作品の位置(2023/03/10/金)
本日も記事に来て頂き有り難うございます!
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本日の創作活動
作品の位置
最近は創作した作品を販売したいと思い、これまで集めた美術に関する本を読み返したり、動画等を見て色々と調べております。
その中で、国内で現役の作家として活動している人の情報を調べていると、多くの方々が共通して……
『作品を売る為には、美術史を勉強して、自分の作品のポジションを決める』
と言う話を、多くの作家の方々が言われております。
ですので、自分の作品の位置を知る為に、最近は美術史等を調べたりしております。
まだまだ調べて居る途中なので正確な位置はつかめていませんが、恐らくアウトサイダー・アートの分野に属する可能性が有るかと思います。
作品の方向性を決める為にも、この位置を決めを行う作業を今後も行って行こうと思います。
午前
今日も構図(仮)決めを行いました。
昨日掛かった時間は2時間14分でしたが、今日は1時間50分でした。
どんどんやり方が洗練されて来ている感じがしますが、更に時間を短縮する事ができると思うので、更に精進したいと思います。
最終的には、画題を前にして構図(仮)を速攻で決める位まで時間を短縮したいと思います。
午後
午後は、昨日と同様キャンパスの支持体の製図と吊り下げ機構のデザインをしておりました。
試作の支持体製図は完成し、吊り下げ機構も大体できたのですが、なんか引っかかります。
作品の画面に直接穴を開けて紐を通す仕組みで、紐を通す穴に真鍮製の管を差し込み耐久性を上げる仕組みですが……。
何というか、民芸品と言うか、東南アジアのお土産の様な雰囲気の作品になる予定です……まぁ、一度作ってみようと思います。
本日の写真
須恵器 高坏型器台
出土地:小木原古墳(えびの市)
年 代:古墳時代後期(6世紀前~中期)
所 蔵:本館
こちらは古墳の中に置かれた、被葬者の為に供えられた器です。
何故この写真を撮ったのかと言うと、以前NHKの番組で同じ作品が、大英博物館に収蔵されている事を知っていたからです。
大英博物館に収蔵されている経緯ですが、明治時代に政府が造幣技術を学ぶ為に雇ったウィリアム・ガーランド氏と言う彫金師が、幾つかの古墳を発掘し、出土品をイギリスに持ち帰ったからだそうで、未盗掘古墳の出土状況等を正確に記述した多くの書類と共に、大英博物館の地下収蔵庫に保管されてると言う事だったと思います。
その番組では、発見された当時の出土状況を残された製図を元に再現していましたが、被葬者の朽ち果てた二つの木棺の前に上記の高坏器台と同じものが、当時のまま置かれた状況で出土したと言われていた事を、この遺物を見て思い出しました。
(結構前の番組なので全部覚えておりません…)
現在のお葬式でも落雁(ラクガン)等のお菓子等を、木製の高月等に乗せてお供えされていたりしますが……。
この小木原古墳(宮崎県えびの市)出土の高坏器台も、約1400年前の人が故人の為、同じ様にお供え物をしたのでしょうか。
そう考えると、死に対する根本的な価値観は今も昔もそんなに変っていないのかもしれません。
こういう誰かが、何らかの価値観で行った行為の結果、残った遺物を見ている事で、現在は古代の延長線に有ると認識する事ができます。
この様な作品を前にすると、何というか、1人でも1人では無い様な。
その様な感じがします。
2023/03/08/1520~1751
最後まで読んでいただきありがとうございます。 作品製作をしているので、サポートいただけたら創作活動に関する費用にしたいと思います。