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2音目:褪せたあの日とかすれ雲

モノクロの視界から
遠い場所へと泳ぎ行く
なみなみと溢れ出しそうになった
いつかの記憶が
揺らめき誘うように
私を待っている

モノクロの視界から
深く埋もれた処へ潜り込む
触れた瞬間に消え崩れそうな
あの日の記憶を
ゆっくりと指でなぞる
なんて淡い欠片

緩やかに流れゆくかすれ雲が
ぼんやり視界に映りながら
優しく呼び戻しに来る
わたしを。

自分なりの幸せは
誰もがもう既に
握りしめているのだと
気付いていても そうでなくても

選んで生きた結果がほら
その手の中にあるものすべて

不平も不満も無いほどに
真剣に選び生きたとしても
訳もなく耽りたいような記憶は
点在するものだけれど
それらに執着はない

本当に大切なものを
自分にとっての大事なものを
見失わないように生きているから。


昔の写真+言葉をRemake.
ずっと変わらない核に、あらためて妙な安心感を覚えている。自分が自分のままで在れるのがとても大切なことなのは、どの世界でも同じだ。
色々ありすぎはしたけれど…これでよかったのだと思う。



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