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「妻、小学生になる。(第2話)」このドラマは、家族の重要性を描こうとしているの?

初回の導入はしっかりできていたので、2回目の流れは自然に感じられた。そして、特に平穏な日々が始まるも、妻の弟という神木隆之介が出てきてトラブルメイカー的な臭いを醸し出す。最近の神木はこういうチャラい役も軽くできてしまうのは、まあ凄いところである。彼なら、毎田暖乃の子役としての気持ちもわかるというところか?スタッフは新旧子役共演的なところを狙っている?まあ、借金しにくる弟という昔ながらのホームドラマなのキャラであるけどね。

そう、このドラマはあくまでもホームドラマだ。そこで妻が小学生になったというだけのことである。そこにさまざま現代のエッセンスを入れて問題定義をするというところだろう。ラスト、毎田を叱りつける、母親の吉田羊がいる。シングルマザーらしいし、あまり幸せな家庭にはいないようだ。子供は親を選んで生まれてくるという話をする人がいる。つまり、前世で足りなかった部分を改善しようと新しい親に生まれてくるというような感じだというのだ。ならば、堤真一の家にいた魂が吉田羊の家に再生されたのには何か意味があるはず。そういう観点でドラマを構築すればなお面白そうだが、ここまではそういう感じには見えませんね。まあ、ある意味、対照的な環境に生まれたということは意味ありげなのかも知れませんが…。

そして、毎田に告白する男の子がいる。サッカーもうまい小学生的な人気者なのだろう。サッカーのオフサイドもわからない堤にはかなり強敵のようだ。そして、堤と上司である森田望智の関係も徐々に近づきつつあり、この辺りで嫉妬問題も起こるのだろうか。森田さん、「おかえりモネ」の時よりもさらにきれいになってきましたね。女優として一歩一歩いい役をもらっているようです。Netflixでの黒木香役が黒歴史に話されるのも、すぐのことなのかもしれない。

娘である蒔田彩珠の恋愛できない問題も結構大事なところなのか?まあ、先週の生きてるのか死んでるのかわからない彼女からすれば、おしゃれしたって友人と楽しめるわけもない。だいたい、昨今、パンデミックでこういう若者交流が減っているわけで、マスクしてるから顔も覚えていないような学生生活だったりするのでしょうな。そう、生きてるのか死んでるのかわからない学生は増加中のはず。そういう意味でも、この役ちゃんと描いて欲しいですね。

どっちにしても、ちょっと、いや、かなり異次元のホームドラマの中で、どう現代の問題を取り扱って視聴者に訴えていくかという部分が興味深いところだ。妻が小学生な以上、あまり色っぽいシーンは出てこないのだろうが、先は楽しみである。

しかし、前回も書いたが、毎田暖乃の演技に自然に引っ張られる感じは、それ自体が異次元である。

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