リリーローズ

イギリス在住。シングルマザーの未亡人。40代で死別しました。ロンドン郊外で中学生の娘と…

リリーローズ

イギリス在住。シングルマザーの未亡人。40代で死別しました。ロンドン郊外で中学生の娘と愛犬と暮らしています。趣味は絵を描くこと、服作り、編み物、手作り全般、映画鑑賞、ガーデニンングなど

最近の記事

未亡人の恋愛事情

夫を亡くして一年になるのですが、実は少し気になる男性がいます。 ロンドン在住のジャックラッセル飼いの犬友で、インスタを通じて知り合いました。 いつもグリーンパークやチェルシー周辺で犬の散歩をしていて、スイスの別荘に犬連れでホリデーに出かけたりしているので、相当なお金持ちだと思うのですが、周りからは絶対怪しい、ロマンス詐欺ではないかと言われています。 もしそうだったとしても、それでもいいかなぁ、と思ったりして。 急に夫がいなくなって寂しい思いをしていた時に、ぽっかり開いた大

    • 在英日本人カーストの底辺だと言われた話

      先日、X(Twitter)で、何気なく書いた話がバズってしまいました。 私が発した「在英日本人カースト」という言葉が相当なパワーワードだったようで、一部の人たちの反感を買って炎上してしまい、Xに鍵をかける事態となってしまいました。 (実は、ほとんどの反応が「あるある」といった賛同の意見でしたが) Xでは文字数が限られているため、どうしても表現に制限があります。 短い文章から意図していないことを勘ぐったり、まるで自分が責められているかのように受け取ってしまった人もいたような

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      • 出羽守と呼ばれる人たち

        「出羽守」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 出羽守と書いて、でわのかみ、と読む。 何かにつけて「〜では」と、他者の例を引き合いに出して物ごとを語る人の俗称だそうで。 X (Twitter)では、海外(主に欧米)と比較して「海外はすごい、日本はダメ」と日本を批判する人たちのことを「出羽守」と呼んでいるらしい。 私の周りは出羽守が多い。 いや、多かった。 (今はそういうタイプの人たちとは距離を置いている) 渡英した当初、ロンドン郊外ということもあり、身近に日本人の知

        • 我が家に愛犬がやってきた話

          3年前の春、我が家に愛犬がやってきた。 コロナのパンデミック中、イギリスはロックダウンで外出禁止となったが、犬を飼っている人だけ気軽に散歩できる免罪符が与えられたため、みんな一斉に犬を飼い始めた。 子犬の価格が通常の3倍になり、それでもなかなか手に入らないので、一般の住宅から子犬を盗んで転売する窃盗団があらわれ、大問題になるほどだった。 我が家はそんな子犬ブームを横目に見ていたのだけど、パンデミックが少し落ち着いてきた頃、ビーチを散歩する犬連れ家族があまりに楽しそうに見

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          「居酒屋ゆうれい」みたいな生活

          夫が急死して一年たった。 ずっと夫に会いたいと思っていた。 会って伝えたいことが山ほどある。 一瞬でもいいから目の前に出てきて欲しい。 出てきてくれないかな。 お願い出てきて。 そう思って、ふと気づいた。 それって幽霊? 夫に会いたい。でも幽霊はちょっと怖い。 もし夫が幽霊になって現れたら、私はどんな反応をするだろう。 嬉しいかな、驚くかな、怖いかな、逃げたりして。 残念ながら、この一年、夫は幽霊になって出てきたことはなかった。 きっとこの世に未練はないのだろう。

          「居酒屋ゆうれい」みたいな生活

          母と二歳と迷子

          「ああ、こんなところにいたの。早く早く、マリちゃんが待ってるよ」 入院している祖母にひ孫のマリを面会させたあと、トイレに寄りたいからここで待っていてと母に伝えたのに、トイレから出たら二人が見あたらないので、その辺を探していたところだった。 「お母さん、マリは?」 「タクシーの中で待ってるよ」 「ええ?ひとりで?」 そうだった。母はせっかちで、その場でじっと待つということができない人だった。 私はタクシー乗り場まで走った。全力で走った。こんなに長い二分が今まであっただろ

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          朝のコーヒータイム

          #日々の大切な習慣 「コーヒーできたよー」 夫の声で目が覚める。二階からキッチンへ降りる途中から、すでに香ばしいコーヒーの香りが漂ってくる。 おはよう、と声をかけて、たわいもない話をしながら、ふたりで静かにコーヒーを飲む。 十年以上続いたそんな朝のコーヒータイムは、ある日突然、終わってしまった。 一年前のよく晴れた日曜日、いつものようにふたりでコーヒーを飲んだあと、夫はいなくなってしまった。大動脈瘤破裂で、あっという間の出来事だった。 その日から私はコーヒーを飲むのを

          朝のコーヒータイム

          Noteはじめました(自己紹介)

          はじめまして。 14年前にイギリスに移住し、日本人の夫と娘の三人で暮らしていましたが、一年前に夫が急死。それまでの生活は一転、一人娘と愛犬を抱えて祖国から遠く離れた土地でシングルマザーとして生きることになってしまいました。 あの悪夢の日から一年が経ち、ようやく生活が落ち着いてきたと思ったら、ときどき感情の波に飲まれるようになり、知人の紹介でセラピーを受けました。グリーフケアの一環として 悲しみ、不安、怒り、後悔 など、自分の中にある様々な感情を思い切り発散するといい、文

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