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「SUPER RICH(第4話)」恋の告白で、第一章終了?

新規格の進行と共に、町田啓太の過去が描かれ、二人の男は江口のりこに愛の告白をする。そういうことで、次回予告を見ると、もう先の話になっているようで、ここまでが話の始動部分ということなのだろう。だから、社員の結束みたいなものが明確になる第4話だった。

社員が結構、とっ散らかっているのだが、それを江口の存在感がまとめ上げているというのがとても心地よく感じるドラマである。何故か彼女の関西弁がうまく会社の雰囲気を荒出せない感じもあり、この雰囲気を作れる女優は江口しかいないんだろうなと思ったりする。そういう意味で、かなり個性的なドラマに仕上がっているのは興味深いところ。

今回は最初に町田がズボンを脱ぐところからドラマが始まる。ドラマの肝のところをタイトルに使う技は、まあ、どうやってそこにつながるのだ?という視聴者に興味を抱かせる技な訳だが、それなりには面白いし、タイトルとしてはなかなか格好良く見えたりする。

そして、今回は町田のパワハラの過去と、インターンたちの就職の現状みたいなものが沁みる感じの話。そして、パワハラ男は、川瀬陽太。最近は実によく使われているのは、こういう雰囲気の人が世の中に少なくなってきたせいもあるのだろう。どちらかといえば、パンツを自ら脱いでいた人が男のパンツを脱がせる側に回るという出世ぶり。しかし、男が男を裸にして何が面白いのかと思う私ですが、この倒錯を許す世の中では、実際にこういう話もあるのでしょうね…。そして、中村ゆりが枕営業をやっているの?的な話も入れ込んで、世の中そんなものなのですが、この会社は違いますよという落とし所はなかなか旨い感じでした。しかし、中村ゆりがそれを仕掛けたら無敵でしょうね…。

そう、今回は町田啓太にフォーカスが入っている分、赤楚衛二の出番が少なかった。何故か、志田未来と噂される羽目に…。志田もこのドラマではなかなかの存在感。彼女の就活話から、昨今の就職事情が伝わってくる感じは大切なところ。志田さん、今年28になるのですが、まだ学生役ができるのは彼女の特権でもあり、女優としての短所でもある気がしますね。それはさておき、仕事とはなんぞや?というのもこのドラマの大切なところ。

今回も最後は江口と赤楚の食事風景で終わっている。餃子うまそうでしたね。私は食事がうまそうなドラマに間違いはないと思っています。食事は物語を生きる出演者の活力源でもあり、視聴者にも活力を与える。ここは、テレビドラマに結構大切なところだと思う。まあ、最後のビール談義は、このくらいの意識で発泡酒を飲んでいる人がほとんどの気もするし、そう、酔えれば良いのです。そして、つまみの方が大事だったりする。

そして、今の世の中、居酒屋で飲んでいるシーンより、家飲みのシーンの方がしっくりくるのは困ったものだと思うのですが、このドラマもそこからどれだけお金が儲けられるか?というところなのでしょうね。

次回から第二章らしいですが、さらに面白く江口のりこが怪演してくれることを望みます!

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