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境界知能者の妊娠出産をどう支えるか

近頃、境界知能 という言葉をよく耳にする。
境界知能とは、

知能指数(IQ)でいうと「70以上85未満」で、
知的障害と平均域のボーダーに当たる知能を表す
そんな境界知能の人は日本人の7人に1人いると言われている。

だそうで、一般的に特別おかしいわけでもないし、社会生活は問題なくやれているから知的障がい者として認定されているわけでもない。しかし、肝心なところがどうしても普通だと言われている人々と同じようにできない人たちのことだ。

いわゆるグレーゾーンの人たちに当たるので、これは社会全体でこの人たちを見守っていく、保護していくという制度が必要不可欠だなと思っている。
よくニュースに出てくるのが、産んだ子供を捨てちゃう女性。
別に中学生とか高校生が妊娠して言えなくて・・。ということではない。
普通に30代の女性や風俗で働いている女性という例もある。

https://shueisha.online/culture/154969

この女性なんかまさにそうなんだろう。しかし案外、殺人を犯した後に現場からすぐ逃走せずにその場にい続ける犯人も存在する。それも境界知能なのだろう。

私の本でも、 
私が妊娠して中絶した時の話を書いているが、
私の行動はまともであり、恐らく私は境界知能には当てはまらない人間だ。
避妊をせずに失敗して妊娠することはある。これは人間なら誰でもあるレベルの話で、頭がいいとか賢いとは関係のない話だ。どんなバリキャリの女性だって情に流されセックスしてしまって妊娠することはある。ようは、失敗することがダメなのではなくて、その後の行動が大事なのだ。

私はゴムを付けずに中出しをされてしまった時、その日から次の生理まで気が気じゃなかった。普通は、自分に身に覚えがあるからドキドキしながら生理の日を待つ。いつもは憂鬱で来てほしくないと思うのに、女はこの時ばかりは生理が待ち遠しくてたまらなくなる。そして無事に来たらホッとし、来なかった場合は大急ぎて薬局に駆け込み妊娠検査薬を手に入れる。

この行動は普通のことだ。そして結果次第で産むか堕ろすか決めて、そこからどんどん問題が変わっていき、目の前の現実に向き合って一つずつ解決していく。私はそうだった。

だけど境界知能の人はそれができない。そのことが分からない。避妊をしないでセックスすると妊娠する可能性があることすらよく分からない人もいる。

私は本当に理解できないんだけれど、生理が来ないことに対して全く無頓着な女もいる。別にセックスをしていないなら、それでいいと思う。しかし、セックスをした自覚がないのか、はたまた本当にセックスしたら妊娠するということを知らないのか、本当に気にしない不思議な人がいる。生理が来ないことに何も感じず、気づいたら妊娠してました、とかたまにそういう話を聞く。

誰にも相談できなかった、というのもよくある話だ。
これもおかしいなと思う。私も誰にも相談なんかしていない。だって大人だから、とにかくなんとかしなきゃという思いで精一杯だった。
今すぐ何をやるべきかちゃんと分かったし、行動することもできた。だってどう考えても結婚もしていない、好きでもない、私自身も子供を望んでいない状態で産むという選択肢はまずない。どう考えても不幸、貧困になる未来は見えている。


私は適切な行動を取ることができたけど、お金がないとか、よく分からないとかで気がつけばどんどんお腹が大きくなり、堕胎できない時期になり、どうしようもなくなって、産むしかない状況に陥る。こういう人はもちろん病院にも行かないからトイレとか、風呂場で産み落とす。私はこういう話を聞くたびに、一人で、何の設備もない場所でよく産めるなぁと感心する。
もしかして生き物としての生命力はこういう人の方が強いのかもしれない。

境界知能と言われる人たちは、頭ではなく身体が強く発達してしまったのかもしれない。そして決まってこういう人たちは、その後赤ん坊を何処かに遺棄する。

こうなったらもう犯罪だ。立派な死体遺棄。
産み落とされた瞬間、この世界に現れた瞬間からその赤子には人権が存在する。産み落とした女は、その命に対する責任が発生することになる。どうやらそのこともあまり理解できていないようだ。この一連の流れに対して、社会でできることはないのか。

当事者の女性ばかり責めるのは酷だし、かといって相手の男に期待するのも無理めだ。基本男にはできることはない。手術費用を用意することしかできない。
だから相手の男どうこういってもこの問題は永久に解決しないから
これは社会で取り組まなくてはいけない問題だ。


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