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薔薇がこぼれた原稿用紙

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以前公開していたエッセイの再掲。
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#日常

エッセイ【読めなかった本の話】

エッセイ【読めなかった本の話】

住んでいる場所の区役所に用事があった時に、区役所併設の図書館を覗きます。
何か面白そうな本はないだろうかと、特に目的はなくふらふらと本棚の間を彷徨う。区役所に行った時の、私の暇つぶし。
私は国内の作家さんの本を読まないので(何故か読むのが苦手、海外の翻訳文学や古典ばかり読みます)いつも海外の翻訳された小説のあたりをうろうろします。
その日、いつもは見ないくせに、海外のエッセイの棚を見ていました。エ

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エッセイ【小説家志望と名乗ることをやめた理由】

エッセイ【小説家志望と名乗ることをやめた理由】

Twitterのプロフィールに、結構長い期間『小説家志望』という自己紹介を書いていた。

それが『耽美主義の創作家』になって『耽美主義の文筆家』となり、執筆現在(2019・10・5時点)は『耽美主義小説家』という身分を書いている。

私は、「小説家志望」と名乗ることをやめました。

理由は、結論から言ってしまうと、

『志望』とか言っていたら絶対にそうはなれないと思ったからです。

元々、私はワナ

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エッセイ【喉元を過ぎても炎の熱さは覚えていたい】

エッセイ【喉元を過ぎても炎の熱さは覚えていたい】

私が書くことにおいて、耽美という永遠の主題の他に、書こうと思っていることがいくつかあります。

その一つが、

『私が泣いていた頃に欲しかった言葉を、昔の私が歩いていた道を今歩いてくるひとに渡せるような物語を書くこと』

これが、もう一つの主題です。この主題にいかに美を落とし込んでいくかを、今は試行錯誤しています。

私が苦しんでいたことと同じことに苦しんでいるひとは、何処かに必ずいると思っていま

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