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140字小説 「月と兎」

空を見ながらジャンプした。鳥のように飛びたかった。でも翼がないので、決して空に行くことはできなかった。その様子を見ていた月の女神様が、捧げものをしたら空を飛べるようにしてあげると言った。考えた末、得意だったお月見団子を女神さまに捧げた。すると空に浮かんだ一羽の兎は、月まで飛んだ。

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