2020年、文月。半年経って、知らない街に立っているような今。
7月が来た!例年なら、「夏が来た!」という感じで、子供たちは夏休みが近くなり、プールに海にと飛び込む季節。しかし、今年はそんな風景もほとんどない。新型コロナウィルスは、未だに全世界で増え続けて、人の生活を脅かしている。
ここ、東京も日常生活に戻ったものの、感染者数は減る状況ではない。このところの数の増加は、気持ち悪い高止まり。それは、潜在的にウィルスが街に存在しているということだ。その現実を考えて行動する日はまだまだ続くということだろう。厄介である。
考えれば、今月末には、オリンピックをやろうとしていたのだ。世界の状況を考えてみれば、開催したとしても、世界からウィルスを招いているような状況になったであろう。ある意味、延期にできたことは幸せだった気はする。そして、東京を歩いていても「オリンピックが延期になって残念だね」というような意見は私のような低層の人間の間ではほとんど聞かれない。そして、「絶対やりたい」という人もいない感じである。それほど、オリンピック自体が楽しい催事ではないのである。強引になんとかしようとするのは利益をあげたい政治家と大企業のお偉方だけ。そういう風景になったオリンピックは私が考えるオリンピックではないし、そんなオリンピック開催など、オリンピックに失礼だと思う。
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そんな首都東京では、4日後に都知事選挙がある。マスコミは勝手に現職を当選させようと誘導している。もう、本当に日本のマスコミは腐るのを通り越して、臭いだけの汚物になろうとしている。それをバックに現職はまともな選挙運動もしていない。選挙前に出た「女帝 小池百合子」は彼女の政治家としての資質に対しノーという内容だが、その彼女の本質は、日本を東京を牛耳ろうとするものにとっては好都合であり、「こんなバカならうまく使おう」という算段であるのだろう。小池のバックには安倍晋三と同じ、日本会議がある。彼女を使うものにとっては、暴露本は、彼女を思い通りに操作するカードに過ぎないのだろう。政治家は自分の思う通りに動く人がいい。大企業の上が考えることと同じである。こういう腐敗の構造が、日本を出口なしの迷路に落とし込んでいる。そして、そういう流れは人を育てない。
一般庶民は、それに呆れて選挙に行かない。この状況を少しでも変えないといけない。そういう意味で、今回、現職を追う有力候補が二人になったのは私はいいことだと思っている。声を出すものが多ければ、選挙に行く人も増える可能性はあると思うからである。少なくとも、投票率60%は欲しい、そして70%あれば、現職は消えるだろう。そのくらいのレベルの選挙なのである。コロナ禍で、庶民の感じ方が、どう変化しているかは未知数だが、是非とも選挙に行って欲しい。今までにない不景気が世の中を襲っている中、その道筋を決めるのは、庶民一人ひとりの声の集合でしかないのだから!
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昨日、ネットでニューヨークブロードウェイは今年いっぱい公演を行わないというニュースが流れていた。カナダのサーカス劇団シルク・ドゥ・ソレイユが破産したというニュースもあった。ハリウッドも、ウィルスの感染状況を見ると元に戻るには時間がかかる感じである。世界的にエンターテインメントも危機的状況にある。そして、優れた新しいコンテンツが枯渇すれば、その末端の劇場などまでに影響が及ぶのは当然である。
また、エンターテインメントは、様々な産業のプロモートの発信点でもある。エンタメは不要普及のものではないというのは、全くの間違いであり、人が楽しむものの周囲で商品というものは売れるものである。そう考えれば、新作コンテンツの枯渇は世界全体の停滞に繋がるのだ。
日本について言えば、アメリカやヨーロッパほどの感染ではなかったこともあり、とりあえずエンタメは動き始めている。宝塚や歌舞伎座の再開も決まった。東京ディズニーランドも今日から再開。プロ野球やJリーグなども無観客というプロにあるまじき状況で再開。全てにおいて、昨年まで当たり前だった、満員の観客での興行はできない状況。つまり、ほとんどのエンタメは、まともな利益を出すことができない状況。閉めても地獄、開けても地獄みたいな感じは、本当に前が見えない。
私のホームグラウンドの映画館について言えば、再開、約一ヶ月経って、映画館にまともだと考える客がいた試しがない。シネコンのスクリーンの半分が名画座と化している。音楽コンサートコンテンツが増えつつあるのは、その多様性という意味では喜ばしいが、求める客数を入れることはなかなか難しいだろう。キャパをそれなりに埋めて、利益をまともに出すまでにはまだまだ遠い感じである。
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私がホームページなどをサポートさせていただいている飲食店やその他の商店も、とにかくお客様がまともに戻ってきているところは皆無と言っていい。これから、今年後半、さらにお店を閉じる方向に舵を取るお店も多いだろう。何か新しいことをやろうにも、人が動かない状況ではアクションさえかけられない。とにかく街が止まったままなのだ。そこには、見えない恐怖といういまだかつて無い状況がある。そして、政治が無力なために、その恐怖を増幅する。感染者が増えたホストクラブやキャバクラやカラオケ喫茶などを名指しで危険視したところで、ウィルスは違う餌場に移るのだからあまり意味がない。マスコミは、いまだエキセントリックな報道ばかりするし、論理的で客観的な報道は、時間が経つにつれて減っていっているような気もする。
そう考えると、今がリセットの時期である。もう一度、さらに感染に立ち向かう方法を考える時期なのだ。とにかく、雑な考え方、前に戻そうという考え方では、世の中から嫌われるのがオチである。私が仕事で会話する中で、そのことが理解できてきている人が増えてきているのはいいことだと思う。
ニューノーマルというものの本当の形はこれから見えてくる。それは、人間が生きていくために新しい経済活動の形を創出させることである。私もさらに考えて、新しいサムシングにリーチしたいと思っている。とにかく、時代は確実に変わる。そのために個々の知恵を駆使して集合させて、輝きに変えていきたい。この7月はその起点になりうるかもしれないと考えている私ではある。
暑い夏、とにかく一歩一歩、止まらずに前に進むしかないと思います。
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