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あらためて、社会人大学院を考え直してみた話。

こんにちは、ろろいです。昨日はエイプリルフールだったようですが、大した面白いネタも見受けられず過去一番何もなかったような気もします。そんな日の午前中は、東京工業大学の大学院(技術経営専門職学位課程・イノベーション科学コース)に関する入試説明会に参加し、情報収集をしてきました。そこでの話に加えて、今後の社会人大学院をどのように過ごしていくか改めて考え直したため、そのまとめ記事となります。

社会人大学院に興味を持っている人は多い

東工大の技術経営専門職学位課程・イノベーション科学コースの大学院入試説明会はオンラインでの開催でしたが、70名ほどの参加者がおりました。老若男女問わずでカメラオフ参加であったため学生がどこまでいたかはわかりませんが、質問の内容や発言からは多くの方が「働きながら学ぶ・研究する」ということに興味を持っていることが感じられました。
私も含め多彩なバックグラウンドをお持ちの方がいるので、質問の幅も広かったですね。参考までに例示すると・・・

  • MBAを取得しているので修士過程は終えているが修士課程と博士課程どちらから入るのがいいか

  • 地方で働きながら進学したいがどれくらい通学が必要か

  • 過去に修了した大学院の単位を持ち込めるか

  • 英語のスキルはどれほど必要か

といった、自分自身がどこまでフィットできるかというものが目立ちました。そもそも多くの大学院の中から「合う研究者」と「合う大学院環境」を選ぶ必要があるため、身長になるのもわかります。また例示した1つめの質問は私が出した質問なのですが、この質問もかなり多いもののようですので、詳説したいと思います。

修士課程から入るか、博士課程から入るか

さて、私はMBAを取得しておりますので権利上は博士(後期)課程から入ることができますし、実際にそのようにして博士課程から進学する人もいらっしゃるようです。ですが、複数の指導教員の方に聞いたところ「分野違いの場合は修士からの進学をおすすめしたい」というご意見でした。※前提として修士のほうが結果的には投じるコストはあるので注意

博士課程の場合「修士論文を書き終えている」、つまり研究テーマが定まっており、研究の進め方やイロハがわかっている前提で入るものだということになります。仮に例えばMBAのようなビジネス側(経営学)から今回のようなテクノロジー側への進学をした場合、企業を評価する目はあっても、テクノロジーを研究する目線はないわけですので土台が整っていない状態で研究をすることになってしまいます。実際に入られたからもいらっしゃるようですが、入ったあと仲間がおらず相談先がなかったり、横並びで似たような研究をしている人との競争のプレッシャーなどで苦労をされている様子が見て取れるようでした。
私の話でいえば、MBAの卒業課題は企業研究レポートであり、修士論文を書いていません。またテクノロジー側の研究素地もないため、長期的に土台作りをしていくなら「修士課程からスタートする」ということになります。
幸い独身ですし、お金についても大きな心配がないことから、こちらの道を選ぶことになりそうです。

指導教員をどのようにして選ぶか

入試説明会ということで多くの先生が参加しておりまして、説明会の広範囲は先生方と個別にお話をする機会をもあり大変助かりました。一線でご活躍されている研究者の方とどのようにしてコミュニケーションを取ればいいのかというところは身近でないほど不安がありますし、このような機会を通じて聞けることは大変ありがたいものです。
お話を伺って私自身が取り組みたいことの現時点での研究内容は以下の記事でまとめていますが、もう少し解像度を高める必要があるなと感じました。

先生方も研究の領域については得意としている部分が違うわけですし、もちろんコースの中で連携はしているものの、やはり「どこまでカバーできるか」は意識する必要があります。細かい話をすれば、AIを使って社会を分析することと人間を分析することは違いますし、社会をAIを使って分析する手法もまた異なるということになります。いずれにせよ、ここで重要なのは教員および研究室の学生らとのコミュニケーションを通じて、フィットを事前によく確認するということになります。ビジネススクールで学んでいるときにもゼミ選定はありましたが、先生の指導方針や特性、興味ある領域、運営スタイル、メンバーの性質などは数字で測れるものではありませんから、やはり自分の心身で触れて確認することが必要です。

今後の取組方針

こういった刺激をうけて次のアクションを整理してみました。

  1. まずは自分のやりたい研究についてよく考え直し、研究が必要になる背景や解決できる社会課題が何かを整理します。

  2. 整理をした上で「どの大学院にいる、どの先生に従事するか」を考える必要があります。国立情報学研究所や他のエリアの大学院ももしかしたら対象になる可能性もありますので、ここはよく調べる必要がありそうです。

  3. 試験対策としてTOEICスコアは必須です。4月21日に試験がありますので、よく予習しなければなりません。

新しいことに挑むと課題は山積みですが、課題の積まれた山を見て喜ぶ自分がいたりもします。33歳という年齢が若いかどうかはわかりませんが、自分の人生の歴史において一番新しい状態に、前向きに取り組むことはとても重要だと思いますので、仲間を作りつつ頑張っていきたいですね。

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