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140字小説 「収集癖」

郊外に、どケチなお爺さんが住んでいた。廃品や鉄くずを集めるのが趣味で、家の隣にはガラクタの山が築かれている。町まで異臭が漂うこともあり、行政は重い腰を上げてガラクタの撤去に乗り出した。役人がお爺さんに理由を説明すると、反省するように項垂れていた。「臭いか。もったいないことをした」

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