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日経新聞の記事と真剣に考えるDX

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デジタル・トランスフォーメーションを考えるヒントは、日常に溢れています。日経新聞の記事を参考にして、デジタル・トランスフォーメーションを考えてみましょう。
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記事一覧

ChatGPTの評価の前に、AIを仕事に活かす方法を先に考えよう

ChatGPTという流行に、汚染されていない? いや、コロナ感染症が広まり始めた、2020年に、日本人の多くは、日本がデジタル後進国であることを実感した。 日本人の中にはは、台湾のようにスムーズにマスクの購入ができずに、マスクの購入のためにドラッグストアーに並ばないといけなか人もいた。そして、感染爆発初期に、とても有効か感染者の追跡や、感染者との接触可能を通知するアプリが、他の国では、素早く公開されたが、かなり遅れて公開された日本のコロナ接触者アプリは、多くの人がその有用さ

やはり、デジタルトランスフォーメーションを考えるのは、楽しい

車の定義が変わる CES2023で、「AFEELA(アフィーラ)」という新しい車の発表が行われました。この車の体験をした動画が、以下にあるので、まずは、何も考えずに見てください。 最後の方に、上記のコメントが聞こえてくるはずです。このコメントに違和感のある方、期待感のある方、両者居るでしょう。  古典的な車の定義では、この動画は何も意味がありません。こんなの試乗ではないとおっしゃる方もいるでしょう。なぜかと言えば、搭載しているエンジンのような動力のレポートもなければ、椅子の

ワールドカップサッカーで考える、デジタルトランスフォーメーション

スポーツにビジネスは学ぶことが多い ビジネスの現場で、デジタルトランスフォーメーションは、重要なテーマです。デジタルトランスフォーメーションを行うことは、企業の成長には重要だからです。一方ビジネスの現場で、デジタルトランスフォーメーションを真剣に考えると、時に「息の詰まる」議論になります。そこで、私は時々、ビジネスの議論や検討項目を、スポーツの事例から考えることがあります。  このような取り組みは、デジタルトランスフォーメーションの領域だけでなく、他の領域でも有効です。過去の

デジタルトランスフォーメーションをWeb3フレームワークで考えよう

デジタルトランスフォーメーションを、「トランスフォーメーション・ファースト」で取り組む 多くの企業で、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが盛んです。企業の成長のためには、デジタルトランスフォーメーションが必要だからです。  ところで、このデジタルトランスフォーメーションは、「デジタル」と「トランスフォーメーション」の2つの単語から出来上がっていますが、みなさんは、どちらの単語に強く焦点を当てているでしょうか。つまり、「デジタル」と「トランスフォーメーション」の

会議の文字おこしソフトを、会議の質の向上のために使ってみよう。

音声の文字起こしソフトが増えてきた ここ数年、Video会議がビジネスの場面で増えてきました。そして、多くのVideo会議ソフトには、録画機能があり、会議に参加できなかった人のために、または会議の記録として、活用している方も多いでしょう。20年前には、カセット・テープで会議を録音していたことから、考えると隔世の感です。  そして、人の欲求は高くなり、今度は議事録を自動で生成できるツールを求め始めます。そして、実際に、会議の文字おこしソフトが登場しています。  会議を文字でお

メタバースを活用するのではなく、メタバースの技術を活用しないと、ビジネスに結びつかない!

学生時代に遊んだ「シムシティ」! 「シムシティ」というゲームをご存じだろうか。空想の都市を自分で開発して、遊ぶゲームである。 自分の好きな都市開発を行える、一種のシミュレーション・ゲームである。都市のインフラを整え、都市が潤えば、都市の開発予算が増える。しかし、時々都市には、ゴジラが訪れ、都市が破壊され、復興を行う必要がある。  今から20年以上前のゲームである。ゲーム登場時には、とても人気だったが、今このゲームを行っている人は少ないだろう。しかし、このような「シミュレーシ

日本でDXが進まないのでは、自ら実践しないからでは

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、日本の経済成長には必須 デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が、普通の単語になった。しかし、日本ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の良いビジネス事例が少ない。多くの企業や、組織でデジタルトランスフォーメーション(DX)の検討は進んでいるのだが。  私は、日本の経済成長には、デジタルトランスフォーメーション(DX)は必須だと思う。その理由は、これからの経済の成長は、設備投資よりも、付加価値の高い「出力」が重要で

対面授業とオンライン授業は、全く別物!授業をトランスフォーメーションしよう。

オンライン授業を行い始めて、3年目 2020年に、コロナ感染症との生活が始まり、早くも3年目になります。私も、さまざまな大学、大学院で授業を行いますが、2020年4月からは、オンラインの授業と、対面授業が、混在しました。コロナの前では、対面授業しかなかったことを考えると、学びの場の変化は、とても大きいものです。  先生方との会話では、「早く対面授業に戻らないかな」とおっしゃる方と、「オンラインは移動がなくて楽」などとおっしゃる方がいます。ところで、今回考えたいのは、「対面授業

みんなで、デジタル教科書を、デジタル・トランスフォーメーションしてみよう!

「デジタル教科書」って、言葉を変に思わないのですか? 私は、やや人と思考回路が異なるのだろうか?理由は、以下のデジタル教科書の記事に、かなりの違和感を覚えたからである。  もちろん、文章に間違いもないし、文部科学省が行なっていることも理解できる。でも、「デジタル教科書」って、「紙の教科書」を、タブレットやパソコンなどデジタル・デバイスに載せ替えることなのでしょうか?  もちろん、デジタル・デバイスに教科書を移行することで、デジタルならでは表現力が活用できて、図やアニメなど、

会社の会議を、整理してみよう。

これからは、ハイブリッド勤務 なかなか、終わりが見えないCOVID-19、コロナ感染症である。この感染症で、各自の会社の勤務形態が大きく変化しただろう。  ただ、少し感染症の出口が見えてきたのか、Googleのように、今までよりも、出社規制や、分散出社の規則を緩める会社も増えてきただろう。会社の出社規制を緩めるときに問題になるのは、以前のように完全に全員出社に戻すのかということである。  この記事にもあるように、多くの企業では、この2年間でテレワークやリモートワークを経験

日本からの参加者が多いCES2022を、日本から記事で勉強しよう!

CESという展示会をご存知ですか? あけましておめでとうございます。2022年がスタートしました。いつも、年明けに、デジタル産業やデジタル事業の関係者は、アメリカで開かれる展示会、CESに注目します。いつもの年であれば、11月頃から、今年はアメリカに行けるかと、予定を組み始めるのですが、日本には年明けに大きな会議や、新年会などが多く、私は一度も行けていません。  このCESは、以前は「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」、つまり、家電見本の展示会でしたが、今はデジタル

コンテナを勉強すると、デジタル・トランスフォーメーションに近づく

経済の復活と共に、話題になるコンテナ不足 コロナ禍で、経済活動が停滞した後に起きたのは、コンテナ不足です。コンテナとは、皆さんもご存じの大型貨物船に積み込まれる「箱」のことです。  経済が急速に回復し始めたら、今度は海上輸送の需要が増えて、世界中のコンテナという「箱」が不足したのです。  今もなお、その混乱は続いています。そして、多くの皆さんは、「コンテナ」の話は自分に全く無関係と思っているかもしれません。しかし、このコンテナの話は、デジタルに大きな影響を与えます。そして

マイナンバーカードを使わせたければ、デジタル庁は、財布の観察が重要

デジタル庁の方に進める、デパートの財布売り場観察 2021/9/1に、デジタル庁が開庁した。これにより、日本の行政サービスのデジタル化、そして諸外国にない行政サービスのデジタル・トランスフォーメーションが加速すると思う。本当に期待するところが大きい。  デジタル庁が進めるプロジェクトの中には、「マイナンバーカード」の有用性を高め、活用度を高める取り組みもあるるだろう。この時に、多くの場合、マインバーカードの「有用性」や「デジタル技術」に焦点が多く当たるが、デジタル・ツールの

お客様相談の窓口は、まだ電話だけで良いのか?

日本のおもてなしのレベルは高い 日本は、確かに「おもてなし」が高い国かもしれない。私は、日本で生活する時間が圧倒的に長いので、他の地域とあまり比較ができない。しかし、今回のオリンピックでは、「おもてなし」に感激した事例も報道されている。  ところで、この「おもてなし」には、相手の接点が必要だ。このオリンピックの場合では、沿道とバスの中という、実際の場所が、接点である。マーケティングの用語では、この接点のことを、タッチ・ポイントなどと言う。  日本の「おもてなし」の質は、確