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学校に行かないという選択①

もう中学校へは行かない。
そう息子は選択した。今は私もそれでいいと思っている。

学校へ行けなくなってしまったのは「起立性調節障害」がきっかけだったけど、それがわかるまでには1年以上もかかってしまった。
病院の先生が「よく1年以上も頑張ったね。しんどかったね。」と息子に言っているのを聞いて、「そんなにしんどい思いをしていたのか。もっと早く気づいてあげたらよかった」と後悔した。

朝起きられない、頭痛、めまい、ふらつき、吐き気、腹痛、倦怠感。
起立性調節障害だとわかる前は、病院に行っても成長過程ではよく起こること、と言われてしまう。

毎日のように訴えていたのに無理やり登校させていた自分が今思うと恐ろしい。
学校を休む→勉強が遅れる→成績が落ちる→高校に行けなくなる
そう考えてしまって不安になった。そんな不安を感じたくないから無理やりにでも学校へ行かせていたように思う。
とりあえず学校に行ってくれたら…

そんなバカげた私の考えのせいで1年以上も苦しませてしまった。

いろいろネットで調べて起立性調節障害だと私は思った。
総合病院の小児科で起立性調節障害と診断され、中学一年生の秋から息子は学校に行かなくなった。

最初は本当にしんどそうで、食事もほとんどとらずに寝てばかりの生活。
私たちが寝静まった夜中に起きてきて食事をしているという昼夜逆転が続く。あんなに好きだったゲームもする気力がないように見える。体調が悪いからイライラして周りに当たり散らすという時も多かった。
以前のバカみたいに明るい性格を封印してしまったように思えた。

病院の先生からは「とにかく今は身体を休めること。水分と塩分を多めにとって、学校は行きたくなければ行かなくていい」と言われていたが、実際どう息子に接したらいいのか正直なところわからなかった。
そんな私から、なんとなく腫れ物に触るような気の使われ方をされていると感じていたのかもしれない。息子は何も話してくれなくなっていた。

「起立性調節障害」は軽く考えちゃいけない。
そう今は感じています。

次回は「学校とのやりとりで感じた事」を書きます。

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