本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問

1992年花王入社、デジタル・マーケティングを牽引。ビジネスブレークスルー大学講師/東…

本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問

1992年花王入社、デジタル・マーケティングを牽引。ビジネスブレークスルー大学講師/東京大学大学院数理科学研究科客員教授/事業構想大学院大学客員教授/マーケティングサイエンスラボ https://www.mslabo.org/ 所長

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    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • データサイエンス入門

    数学者の私が、日経新聞の記事から考えられる、データサイエンスの重要性や、簡単な取り組み方について説明します。実は、データサイエンスは、探索的な手法で、高度な統計は、あまり必要としません。文系の方も取り組めるので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 日経新聞の記事と真剣に考えるDX

    デジタル・トランスフォーメーションを考えるヒントは、日常に溢れています。日経新聞の記事を参考にして、デジタル・トランスフォーメーションを考えてみましょう。

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私のNoteの連載記事の目次

 日経COMEMOの連載のnoteを書き始めてから、かなりの記事になってきました。ありがたいことに、「マーケターにお勧めのnoteアカウント58選!」などにも推薦いただき、本当に感謝です。そして、なにより読んでくださっている皆さんに感謝です。  記事も増えてきたので、私のNoteの中の連載記事の目次を、外部のサイトに作りましたので、そちらも参照ください。  泳げデータの世紀は、日経新聞の「データの世紀」に関連した、連載です。データ活用をビジネスでどのように行うのか、アイ

    • 出社日数を研究すると、ビジネス・パーソンを取り巻く社会環境変化が見えてくる!

      「週5日出社義務付け」がニュースになる時代!皆さんは、以下のニュースを、悲観的に思うだろうか、それとも何も思わないだろうか? 私の感想は、出社日数が大きなニュースになるといことは、「今は働き手が働き方を選択する自由が芽生え始めた」ことだと認識し、好意的に思うのです。 ところで、この週の勤務日については、コロナ前までの考え方と、コロナ後での考え方に少し違いがありそうなので、整理してみましょう。 BC(Before Covid-19)は、勤務時間・休暇の変化Covid-1

      • みなさん、「AI検索」使っていますか?

        「ググる」は、「ジェミニる」に変わる?今や、インターネットで検索することを、「ググる」というのは、一般の言葉になりました。しかし、この「ググる」という言葉も、2000年代に登場した言葉です。まだ、歴史の短いこの言葉にも、早くもバージョンアップの時期が来たかもしれません。 それは、「ジェミニる」です。 上記のテレビコマーシャルを見たことのある人も多いのではないでしょうか?そして、多くの人は、スマートフォンに、生成AIのアプリが登場したのだと思ったことでしょう。 しかし、

        • 「#AIで可能になったこと」ではなく、#AIで仕事の質が変わったこと

          #AIで大学などの講義のシラバスの書き方が変わった日経COMEMOで、「#AIで可能になったこと」を募集していますが、私の#Ai活用は、可能になったことではなく、仕事の質が変わりました。そして、今や#AIなしの仕事に戻れなくなりつつあります。 その最初の例が、大学や企業研修の講義設計です。大学の講義では、シラバスの作成や、企業研修では、研修設計書を作成します。今まで、講師は、学生や参加者に学んで欲しいとを中心に講義設計を行なっていました。そして、私たち講師は、その講義をす

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          「生成AI、活用企業は2割未満」って、インターネットの登場にも似たような文章見たかも!

          生成AIの活用は、これからの企業の重要な活動なのに急速に進化、導入が進む生成AIですが、皆さんは活用できていますか。私は、マーケターであり、データサイエンティストですが、その両面で生成AIの活用は日常的になっています。 Webのアクセス分析でも、生成AIを使うことで、今まで複雑だと思っていたプログラミングから、解放されています。 私の直感では、生成AIの活用は、どの企業でも優先順位が高い、検討・実践項目だと思います。 そのように考える理由は、生成AIを、以下のように、

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          マーケター必見。パリ・オリンピックのワールドワイドパートナーの動画広告は、学びが多い

          パリ・オリンピックは試合が主役だが、マーケティング戦略に学びが多いみなさん、パリ・オリンピックは、楽しまれていますか。私は、マーケターなので、オリンピック期間中の、マーケティングに興味があります。 例えば、ビールの広告も時代と共に変わっていること。 選手の持ち物すら、広告の対象として議論されてしまうことなど、考えることや、学ぶことは、本当に多いと思います。 今回は、そこまでマーケティングに詳しくなくても、ある種楽しめて、でも考えさせられる、パリ・オリンピックのワールド

          マーケター必見。パリ・オリンピックのワールドワイドパートナーの動画広告は、学びが多い

          広告の効果を科学的に捉えるには(3)

          広告の効果を科学的に捉たら、相手に説明するハードルが残っているさぁ、広告の効果を、エクセルのような表計算、グラフ表示ツールで行うことを前回学びました。 最後に残っている仕事は、「広告の効果分析で分かったことを、実際のマーケティング・アクション」に変えることです。残念なことですが、多くのビジネスの組織では、科学的に証明された(に近い)ことが、今までのビジネスのオペレーションや、やり方と異なると、そのままアクションに入らないことがあります。 それは、一般的に、以下のような背

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          広告の効果を科学的に捉えるには(2)

          社内のデータを集める時に、3Vを意識するさて、前の記事で、 広告の効果分析のために 広告の目的を明確にする 広告の目的の測定数値を集める 広告に関するデータを社内・社外から集める というステップについて、説明しました。いよいよ、今回は、そのデータ分析を行いましょう。 ところで、みなさん、データサイエンス、特にBig Dataについて、[3V]を知っていますか?3Vとは、Volume, Velocity and Varietyの意味です。 1. Volume(量

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          広告の効果を科学的に捉えるには(1)

          マーケティングを行っていると、広告の効果を知りたくなる広告、アドバタイジングを行うと、その効果を知りたくなります。それは、広告に関する仕事には、お金がかかり、競合がいて、そして継続的な仕事だからでしょう。 広告の効果の目的をすべて洗い出すことはできませんが、広告で得たい主な効果は以下のようなものです。 予算の最適化 広告費は企業にとって大きな支出であり、効果測定を通じて無駄な広告費を削減し、効果の高い広告に予算を集中させることができます。 どの広告キャンペーンやチャ

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          広告を掲載するメディアが、政治的に中立でなくなった場合、広告主は広告を掲載し続けるべきか?

          3連休に飛び込んできた「トランプ前大統領の銃撃」はショッキングだった日本の日曜日の朝に飛び込んできた、トランプ前大統領の銃撃事件は、あまりにもショッキングなニュースでした。 そして、多くのテレビ番組、ラジオ番組で、この「銃撃」が与える「大統領選挙」への影響を推測し、論じていました。 そして、米国では多くのSNS空間で、この銃撃に関することが、情報発信され、共有されています。それだけなら良かったのですが、マーケターに影響のある行動も出始めています。特に、気になるのは、

          広告を掲載するメディアが、政治的に中立でなくなった場合、広告主は広告を掲載し続けるべきか?

          そうそう、組織でのデータサイエンスの最大の壁は、「アナリスト」対「現場」。それを、解消するロサンジェルス・ドジャース

          データサイエンスの良い事例にスポーツので事例 データサイエンスの強化は、今も企業の大きなテーマでしょう。私も、年に10回程度は、企業に招待いただき、データサイエンスの講演や講義を行なっています。  その講演の中で、スポーツでのデータサイエンスの事例を紹介します。なぜなら、スポーツでのデータサイエンスの事例は、かなりの部分が公開されており、そして、何よりも重要なのは、スポーツの関するデータは公開されているデータが多く、研究しやすいからです。 アメリカMLBでのデータサイエン

          そうそう、組織でのデータサイエンスの最大の壁は、「アナリスト」対「現場」。それを、解消するロサンジェルス・ドジャース

          AI時代、「偽情報」抑制は、経済成長に必須かも

          「ウィキペディア創設者VSマスク氏」とのタイトルは、あまりにもショッキングだが日本経済新聞の「テクノ新世」の記事のタイトルが、私の目を惹きつけました。 というタイトルだからだ。しかし、このジミー・ウェールズ氏の主張に、私は、深く同意します。それは、AI時代の重要な点を、指摘しているからです。 私は、2023年11月13日、ポルトガル、リスボンで開催された、Web Summit 2023に出席しました。今回は、Web Summitという名前とは異なり、カンファレンスの大き

          日本経済新聞社、2024年上期の日経MJヒット商品番付に学び、「ヒット」の定義の変化

          2024年上期のヒット商品番付が発表されましたよ!多くの人に商品やサービスを提供しているマーケターが注目するデータの一つに、日経MJヒット商品番付があります。その2024年上期のヒット商品番付が、公開されました。 あなたの関与した商品・サービスはランクインしていますか?まぁ、そんなことは、滅多にない話でしょう。 視点を変えて、これらの商品・サービスを購入する生活者、消費者の視点で眺めてみましょう。そして、「あなたは、ヒット商品番付に出てくるものいくつ知っていますか?」と

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          #budwiser と #heineken は、全く異なる。なぜ?

          夏です。ビールの季節です。5月になると、東京では、早くもビール日和の日々に入ります。私も、ビールが好きなので、今年のビヤガーデン情報などを確認し始めています。 ところで、この冒頭の書き出し、違和感を覚えた方はいませんか?きっと、ビールのマーケティング関係者は違和感を覚えているはずです。理由は、ビールは夏だけのものではないからです。ビールのマーケターの中には、春夏秋冬、ビールは季節に合わせてマーケティングしているので、「夏だ、ビールだ。いや、1年中ビールだ」と認知して欲しい

          スマホは、本当に私たちの消費活動に変化を与えた。私達マーケターは?

          デジタル社会の消費者像シリーズは、マーケティング担当者の頭の整理に良い日本経済新聞の「やさしい経済学」の「デジタル社会の消費者像」は、コンパクトに、デジタル登場後の消費者の行動・活動の変化を整理・理解できる良いコラムです。 その中に、「デジタル社会の消費者像(4) スマホがもたらした変化」があり、その文章を読んで、確かに私たちの消費活動は、スマホで大きく変わったことを再確認しました。 このコラムの中では、消費者のスマホとSNSの関係を中心に整理されていますが、それ以外に

          スマホは、本当に私たちの消費活動に変化を与えた。私達マーケターは?

          生成AIの活用は、「生成」よりも「自分にない他人とのコラボ」なのかも?

          生成AIは、大学の授業も変えています私は、大学で授業を行うことがあります。この間、大学の授業と「生成AI」を考えるワークショップに参加してきました。私自身、生成AIを授業でどのように活用して良いのか悩んでいたので、とても良い機会になりました。 その時に、このワークショップの担当教官から、以下のような演習課題が出されました。 そこで、私は、以下のようなプロンプトをGoogle Geminiに投げかけました。 「私は、数学を自然現象や社会現象に応用することを専門とする大学教

          生成AIの活用は、「生成」よりも「自分にない他人とのコラボ」なのかも?