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「日本沈没〜希望のひと〜(第4話)」パニックドラマになっていない空疎感。

4話目のラストで大地震が襲った。しかし、そこまで、報道をやるかやらないか?総理が国民に発表するかどうするか?そして、メンツを潰したの、お前は何様だの、現世の面倒臭く、空疎に思える部分だけでドラマを引っ張ってきて。結局、主演の小栗旬も含め、誰もに、日本の国土が沈むということに対する哀しみを感じられないのはどういうことなのだろうか?

先週は、選挙速報をやるためにお休み。いっそドラマも選挙が終わって新内閣で何もできませんとかした方が良かったのではないか?まあ、いわゆるバカな政治家たちをそのままドラマに登場させるのはいいが、実際、日本の危機に対しこんな状況になるのだろうか?と本当に思うのだ。見方を変えれば、このドラマの制作者たちは、日本に対して愛情があるのか?とも言いたい。まあ、太田光に選挙を語らせる局のドラマと思えば、そうなのかもしれないが?

考えれば、この原作が発表された前後でパニック映画ブームみたいのが起きたことがあった。その中で「日本沈没」もまたパニック映画の一つだったと記憶する。そして、それは我々がまだ「阪神大震災」も「東日本大震災」も経験する以前の話である。「関東大震災」を経験した人は生きていたが、戦争を挟んでいたので、その記憶を聞くようなことはなかったと思う。その中で、映画は日本を守るという意志をはっきりと描いていたようにも記憶する。そう、日本が沈没して、全世界に分散し、新しい生活をする日本人たちの未来の悲壮も感じさせながらのドラマだったと思う。

そして、今、大きな地震を経験し、我々の眼前にはかなりリアルに日本沈没の光景が予見できるのだ。なのに、なんでこんな馬鹿な政治家や使えないマスコミの姿を描くのだろうか?どうも、このドラマを作った意味がよくわからなくなってきた。そして、関東からの避難命令が出て、パニック状態が全く描けていない。そして、一般市民の心持ちが全く描けていない。そのあたり、脚本もオリジナルで作るなら、もっと魂込めて描いて欲しい気がする。

結局は、官僚の小栗旬がただ一人、暴走し、マスコミにいる杏がそれに協力する。総理は、自分の立場を動かすような行為に怒る。そして、利権者は自分が邪険にされることを首切りの報復でしか処理できない。まさしく、現在の自民党政権も、同じ立場にあったら同じようなことになったと思うような話だが、これはドラマだ!少しは政治家の格好良さみたいなものを見せるべきだろう。

そして、ここにきて香川照之扮する田所博士の存在感が薄くなっている。関東が半年以内に沈み、その確率70%のところから何も前に進まなかった今回。そう、原作は田所博士中心に描かれているわけで、馬鹿な政治家たちの話など視聴者は見たくないのだ。いっそ、国会を開いているときに大地震が起こって全員死亡くらいにしないと、このドラマは前に進まない気さえした。

とにかく、エモくないドラマを作るな!!!!!日本は沈没する!それなら、そこを愛するものたちを目一杯描き、そして、未来をなんとかしようとする日本への愛情を描いて欲しい。ドラマまで、ダメダメな政治家やマスコミを描く必要はない!!!!!

とにかくも、大地震で東京は破壊されたようだ。ここから後半戦、どう見せていくのか?熱いドラマを期待したい!

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