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2021年新作テレビドラマ放浪記

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2021年のテレビドラマの感想記録です。
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#赤楚衛二

「SUPER RICH(第11話)」テーマは、豊かさとは何か?ということだったのだろうか?

初回では、悲しい味のラーメンを食べていた人たちが、ラストでは豊かな味のラーメンを食べている。SUPER RICHとは何か?というところが大きなテーまだったようだが、観ている方には、その着地点に快感はなく、なんか、「そうなの」という感じで終わったドラマということなのだろう。 そう、先週、伏線かと思っていたデイトレーダーの話も、試合が一つ終わった後の資産運用の話ということだったらしく、最終的な騙し合いの中では何一つ役に立たなかったのは、残念。というか、同じフジテレビが作っている

「SUPER RICH(第10話)」間延びの脚本で、裏切りとか描いても、シャープじゃないよね

グダグダな回が続いて、赤楚が両親のせいで迷惑をかけたという構図の後、その精算的な回だったようだ。だが、これ必要か?と思ったりする。今期のドラマ、多くは10回で終わり、11回まで続けるのはこのドラマくらいのようだ。最近は、ワンクール13回など、作る気もない。この風習もそろそろなんとかしてほしい。まあ、年末年始の金かけた番組も昔みたいに作る気ないのだろうから。逆に考えれば、この時期に一気再放送を行うには10時間くらいが適当みたいな考え方ではないよね?そのくらい、各社ともなんか中途

「SUPER RICH(第9話)」全ての話が迷走の中で、いつの間にか上場している会社?

このドラマ、着地点を考えてあるのだろうか?と思うぐらいに、先週よりグダグダになっている。江口のりこを主演にするというのが、一番面白いところなのに、彼女を病気にして、一線から引かせるような話の流れは、どう考えても納得できない。そう、江口はできる女としてドラマの中に存在していなくてはいけない気がするし、上場の鐘を鳴らすのは江口でなければ、この話は成立しないような気がするのだ。つまり、一回底に落ちた、リッチマンがその場に戻ってきたという触感は絶対に必要なのではないか?スーパーリッチ

「SUPER RICH(第8話)」なんか、グダグダになってきましたけど、どう締めるのでしょうか?

来週から最終章だという。つまり4部構成。起承転結という書き方をしたと脚本家が言っている感じなのですが、そういう切れ目はよくわからない。そして、皆の思いが、江口が結婚したということでグダグダになり、どうもドラマ全体が締まらなくなった。そんな中で赤楚が刺されたりするの、いるのか?と思ったりするわけで、何が描きたいのが本当にカオスに陥ってる感じ。 ネットのコラムで、江口のりこに普通の恋愛ドラマやらせても面白くないだろうということが書いてあったが、その通りだと思う。このドラマに期待

「SUPER RICH(第7話)」ドラマのパロディを入れるのはテレなのか?まあ、結構、面白くなってきた感じはする。そして三章ものだったのね。

なんか、流れで結婚の話になっていき、赤楚のお母さんである美保純に白無垢を着せられ、そこで裏切り者が出たという電話。そのまま飛び出して、「ロンバケ」のパロディをやるという展開。これいるのか?とは思うが、ここのところを最初に仕込むのは面白い。ドラマをそのまま見ざるを得なくするには良い方法だ。 そして、裏切り者捜査が終わった後で、白無垢の意味を聞くという流れになり、赤楚との結婚がバレる。彼女を愛していた中村ゆりや町田啓太は落ち込み、会社を出ていく展開らしい。ここまでまとまってきた

「SUPER RICH(第6話)」えっ!ここで愛の告白?まだまだ、先の不透明なドラマの流れ

菅野莉央の妊娠疑惑フラグが、今回も2回。全くそのオチが出てこないというのは、これがどんでん返しのフラグなのか?大体、初期メンバーの中で最も目立たない感じの菅野に何かさせようとしているのは、脚本的にはあまり上手さを感じないが、これで何か起こるのだろう?という時限爆弾的なものも感じさせる そして、こういう話にはよく出てくる「カジノ」の登場。赤楚がビビっている感じはありなのだが、そこに田山涼成が絡んできて、大勝負という成り行きとは。そして、勝負シーンが出てこないのは綺麗な流れで、

「SUPER RICH(第5話)」一年後、江口のりこを巡る恋の一騎討ち!

ドラマが一年後に飛ぶということは、赤楚衛二が、留学して、それなりにできる人間になって恋の土俵に上がれるようになったということらしい。仕事をめぐる話は終わっていないのだが、本題は江口のりこをめぐる男二人の一騎討ちが始まったということだろう。そういう意味では、このドラマ、ラブコメだったの?とはいえ、母親を助けるために町田啓太に金を借りてしまう赤楚。勝ち目がない方向に動かす脚本。面白くはなってきている。 そして、なんか気づかれないようにではなく、なんか伏線張られている、菅野莉央が

「SUPER RICH(第4話)」恋の告白で、第一章終了?

新規格の進行と共に、町田啓太の過去が描かれ、二人の男は江口のりこに愛の告白をする。そういうことで、次回予告を見ると、もう先の話になっているようで、ここまでが話の始動部分ということなのだろう。だから、社員の結束みたいなものが明確になる第4話だった。 社員が結構、とっ散らかっているのだが、それを江口の存在感がまとめ上げているというのがとても心地よく感じるドラマである。何故か彼女の関西弁がうまく会社の雰囲気を荒出せない感じもあり、この雰囲気を作れる女優は江口しかいないんだろうなと

「SUPER RICH(第3話)」0からのスタート。面白くなってきた!

前の2話は、この会社が飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャーからの失速落下までを描いていたわけで、ここからがスタートという感じで再スタートの仕掛けを行っていくところ。それもあるのだろうが、ドラマの勢いが変わってきた。ここからが本番というところなのだろう。 話も再建の仕掛けから始まって、そこに現れるファンドの思惑とも絡まり、会社の生き残りの日々が始まるといった感じ。そして、ラストは、0になったんだから、面白いものしか作らないという宣言。なかなか今、このドラマを見て意気投合という人も多

「SUPER RICH(第2話)」事務所が変わり、やっとスタートモード!

結局、借金が払えず、全てを捨てたお嬢様社長の江口のりこが再スタートというところで、ここからが本題なのだろう。とはいえ、野良犬の赤楚衛二はまだ社員になったわけではない。でも、赤楚がこのドラマにあって大きな意味を持っているのは、町田啓太が彼に自分の過去を見ていたりしているのを見てもよくわかる。ここでは、皆が経済的に赤楚のラインに戻ってしまっているわけで、その中で彼がどういう化学反応を起こすかということなのだろう。この役に赤楚を使ったのは、なかなか良いと思う。 そして、なんと言っ

「SUPER RICH」江口のりこを主演にするという興味深さ!そして、怪演は止まらない!

江口のりこという女優。今年は「ソロ活女子のすすめ」でテレビドラマ初めての主役をはり、今度はゴールデンタイムの連続ドラマでの主役という流れ。確実に彼女の存在感が認められ、こういうことになったのだろう。 「ドラゴン桜」に続き、金持ちの娘という役。そういう環境下で少し捻くれた娘と言われれば、ぴったりな気もする。人は、姿形でその人の過去や育ちや知性まで勝手にインプットする。そういう生き物だからこそ、彼女のようにデカイイメージ、ちょっと性格がひねたようなイメージを持っている女優は脇と

「彼女はキレイだった(第10話)」心地よい、エピローグ的な最終回

先週のラストが、クライマックスだったのだろう。本多力が副社長に就任し、MOSTが追っていた作家の正体が赤楚衛二だったということで、その記事を記載した最新号は、見事にライバル誌のシェアを上回った。そして、全てがうまくいって、4人の主人公は、それぞれの旅立ちをする事になる。ということで、最終回は、エピローグ的な展開。その中で、プロポーズが行われ、その先の展開まで見せる。すごく綺麗なラストだと思った。 まずは、MOSTの存続のキーを持っていた赤楚。この辺り、もう少し、謎めいたとこ

「彼女はキレイだった(第6話)」記憶の書き換えはできないという話

先週のラスト、イメチェンを図った小芝風花。今回はそのきっかけと変身を佐久間由依に手伝ってもらうところから始まる。そう、ここで小芝と佐久間の友人としての近さをまずは示すわけだ。 これが、最後の佐久間と中島が近づいていくところを小芝が見てしまうところにシンクロしているのが今回の脚本。佐久間は、小芝の思い出のパズルのを持ち出し、自分が幼馴染の愛だと証明して中島を引き止めようとする。そう、友情の破綻がここで起こるわけだが、その時にはもう中島の心は小芝に引っ張られているという流れ。こ

「彼女はキレイだった(第5話)」ラストの変身シーンのインパクトがドラマを増幅する

髪型とメイクを変えることで女は人生が変わるということを画で見せてしまう。ある意味、こういうの日本のドラマや映画が苦手な部分なのだが、ここでは、変身後のキラキラ感の見せ方がなかなか秀逸。まあ、小芝風花の演技力によるところも大きいのだが、このシーンがあって、彼女がこの役に適役だったと主張する感じがとても良かった。 今回は、前回の流れで中島の思いのフォーカスが確実に小芝に向かっていた。それであるが故に、佐久間と会うシーンはない。逆に佐久間が心を押さえられずに悩むところに、全てを知