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毎日の「ただいま」は奇跡なのかもしれない

毎朝の日課として、姿が見えなくなるまで登校する子供達を見送っている。

私から見えなくなるまで100メートルくらいの遊歩道を歩いていく子供達。

娘は一度手を振ったら、まっすぐ前を向き振り返ることはほとんどない。

後から登校する息子は、何度か私の方を振り返る。

その度に私は手を振り、それを見た息子は「うん」と首をたてにふる。

遊歩道が終われば一般道路が通学路となる。

毎日の安全を祈る。


下校中の子供達の列にトラックが突っ込んだ事故。

見ているだけで胸が張り裂ける思いだった。


14年前に登校中にトラックに轢かれ、最愛の娘さんを亡くした風見しんごさん。

おじいちゃんが娘さんの姿が見えなくなるまで見送っていて、曲がり角をまがって、おじいちゃんから姿が見えなくなったすぐあと、事故に巻き込まれた。

という話をしていた。

一瞬でいろんな人の人生を壊す交通事故。

ハンドルを握るひとりひとりが、事故と隣り合わせだということを忘れてはいけない。


今朝も子供達の姿を見送りながら、いろんな思いが巡ってくる。


毎日「ただいま」と元気に帰ってきてくれることが、どれだけ幸せな事なのか。

当たり前に生きて帰ってくることは奇跡なのかもしれない。


奪われた小さな子達のご冥福をお祈りいたします。

重体の子も、重傷の子も、快復を願っています。



交通ルールをしっかり守っている子供達がこれ以上犠牲になりませんように。

大人たちが作ったルールを破っているのは紛れもなく、大人たちです。

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