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読書日記(2)

はじめに

今日は、私が現在読んでいる 森岡 毅著『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』について日記をつけようと思う。ただし、この本はまだ1/3しか読めていないので、以降の文章を読まれる方はその点に注意していただきたい。また、この本は自分にとっても発見の多いものであったので3回にわたってしっかりと読んだ部分の内容を日記として残していければと思っている。では、読んだ部分について書いていく。

この本について

 まず、この本は著者の娘さんの就活に向けて、伝えたい内容をまとめたものとなっている。中でも、就活をする際に悩む人が多いであろう(私も目をそらしてきた側である)将来のキャリアプランの描き方や、企業分析の方法について詳細に書かれている。そのため、読み進めていく中で就活をされている学生の方や転職を考えられている方には、ぜひ本書を読んでいただきたいと思ったし、就職で企業選びや面接で苦労した学生時代に出会えていればもっと自信をもって就活に当たれていたのかなとも思った。

重要だと感じた部分(1/3を読んだ上で)

キャリアを勝ち抜く方法

 まず、著者はキャリアを勝ち抜いていく方法について、人は一人ひとりが『生まれた時点からユニーク(特別)である』と前置きしたうえで、

君がやるべきことは、君のもって生まれたものを最大限に活かすことだけである

と述べている。身長や太りやすさのように遺伝によって得られる特徴と学力や美容のように自分の努力次第で少しでも改善が見込めるような特徴を掛け合わせると、一人ひとりがユニーク(特別)であり独自の価値を生む可能性がる。周囲と比較すると自分が劣っていると感じることが多いかもしれないが、このこと(自分にも独自の価値を生み出せる可能性が確実にあること)をより早くよりしっかりと認識することが、まず大切である(なぜなら、就活も早い者勝ちであることに変わりないから)。
 就活の際に周囲と比較することが多く、自己分析に前向きに取り組めなかった私にとってこの言葉が与えた勇気と認識の転換は大きかったと感じている。

年収を決める法則

年収は次の3つで決まると著者は指摘している。

  1. 職能の価値 → その人が持つ職能の需要と供給で決まる

  2. 業界の構造 → 市場構造が払える人件費を決定している

  3. 成功度合いによる違い → その人がどれだけ重要で代替不可能な能力を有しているか

中でも、就職するひとだけでなく転職時にも気を付けたいのが 2番 である。これは、自分の年収に不満があったとして、自分の持つスキルを活かして同じ業界で就職した場合には、年収がそれほど変化しないということを言っている。そのため、年収を軸として就職先を選ぶ時には業界の平均年収に気をつけねばならないし、転職して年収を上げたいと考えている人は、業界を跨いでより高収入の業界に入ることを目指さないと年収にさほど変化は出ず、またそれを可能にするスキルを今から磨いておく必要もある。
 私は、この本を読むまで、各業界にはそれぞれ儲かっている個別の大企業がいくつかあって、その他の企業の年収は業界を跨いで変わらないという認識を持っていた。おまけに転職をする際には今のスキルを活かせる同じ業界の企業を狙っていた。もちろん年収を上げるためである。この本を読んでいなければ、この間違った価値観に従って企業選びを行っていたかと思うと恐ろしい….。もし、これから就活に臨まれる方がいれば今からでも遅くないと思うので、一度業界分析をすることを強くお勧めする。

さいごに

 ここまで拙い文章を読んでいただきありがとうございます。私は、就職という人生のイベントに対してなかなか真摯に向き合うことができず、年を跨いでようやく1社内定をいただけたという過去があります。就活に際して企業分析をろくにせず、行き当たりばったりで就活をしていました。そのため、皆様には同じような思いをしてほしくないので、自分の体験をこの本の内容に上乗せしてお伝えできればと思います。

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