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性を楽しむために必要不可欠なこと

先日の銀座の小さな春画展に引き続き、
ドキュメンタリー映画【春の画】観て来ました。

盛りだくさんな内容で面白かった🥰

この映画でも、共通することは
やっぱり性は人間の根源であるとともに
人間の生命そのもの、生きるパワーだということ。そしてやはりこれに出ていた人たちも
性を楽しむということを伝えたいんだなと思った。


性を楽しむってひとことで言うのは簡単だけど、
実はとてつもなく難しいし、
本でも書いたけど、とにかく精神的に自立していないと到底無理な話で。

まず好きな人だったら…とか
恋人なんだから…とか
夫婦になったんだから…という
属性によって付随するであろうこうすべき、こうなるべきといった
幻想をまずは捨て去ることが大事で。

好きな人とするからって気持ちいいわけでも
楽しいわけでもない。
その精神状態や身体の状態は自分で作り出すもので、好きな人がなんでもしてくれるわけではない。

だからして欲しいことは言葉にして伝えるべきだし、それがイマイチ分からないのなら
自分で身体を触ってどこが気持ちいいのか何に興奮するのかを熟知していなければならない。

これは筋トレと同じ要領で、
あるスポーツをするためにはそれに使う筋肉を鍛えるのと同じことで、
野球なら打てるように素振りをするし
サッカーなら足を鍛える。

セックスも身体全身を使うものなんだから
身体のあらゆる部分を敏感にしていなければならないのだ。私が個人的にマスクが嫌いなのは
この身体の感覚を鈍らせるものだからだ。

性的に興奮するために不可欠な、嗅覚を遮断し
人間の五感を鈍らせて、生命力を弱くさせる。 
風邪を予防という一見身体を守ってるように見える行為が実は真逆だということ。

私は最初からずっと違和感を感じていたし
おかしいと思っていた。
あまり大きな声で言えないけど神経質にマスク付けてる人ほど風邪ひくんだよなぁ。

だからこういうことも含めて、基本的にセックスに適応できる身体にするように意識することや
普段から感覚や直感や感情に敏感でいることも大事だ。

人が嫌がること、気にすることを平気で言ったりしていたり、人の言動や表情をあまり気にしていなかったり、こういう人っているけど、
この鈍感さはやはり
普段から自分の感性を鍛えることをしてきていないからなのだろう。

多くの人が性について悩んでいて
分からなくて不安で悶々としている。
でもそれを解決しようとして
調べたり実践したりすることもなく
相手がこうだからとか、こうだったらいいのにと
自分には目を向けようとしない。

世の中のあらゆる物事は
できるようになって楽しくなるためには
それなりに練習したり経験して失敗したりして
学んで上手くなっていくものだ。

それなのに、性に関してはその概念がすっぽり抜け落ちてしまっている。
そんなに都合よくないし、そんなに甘くない。
好きな人としたらめくるめく体験で
全てが最高なんていう魔法みたいなことは存在しない。

何ごとにも楽しむには事前の準備と
何よりも自分の精神状態=楽しもうという姿勢が大事だ。

性は魔法でもなんでもなく、
目の前に相手がいて更に異性であり
(同性の場合もある)
人間同士のコミュニケーションだということを
今一度認識するべきだ。 

そこを自覚して楽しむと決めた人にだけ
性を楽しむ幸福な人生が待っているのだ。




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