見出し画像

「恋する寄生虫」今時のクリスマス映画ということで良いのでしょうか?

結婚発表の中、公開されている小松菜奈主演映画である。かと言って、お客さまがいっぱい入っているわけではなかった。マスコミの扱いもそんな大きいものでもなかったし、ファンから見ても、意外に早いゴールイン?くらいの感じなのでしょうか?いや、小松菜奈という役者に対し、老若男女全てが知っているということではないということだと思ったりもする。

つまり、小松菜奈も菅田将暉も、映画中心に活躍という感じだから、テレビマスコミはそんなに騒がない?まあ、マスコミにいて映画を見まくってるような人も昔以上に少ないのではないかと思ったりする。

そんな状況の中で、小松菜奈という女優さんは、映画のスクリーンの中で動かして映えるひとだと私は思う。テレビサイズではない、さまざまな大きい感じのものを備えている女優さんだ。彼女の出ている映画に関しては、大きなハズレ感はない。彼女を見ているだけでおもしろいからだ。芝居よりも、その、表情の佇まいが何かとても好きである。そういう点はこの映画も同じだった。そして、彼女と共演する男優の方が化学変化を起こすようなところがある。今回、初共演の林遣都もまた、彼女との芝居することで学んだようなところは多いのではないか。二人で自転車に乗るシーンが2回出てきたが、とても良い顔をしていた。

話は、潔癖症の男と、視線恐怖症の女の恋物語。二人ともなんとか生きている状況の中で、その原因は脳内にいる虫が原因だという話。そして、それをプログラムのバグと一緒にしているようなとことが面白い。

昨今は、引きこもり、登校拒否など珍しくない時代だ。そして、食物アレルギーを持っている人も多いし、個々が人混みの中でさまざまに病的なものを感じているような世界だ。それらを、ここにあるように「虫」のせいにするということは、今に始まった事ではない。先日、みた「リスペクト」でも、主人公のアレサ・フランクリンが性格上のことを同じような言い方で責められていた。そう、この映画では見える虫だが、見えなくても虫のようなものはいる気がする。そして、それはプログラムのバグのように、知らぬ間に潜んでいるものなのかもしれない。

そんな、「虫持ち」の二人が、徐々に惹かれあっていく。そして、虫を除去した後に離れるも、結局は小さい卵が残っていたという話。とってつけたような話なので、それ自体はあまり面白味はないが、ラスト、林が仕掛けたクリスマスのイベント破壊がどうなるか?というところがこの映画の見どころ。そして、世の中の混乱とは真逆に二人は幸せになるという最後。まあ、どちらかというと、映画全体につっけんどんな小松菜奈のキスシーンは美しい。こういうところが彼女の魅力なのだろう。そして、このラストを見せられて、この映画は、紛れもなく「クリスマス映画」だと思ったりしました。今時のクリスマスって、刺激が少ないですものね…。

全然、関係ないが、二人のデートシーンで今は亡き「としまえん」が出てくる。これが最後の映画の舞台なのでしょうか?今後、貴重な映像になるかもですね。

まあ、結婚して、これから子供ができたりすると、また違った面を見せてくるかもしれないが、今後も彼女の映画は気になるところである。来年公開予定の「余命10年」も予告編がかかっているが、とても観たい。

最後に、小松菜奈さん、菅田将暉さん、結婚おめでとうございます。ある意味、日本映画を背をっている感じのお二人、これからの活躍も期待しております。


この記事が参加している募集

#映画感想文

66,330件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?