るろうにとは何者?なぜ発信活動をやっている?
僕は今までSNSではあまり自分語りをしてきませんでした。ですが、いろんなプラットフォームで僕を知ってくれた人が増えてきましたので、今回は改めて自己紹介をします。
最後まで読んでもらえれば、僕のキャラクターや主義思想が分かると思います!
それでは、いきましょう!
1.発信活動のきっかけ
僕は心理系の大学院を修了した後、臨床心理士、公認心理師という資格をとって、これまでいろんなところでカウンセリング、心理検査などの活動をしてきました。
公認心理師という資格は聞きなれない人もいると思うんですが、2019年頃から認定が開始された、心理系で唯一の国家資格なんですね。
日本では、○○カウンセラー、○○心理士っていう資格が星の数ほどあるんですけど、そのほとんどが民間団体が独自に出している資格です(中には怪しい資格もあるとか、ないとか…)。
なので、国家資格になっているのは公認心理師だけになります。
この仕事を何でやろうと思ったのかというきっかけを遡ると、中学生の頃になります。僕は中学生の頃に同級生から悩み相談をされることが何度かあったんですよね。
自分でもよくわからないけど、この頃から「この人は話を聞いてくれるんじゃないか」というイメージを持たれてたのかもしれないですね(笑)
そうやって話を聞いた同級生が「ありがとう!ちょっと楽になったよ」!と笑顔になったことが何度もあったんです。
これは僕にとってはすごく嬉しいことで、「人の悩みを聞くことで、みんなの役に立ちたい!」とこの頃から思い始めたんですよね。これがきっかけで、僕は心理系の大学、大学院に進むことになります。
大学に在学している時からいろんなところで活動してきてるんですが、長くいたのは精神科と行政機関です。そこでカウンセリング、心理検査、他には地域の民間団体、総合病院などから依頼されて、メンタルヘルスに関する講演もやってきました。
カウンセリングをやっていて、最初は落ち込んだ顔をしていた相談者が、終結する頃には明るい笑顔を見せてくれた。
ずっと心の中にドシンと居座っていた悩みが解消されて、スッキリと晴れやかな気持ちになってくれた。
それがとても嬉しかったし「この仕事をしていてよかったなぁ」と思うところでした。
2.心理学・カウンセリングをとりまく日本の現状と課題
しかし、知ってる人も多いと思いますが、日本ではカウンセリングは、まだまだ必要な人に届いていないというのが現状なんですね。
それは、いろんな理由が複雑に絡んでます。
まずは、カウンセリングの利用をすることに「メンタルの問題を他人に話すのは、心が弱い証拠だ!」という偏見が未だに根強く残ってる、という原因があります。
正しい知識を持ってない人が未だに多くて、困っていてもカウンセリングという選択肢を外してしまっていたり、あとは自分は受けたいんだけど、親やパートナーから「ダメだ!」って反対されるパターンも多いんですよね。
実際、カウンセリングを受けに来る人の中にも「ここに来てることは、家族には絶対言えない!」って言う人は少なくないんです。
これは諸説ありますが、欧米でカウンセリングを受けた経験がある人は52%になる一方で、日本はわずか3~6%です。
また、日本におけるカウンセラーの市場規模はおよそ350億円です。これは、欧米と比較しても極めて小さい。
しかし、カウンセリングの需要は決して小さいわけではありません。実際、ある種カウンセリングの役割を担っていると考えられる占いの市場は、2兆円にものぼります。
僕は占いを趣味として楽しむ分にはまったく問題ないと思ってます。だけども、悩みごとや困りごとを解決する手段としては、やっぱりきちんと科学的な研究がたくさんされている心理学を使ってほしいんですね。
実際に、悩みごとを抱えていた人の中には「最初は占いとかに頼ってたんだけれども、全然うまくいかなくて、その間に問題がどんどん膨れ上がってしまった」という人も少なくないんです。
僕はこの問題に危機感を持っていたので「もっとカウンセリングを受ける、心理学のことに触れてもらうハードルを低くしていきたい!」という思いがありました。
それともう一つ、カウンセリングが普及しない原因は、経済的な問題なんですよね。
僕たちカウンセラーがやるカウンセリングは特別な条件を除けば、基本的に保険適用にはならない実費負担になります。だからどうしても、1回1万円近くの利用料金がかかってしまうんですね。
これはカウンセリングルームの運営の問題もあるし、カウンセラー自身の研鑽の費用なども含まれます。なので、どうしても安く提供するということが難しいという現実があります。
だって、いくらベテランのカウンセラーでも「いやぁ、私は最近勉強してないけど、昔取った杵柄があるから大丈夫ですよ!」みたいな人のカウンセリングは受けたくないですよね(笑)。
だから、質の高いカウンセリングを提供するには、現役である以上、常に自己研鑽にお金がかかるわけです。
ただ僕は、このカウンセリングの料金が高いという問題の本質は「保険適用になってないから」って言われるんですけど、僕はもうちょっと違うところにもあると思ってるんですよね。
というのも、僕たち心理カウンセラーが、世の中に「心理カウンセラーに相談すること、心理学に詳しくなっておくことって、自分にとってすごく役に立つ価値があるものなんだ!」と思ってもらえるような活動をあまりしてこなかった。
その努力不足が原因だと思ってるんですね。
心理カウンセラーというのはある意味、職人的な仕事です。であるがゆえに、自分のカウンセリングの腕を磨いていく、そうやってスキルを高めることで目の前の相談者を助けていく、ということにすごく重きを置かれるんですよ。
スキルを高めていけばそれが評判になって、また別の相談者がカウンセリングを受けに来てくれるという、すごく受け身の姿勢だったんですよね。
それはもちろん悪いことではありません。
とはいえそうなると、本当はカウンセリングを受ければもっと楽になるであろう人にカウンセリングが届かないという現実があります。
カウンセリングを受けることで
そういうことがわからなければ、わざわざ高いお金を出してカウンセリングを受けに行こうとは思わないですよね。
今まで僕たち心理カウンセラーが、カウンセリングを職人芸のように考えて、メンタルヘルスのサービス業だという意識を持ってこなかったということです。
だから「カウンセリングを受けると、これだけ役に立ちますよ」とか「心理学のことに詳しくなっておくと、これだけ人生が充実しますよ」ということを広く世の中に伝えてこなかった。
これが日本でメンタルヘルスの知見が広がっていない原因になってると思ってます。
3.心理学・カウンセリングを広めるためにやってきたこと
だから僕は、自分のカウンセリングを受けに来た目の前の相談者さんだけではなくて、物理的には僕に会えない人であっても、もっと心理学で悩みの助けになることをしたかったんですね。
そうやって心理学のことに詳しくなって人生が少しでも楽になったり、楽しくなったりすれば「心理学ってこんなに役に立つものなんだ!」ってことをもっとたくさんの人に知ってもらえるからです。
それだけに収まらずに「心理カウンセラーに相談すれば、人生がもっと楽になるかもしれない」と思ってもらえれば、世の中のたくさんいる心理カウンセラーのところにカウンセリングを受けに行ってくれるきっかけになると思ったんです。
この問題はいくら待ってても、誰かがどうにかしてくれるわけじゃない。
だから僕はSNSで情報発信をやろうと決めました。
最初はX、昔のTwitterから情報発信を始めました。ただ、140字だとどうしても僕の言いたいことがなかなか伝わらないので、2019年頃からYouTubeをやり始めたんですね。
僕は講演の仕事もたくさんやってきて、人前で話すのは割と好きでした。パワーポイントでスライドとか作ると、「すごく分かりやすいスライドでした!」っていろんな人に褒めてもらえることもあったんですよ。
だからアニメーションを使ったYouTubeチャンネルを始めたんですね。それがありがたいことにいろんな人に観てもらえるようになって、今ではチャンネル登録者が20万人を超えるようになりました。
講演会の仕事とかYouTubeをやっていてつくづく思ったんですけど、僕はやっぱり人にものを教えることでその人から喜ばれること、人生が充実していくことにすごく生きがいを感じるんですよね。
YouTubeにも毎日のように、「ありがとうございました」とか「この動画のおかげで前を向いていけそうです」というコメントをたくさんいただくんですよ。そのたびに僕は「やっててよかったな!」ってすごく嬉しくなるんですね。
こうやって1人でも多くの人に心理学の情報を届けて幸せになってもらいたいということで僕は発信活動をやっています。
また、心理学・メンタルヘルスの書籍を書いている作家としても活動しています。
4.発信活動で目指したいもの
色々発信をしていくうちに、YouTubeよりももうちょっと幅広い内容で、頻度も多く発信をしていきたいなと思いました。あとはYouTubeだと、どうしても「明日から使える」とか広く一般ウケする内容ばっかりが求められる傾向にあるんですよね。
だから「もうちょっと深く掘り下げた発信もやりたい」という気持ちがありました。
だから、2021年の7月からVoicyも始めました。
僕はオフラインの仕事上の色々な事情があって、るろうにと本名の自分は紐付けないで活動しています。年齢や結婚してるか、子供がいるか、どこに住んでるかも公開していません。
あとは顔出しもしてない関係で、今のところるろうにとしてはオフラインのカウンセリングはお受けしてないんですね。
ただ、Voicyを始める前から「音声であれば直接リスナーさんから質問回答を受け付けることもできるかな」と思ってたんですよ。
だから今プレミアム放送では、リスナーさんから頂いた普段のお悩みとか、日頃から疑問に思ってることの質問をもらってそれに回答するっていう回もやっています。質問をくださったリスナーさんからは多くの好評の声をいただいています。
僕はVoicyでは自分の人生を変えていく、一歩踏み出す勇気を持ってもらえることを目指してやってるんですね。
僕は悩み事を解決していくとか、もっともっと自分の人生を充実させていくっていうのは、突き詰めて考えていくと『自分の人生に変化を起こすこと』だと思ってるんですよ。
僕自身、独立する前にいた精神科とか行政機関で働いていた時は、楽しいこともありましたけど、それ以上にしんどいこととか辛いこともたくさんあったんですよね。
精神科なんて言うと優しい人ばっかりが集まってるんじゃないかっていうイメージがあるかもしれないんですけど、実際のところは、本当に専門家っていっても千差万別。僕自身、以前は上司からパワハラを受けたっていう過去もあります。
毎日のように理不尽なことで上司に怒鳴られてたし、サービス残業ばかりで、夜中の2時まで仕事して、電車もなかったから3~4時間近く歩いて家に帰ったこともありました。
行政機関で働いてた時も、なんだか他職種の人と話がかみ合わなくて、仕事がなかなかうまく進まなかったということもありました。
「もっと市民のためにこういう仕事が必要だと思います!」って上司に言っても、会議のための会議に使う資料を作るといった「仕事のための仕事」を優先させられちゃうこともあったんですね。
もちろんどっちの職場もいい同僚、良い上司もたくさんいて、未だに定期的に会って一緒にお酒を飲んだりするような同僚もたくさんいます。
だけども「もっと充実した働き方がしたい。職場とか上司に縛られるのではなくて、もっとこれが世の中に必要だから、これをやって人の役に立ちたいと思ったことを存分にやっていきたい」という思いがありました。
だから僕は前の職場を辞めて独立したんですね。ここ何年もずっと日本は景気が悪くて、将来どうなるかわからない中で、安定した身分の職場をやめました。
たぶん周りの人は「あいつは何を考えてるんだろうなw」くらいに思ってたんだと思います。「情報発信を自分の仕事の柱にするなんて、本当に一部の人しかできないよね。もっと現実を見ないと」みたいなことを言ってた人もいました。
その時は辞めた後のツテなんて全然なかったし、YouTubeとかVoicyの収益もなかったので「本当にやっていけるんだろうか…」っていう不安はものすごく大きかったです。
でもやっぱり、本当に人のためになる仕事、本当に心の底から自分がやりたいと思った仕事をやらなかったら、僕は死ぬ間際になった時に後悔すると思ったんですよね。
だから僕は独立を決意することにしました。僕はあの時の決意を少しも後悔してないですし、今この仕事をやれていることが本当に大きな生きがいになってます。
僕たち人間には多少現状に不満があったとしても、それでも先がどうなるかわからなくて不安だから「現状を維持した方がいい」って思うバイアスがあるんですよね。
周りの人からいろんなことを言われて「やめた方がいいんじゃないの?」とか「そんなことよりも、もっと現実を見た方がいいんじゃないの」みたいな風に言われることってたくさんあると思います。
ただ、そんなことを言ってるうちに、あっという間に歳をとっちゃうんですよね。
将来、本当に幸せになるのは、そこで自分の人生を変える一歩を踏み出せた人なんですよ。
僕はそのための後押しがしたいと思って、自分の人生を変える勇気を持ってもらえるような発信をしていきたいと思っています。
なのでこれからも、みなさんの役に立つ放送をバンバン出していきたいと思っていますので、お付き合いいただけたらと思います。
ぜひ感想や意見をコメントで残していってもらえると嬉しいです!
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