきました。
幼少期にこうゆうことを大切にすると人間形成としていいみたいだ!とわかったことを広めたくて、自分の得意のお絵かきと絡めて「間違いだからのお絵かき」というのにまとめて出版社に持ち込んだりもしてみたりもしたんですが
これの反応はイマイチでした。。。
数年かけて色んなことをしたので、そっかー…と思って
結構やれることはやったのに詰んてしまったな…と落ち込んで
なんかどこか行きたいなーとパソコンを眺めていたら
ドバイで取れそうなVISAが見つかり、行ったこともないけどなんか楽しそうだし行こーってことでドバイに移住することにしました。
・ドバイで始まった新しいお仕事
そして去年5月に無計画にVISAが取れたー!って言って飛び立ちました。
正直いうと、移住して何もわからず来ちゃったので、源泉徴収やお金の件で
私の税理さんとクライアントの経理の方とで、しばしだいぶ揉めました。
そして高いだろうとは思っていたけど、まさかこんなにかいっ!!ってくらいドバイの生活費は高くて、最初このままそこを尽きるのでは!?と思い病んだ時期もありました。(自炊をし始めて大丈夫になりました)
そして思ったよりもずっと孤独感がすごかったです。
最初はこっちで友達作ろうーってノリでしたが、話してみて仲良くなって
収入差があると行くお店や会話が難しいなって思ったことや
日本人同士なら当たり前に気を使ってほしいところに気を使ってもらえないフラストレーションは「悪い子じゃなんだけど…」が第一に浮かんで、その後もなかなか次も会いたいと思えるような友達を作れませんでした。
誰も私の詳細なんかに興味がなく「ジャパニーズ」と括られるだけで終わるという人間関係だけで、ドバイで3ヶ月が過ぎた頃、心に元気がなくなってきました。
そこで繋がりを作らなくては…と思ってまたカチカチと調べていたところ
ドバイに住む日本人達のコミュニティー掲示板を見つけました。
特にドバイのお母さん達のつながりコミュニティーが目に入り、急いで
「家庭訪問型のプライベートアート教室をやっています!」と書き込みをしました。
それが海外であまり外には出られないけど、子どもにいろんな経験をさせたいと思ってる駐在のお母さん達の需要とピッタリあったようで2週間足らずで一気に予約枠が埋まりました。
今数人の固定のご家庭に毎週通わせてもらって、まず駐在の人のお話を聞けるのも貴重だし、駐在お母さん達で回っているドバイのお得情報なんかもお裾分けしてもらったりして仲良くさせてもらっています。
そして、狙って移住したわけじゃなかったのにこんな恵まれた環境があったとは!と思えるほど今この、ドバイでのお絵かき教室が本当に楽しいです。
子ども一人ひとりを観察でき、どこでやる気スイッチが入るのか
なんだったら苦じゃなく上達を助けられるのか
授業をするたびに発見ばかりです。
もちろん元々興味があってモンテッソーリを勉強して資格を取ったことは、これができることとして大きいですがやっていて思うのは、こっちでは日本のように簡単にお絵かき帳が売ってませんし、デッサンサンプルが見つかりません。
そこで私が絵でサラサラっと描いたものを模範にさせれたり
塗り絵用の下書きなんかも、授業前に描いて準備ができます。
それを子どもたちが一生懸命になぞって練習しているのをみると
また絵が描けることが生きて幸せだなーと思う瞬間です。
そしてドバイの物価は大体日本の2〜3倍、日本だとアートを教えてもこんなにもらえないだろうなっていうお値段でやらせてもらえてるのも材料費をケチったりしなくていいのもすごくありがたい。
今はまだやり始めたばかりですが、経験の中でまた進みたい方向が見つかっていくんだろうな…わくわく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?